大学院が休みとなり、しばらく和書に傾倒していた時間でしたが、今週は海外の文献を複数読んでいます。
日本の学会誌と違うのは、英語という言語の特徴からか、文体が非常に直接的なこと。
ある意味、とっても伝わりやすいと感じます。
この教育法を知ってまだ間もない頃、教具を使ったおしごとをする際、ついつい教えようとしていた母。
母の言う通りに実践しない我が子を見てはイライラ。
すでに、モンテッソーリ教育に関する和書は10冊以上は読んでいたと思うのですが、それでも全く「大人の役割」を理解していない自分がいました。
このブログでも何度か話題にしていますが、モンテッソーリ園に行くと驚く光景があるとよく言われます。
それは「教師が教えていないこと」。
先生は椅子に座り、ノートを手に取り、ただ見ているだけ。
そして黙って何かを書き留め、子ども達には話しかけません。
この姿を見た見学の保護者たちは、「我が子は何も学んでいない」と勘違いするのはよくある話です。
通常「教育」というと、「教える」のが教師、「教わる」のが生徒です。
けれども、モンテッソーリ教育では教師は教えません。
教えるのは「教具」です。
教師は教具の使い方を子どもに提示をするだけで、実際その概念を教えてくれるのは「教具」なのです。
例えば、お馴染みの教具ピンクタワー。
もし、積み方を間違えてしまったとしても、タワーが崩れたり、不安定だったりすることで、子どもは自ら間違えていることに気付きます。
「積み方の順番、間違えているよ」
そんな風に大人が教えなくても、教具が教えてくれるのです。
娘が2歳の頃からだった大好きだったシール貼り。
彼女がこれほどまでに熱中した理由といえば、「誰かに教えられる」のではなく「教具・用具が教えてくれる」から。
大人に言われると「分かる~」「できる~」「言わないで~」を呪文のように唱えていた当時(笑)。けれども、教具・用具が教えてくれるのはすんなり受け入れられるのです。
今回読んでいた文献で目にした一文。
「モンテッソーリ教育、教えるのは「教具」です」
何て分かりやすいのだろうと思いました。
和書を10冊読んでも、いまいちメッセージを上手く受け取れていなかったあの頃。
こんな一文が当時の母には必要でした。
「モンテッソーリのホームスクールなんて私に出来るかしら?」
海外のホームスクールの家庭の間ではそんなやり取りをよく見ます。
「もちろんできるわよ。教えるのは大人ではなくて、教具がなのだから。」
そんなモンテッソーリアンからの明快過ぎるお答えに勇気を幾度となくもらってきました♡
本日のトップ写真は現在の我が家の教具棚。
ついにこの夏休み、ピタゴラスの定理の教具を解禁!!
となったものの、見事に時間がなくそのままになっています^^;
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