希望に溢れた真剣な眼差しで、

溌剌と働く新入社員の姿を目にする時期です。

入社十年目を迎えるTさんは、

通常業務に加え、

次々と割り込み仕事が舞い込む状況です。

数ヵ月前からは頭痛と睡眠不足が慢性化するなどして、

仕事が滞りがちになっていました。

そんな中、

仕入れ商品の数量を間違い、

在庫が大量に残るミスが発覚。

発注ミスをした部下を厳しく叱責すると共に、

日頃の不満が一気に爆発したのです。

Tさんは社長から呼び出されました。

事の原因を一方的に報告していると、

社長は唐突に

「言い訳はいい」と言い、

新入社員を見ながら

「君にもあんな時期があったな。

今の仕事は楽しいか」と尋ねてきたのです。

この言葉にTさんは、

溌剌と働いていた昔の自分を思い出しました。

働く喜びを忘れ、

不満を抱えながら仕事をしていたと

近年の自分を顧みたのです。

在庫処理の対策の検討を改めてしたところ、

新規顧客の開拓の方向性が見いだされました。

初心を忘れず、

イキイキと職務に取り組んでいきましょう。