大学院の休み期間、何をしようと楽しみにしていた母ですが、思いのほか仕事が忙しく、やりたいことが全然できていません^^;
そんな中、隙間時間に楽しませていただいているのが皆さん方のブログ。
特に、イヤイヤ期真っ最中のお子さん、幼児期と学童期の過渡期にいるお子さんなど、乳幼児期のお子さんをお持ちの方々のブログを拝読させていただくのが、お気に入りです。
今日のタイトルのこちら。
娘を支えたものは沢山ありますが、親子関係を支えたものはこれに尽きると感じています。
それは「共感」。
我が家においては、この「共感」が子育ての魔法のアイテムだったような気がしています。
- 雨降っているけど、傘はさしたくない
- 冬だけど、夏のお洋服が着たい
- 汗かいたけど、お風呂は入りたくない
大人にとっては「あり得ない」と思うことを提案してくる子ども達。
こんな提案を大人は、瞬間的に「ダメ」と判断します。
大人にとっては当たり前でも、大人の物差しは持ち合わせない子どもたち。
生まれてまだ数年しか経っていない子ども達には、これらの行為の結果、どうなるのかがまだ分かりません。
我が家にとっての「共感の子育て」のターニングポイントは娘が2歳9ヶ月の時。
母にとってはお天気の日に洗濯物を干すことが何よりもの楽しみだったのが、「洗濯物を干さないで」と泣いて懇願された日々が続きました。
何とかその彼女の恐怖を取り払おうと色々と試したものの、どれも効果なし。
結局、この時彼女が最も落ち着いたのは
「洗濯物が飛んじゃったら困るよね」
「分かるよ、不安だよね」
当時、モンテッソーリアンのチューターからアドバイスいただいたこの「受け止める」という行為が、母の苦悩を見事に解放してくれたのでした。
この時の母の最大の学びは、子どもに必要なのは「正解」よりも「共感」であるということ。
あの日から10年が経った今、娘に当時のことを覚えているか聞いてみました。
すると、はっきりと覚えていた彼女。
母も今回初めて知ったのですが、ある日ベランダの奥の空を見上げるとカラスを飛んでいるのを見かけたとのこと。カラスが家族の洗濯物をすべて持っていってしまったらどうしようと恐怖に襲われたとのことでした。
当時3歳前だった彼女には、それを説明する語彙力は当然なく…。
あの時精一杯伝えたのが「洗濯物干さないで」だったというのです。
「ピンチでとめていれば飛ばされない」ことをしっかりと見せてあげるなど、当時は「正解」ばかりを追い求めていましたが、今こうして理由を聞くと、「一緒に不安を共有してあげること」こそが娘が求めていたものだったと確信。
これからの12年も、我が家の親子関係を支えてくれるのは「共感」だと感じています。
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この共感の子育てについては、娘が3歳から小3までお世話になった子どもの家の園長先生が著書で触れられています。声にならぬ声、そんな我が子のサインに気付くヒントをたくさんいただける1冊です。
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