モンテッソーリ教師がすべきこと | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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●科学者のような精神を持つ
●子どもと教具を結ぶファシリテーターになる
●プログラマーではなく、サポート役に徹する
●教室を散歩道のように整える
●教室内にて、子どもの観察と記録をする

「モンテッソーリ教師がしないこと」の続きをMontessori Madnessより。今日は「モンテッソーリ教師がすべきこと」です^^


Montessori Madness! A Parent to Parent Argument for Montessori Education (English Edition)
Montessori Madness! A Parent to Parent Argument for Montessori Education (English Edition)

寝る間も惜しまず、真理を見い出そうと自分の研究に没頭するのが科学者だとしたら、モンテッソーリの教育に対する情熱は、まさに科学者の持ち合わせる精神が根底に流れていたと言えるのかもしれません。

「我をも忘れるくらい、没頭する」


そんなスタンスで子どもを観察し続けたモンテッソーリ。もし、女史が元来科学者ではなく、音楽家だったとしたら、モンテッソーリ教育は、どのような教育法だったのか。そんな議論が先日の教師養成講座にて行われました。モンテッソーリ自身が科学者として出発した事実は、忘れてはならないことなのでしょう。これほどまでに子どもの科学的な観察が可能だったのは、やはり原点にこのバックグラウンドが存在していたから。モンテッソーリを偉大な教育家に導いた理由はそこにあったのだと強く感じます。

モンテッソーリ教師に必要なことは、科学者のような大きな好奇心と発見に対する喜びを持つこと。好奇心旺盛な子どもの姿を望むのであれば、ガイド役の大人はなおさら、こんな資質が必要なのでしょう。今まで、目の前にあるものを当たり前の事実として受け止めてきた母ですが、ホームモンテッソーリをスタートさせてから、娘と同じ視点で物事を見ようとすると、世界の不思議が驚くほど浮かび上がってきました。見えないものを見る力ではなく、見ようとする力。こんな部分が長けていることが、良きモンテッソーリ教師につながるのかもしれません。
 
「ガイド」と呼ばれるモンテッソーリ教師の役割は、非常にシンプルです。教具の使い方を子どもに見せること。ポイントは、教えることではなく、見せることなのでしょう。知識やスキルは、教師が教えるものではなく、教具そのものに組み込まれています。整えられた環境の中でこれらの教具と向かいあうプロセスの中で子どもは自分自身を築きあげていくと言います。教師がどれほど優秀で知識があったとしても、子どもは聞いて学ぶのではなく、自分自身の経験を通しで学んでいきます。

この書籍の中で、医師と教師の比較が綴られています。

「どんなに名医だとしても、医師が患者を治すことはできない。投薬や手術は行うことができても、治癒できるのは患者の力。」

どれほど素晴らしい教師でも、環境を整えることは出来ても、実際学んでいくのは、子どもたち自身。だからこそ、モンテッソーリ教師は知識の伝達ではなく、環境と子どもを結びつけるファシリテーターとしての役割なのでしょう。

5歳になり、娘は出来ることがひとつずつ増えています。ホームモンテッソーリ一本で来てしまった我が家ですが、気がつけば字も書けるようになり、計算も出来るようになっていました(笑)。英語に関しても教え込もうと頑張っていた頃は空回りの連続でしたが、娘の好きそうな本を丁寧に用意するスタンスに切り替えてからは、急に軌道に乗り始めました。ここのところずっと書いている気がしますが、まさに自己教育力--本来子どもに備わった力の大きさを感じています。

これから、どんなことが出来るようになっていくのか。
楽しみです。.:*・゚

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