ジャーナリストの池上彰氏は、

コミュニケーション能力を

向上させるコツの一つとして、

謙虚に学ぶ姿勢の重要性を述べています。

素直に教えを請うことにより、

新たな知識を吸収できるだけではありません。

謙虚な姿勢によって、

その人の職場内での好感度が上がるため、

コミュニケーション能力が高まると氏は指摘します。

わからないのに知ったかぶりの態度をとったり、

聞くべきことを聞かなかったりすることもあるでしょう。

そのような見栄やプライドは

自己の成長を妨げるばかりか、

職場内でのコミュニケーションもうまくいかなくなるのです。

年齢を重ねるほど、

人に教えを請うことが難しくなっていきます。

しかし、

自分は何も知らないのだと

謙虚に教えを請う姿勢こそが、

その人の人格をさらに高め、

職場における信頼関係を強めていくものです。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

の諺が示すように、

キャリアを重ねるほどに謙虚さが

高まっていく職場人でありたいものです。
Nさんが食事会の幹事をした時のことです。

大勢だったため、

料理ごとに大皿にまとめてもらいました。

ところが急遽、

新たに四人が参加することになったのです。

Nさんは<当初の数では

足りないかもしれないと思い、

追加注文をすることにしました。

すると

「料理は間をおかず出せる」

というのです。
 
スタッフにその理由を尋ねてみたところ、

「後からお見えになった

お客様がいらっしゃったようでしたので、

追加人数分の準備をさせていただきました」

というのです。

Nさんはスタッフの迅速かつ的確な対応に感激し、

後日に別のメンバーで開く予定だった食事会の予約も、

その場で行なったのでした。

人間関係や仕事を良好に保つためには、

過不足のない

「目配り」

「気配り」

「心配り」が大切であるといわれます。

相手が今何を希望しているのか、

どんなことで悩んでいるのかを察知することで、

場の雰囲気は激変するのです。
長さや重さを計測する手段があるように、

私たちは人や物事を、

自分の

「ものさし」

で測ることがあります。

この人と付き合っていたら損をする

こんな仕事は苦手だという思いなどがそうでしょう。

そのような捉え方で人と接すると、

人間関係がギクシャクしてきます。

また、

自分のものさしを振り回すだけでは、

それ以上の見方や成長もありません。

仕事への姿勢も人間関係も、

その物事をありのままに

受け入れることが肝要です。

世の中には嬉しいことも

辛いことも存在しますが、

すべてが自己を成長させてくれるためにあるのです。

自分も他人も仕事も、

計り知れぬ無限の可能性があります。

その可能性を伸ばすには、

柔らかな心が必要です。

物事をありのままに受け入れて、

自己の可能性を広げていきましょう。

未来につながる鍵は、

受容の力が握っているのです

他人の忠告を素直に

「ハイ」と受けきることは、

難しいものです。

「言うは易く行うは難し」

という諺があるように、

忠告をされた側としては、

納得がいかないこともあるでしょう。

忠告を受けた際、

心の中で<そんなことは

言われなくてもわかっている

と反発心を持ってしまうものです。

しかしこうした状態では、

新たな気づきを得ることはできません。

なぜなら、

心の器が<わかっているさという

気持ちで一杯だからです。

 
コップが水で一杯になっていると、

それ以上注ぐことはできません。

同じように、

心の中が<言われなくてもわかっているという

状態で満ちていると、

新たな学びを受け入れることはできません。

わかっているつもりでも、

実行できなければわかっていないのと同じです。

心の器を空にして受け止めた時にこそ、

新たな気づきが得られるのです。

「わかっている」という気持ちを捨て去り、

自己の器を広げていきましょう。
企業や社員にとって、

クレームはあまり

気分の良いものではないでしょう。

そのために判断が遅れたり、

後回しにしてしまうケースが

多く見受けられます。

建設機械メーカー・コマツの

坂根正弘会長の入社当初の仕事は、

クレーム対応でした。

現場でブルドーザーが動かなくなると、

ゼネコンの担当者から呼び出されます。

その場で原因を突き止め、

いつまでに修理ができるかを約束します。

この現場における

クレーム対応の積み重ねが、

即座に物事を判断する力を養ったそうです。

氏は、

「『ここが悪いのかな』という

眼力を養う仕事ができたのは幸運でした。

即座に問題を突き止めることが重要です」

と言います。

クレームを即座に解決することで、

失った信頼を回復できる可能性があります。

自分で解決できない大きなクレームほど、

すぐ上司に相談し対策を練るなどの対応が急務です。

日々の業務において即座の対応を心がけ、

判断力に磨きをかけて、

顧客や周囲との信頼関係を築いていきたいものです。