食事をする時に

「いただきます」

「ご馳走さまでした」と、

真心から感謝の気持ちを込めた挨拶を、

皆さんは行なっているでしょうか。

日本には、

古き時代より食べ物を尊重する精神がありました。

新穀を神に捧げ、

収穫を感謝する新嘗祭という行事もあり、

今に至るまで受け継がれています。

その年の豊作を祝う春祭りや、

収穫に感謝する秋祭りなど、

先人たちが伝えてきたそれらの精神は、

私たちの心の中にも存在しているでしょう。

山の多い島国であり、

耕作できる土地が限られたわが国には、

昔から

「もったいない精神」

が培われてきました。

飽食に満ちた現代の姿は、

決して当たり前ではないと心得たいものです。

世界には深刻な食糧難に

苦しむ人たちがいます。

食べたい時に食物を口にできる状況は、

大変ありがたいことなのです。

食事の際には、

今より一層、

自然の恵みと多くの人々の

働きに感謝する気持ちを持ち、

命の源を謹んでいただく

生活習慣を磨いていきましょう。
先輩・上司からの苦言や忠告は、

なかなか受け入れがたいものですが、

素直に聞き入れると、

それは自己の成長の大きな糧となります。

Aさんは多くの仕事を抱え、

日々業務に追われていました。

そのような中で度重なる

先輩や上司からの苦言は、

Aさんにとって煩わしいものでした。

言われるたびに言うだけなら

楽だと不満が湧き、

業務に集中できないでいました。

ある日の昼休み、

同僚のKさんからキャッチボールの

誘いを受けました。

そこでAさんは、

日頃の不満を打ち明けました。

するとKさんは、

「君はボールを受ける時、

いちいち何か考えるかい?」と言い、

さらに「とにかく取らなきゃ」

と続けました。

その言葉にハッとしたAさんは、

まずは先輩の言葉をそのままキャッチしようと

決意したのでした。

それからは先輩・上司の忠告を、

そのまま受け止めるように努めました。

やがて先輩・上司の言葉は、

自己の成長を促してくれる

言葉であると気づいたのです。

苦言や忠告は

「成長のタネ」で

あると素直に受け止めたいものです。
「横着する」とは、

辞書に「

すべきことを故意に怠けること」

「できるだけ楽をしてすまそうとすること

「わがまま」とあります。

Y氏は、

不燃建材の製造・販売業を営んでいます。

六年前、資金難に陥り、

仕入れ先への支払いができなくなりました。

倒産の二文字が頭をよぎり、

もう駄目かもしれないという自責の念で、

夜も眠れず苦しんだといいます。

幸い、

仕入れ先が猶予してくれたため、

不渡りを出さず倒産は免れました。

しかしその後も、

手形の支払いに追われる状態に

変わりはありませんでした。

この悪循環から立ち直った

きっかけは朝起きでした。

それまでY氏は、朝目が覚めても、

あと五分、あと一分と

布団の中でぐずぐずしていました。

それが<まあ、

いいか>と大事なことを先に延ばす

クセや面倒くさいな><億劫だなという、

わがままにつながると友人に教えられたのです。

以来、

目が覚めたらすぐ起きる

挑戦が始まりました。

経営が順調となった今、

「再建は朝起きから」と

声を大にして語るY氏です。

私たちの生活には、

円滑な人間関係が欠かせません。

職場においては、

仕事の成果や質の高さにさえ影響を与えるものです。

しかし日常にストレスはつきもので、

責め心が湧いたり、

当たり散らしたりするという行為で、

関係を悪循環させている場合が多いようです。

不完全な心を持つ者同士で関係に軋轢が生じても、

仕事は待ったなしで進行させなくてはなりません。

他人のせいにしていては、解決は長引くだけです。

その打開策として、

人間関係を良くしようとする人たちから学ぼうと、

視点を変えてみるのも一法です。

何か秘訣がないかと観察してみるのです。

例えば、

そのような人たちに共通する、

言動の習慣や心持ちを見いだします。

表情、挨拶、姿勢、言葉遣いや普段の業務態度、

いざというときの対処の仕方、

他者への気遣い、

思いやりなどをよく見ましょう。

自分自身がイキイキとして、

働きがいのある職場づくりに貢献できるよう、

努力を惜しまないことです。

皆が一つの方向に歩み進んだ時、

社内全体が明るい光を放つでしょう。
希望に溢れた真剣な眼差しで、

溌剌と働く新入社員の姿を目にする時期です。

入社十年目を迎えるTさんは、

通常業務に加え、

次々と割り込み仕事が舞い込む状況です。

数ヵ月前からは頭痛と睡眠不足が慢性化するなどして、

仕事が滞りがちになっていました。

そんな中、

仕入れ商品の数量を間違い、

在庫が大量に残るミスが発覚。

発注ミスをした部下を厳しく叱責すると共に、

日頃の不満が一気に爆発したのです。

Tさんは社長から呼び出されました。

事の原因を一方的に報告していると、

社長は唐突に

「言い訳はいい」と言い、

新入社員を見ながら

「君にもあんな時期があったな。

今の仕事は楽しいか」と尋ねてきたのです。

この言葉にTさんは、

溌剌と働いていた昔の自分を思い出しました。

働く喜びを忘れ、

不満を抱えながら仕事をしていたと

近年の自分を顧みたのです。

在庫処理の対策の検討を改めてしたところ、

新規顧客の開拓の方向性が見いだされました。

初心を忘れず、

イキイキと職務に取り組んでいきましょう。