事務職のYさんは、

処理しなければならない

業務が山ほどあります。

その上に、

次々と仕事が舞い込んできます。

早急な書類作成の途中でも、

取引先からの電話が頻繁にかかってきます。

用件を記入するメモは準備しているのですが、

机の上は書類であふれ、

メモ用紙が見当たらなくなることがよくあります。

そのような時には、

その場にある書類の片隅にメモをします。

しかし後になって、

大切な用件をどの紙に書いたかが、

わからなくなってしまうのです。

その結果、

取引先に多大な迷惑をかけてしまったことが、

数え切れなくありました。

Yさんの職場では、

本誌『職場の教養』を

使用した朝礼を行なっています。

その中に時折載っている、

整理整頓や<後始末>の話を読んで、

自分の身の回りの整理整頓が

できていないことに気づきました。

毎日少しずつ整理整頓をしていくと、

机の上がスッキリし、

確実に用件をメモできるようになりました。

仕事も順調に進むようになったと、

Yさんは言います。
会社員が昼休みや終業後に、



喫茶店や居酒屋などで、

会社や上司への不満を

言い合う光景がしばしば見受けられます。

親しい同僚同士の愚痴のこぼし合いは、

欲求不満のはけ口としては

よいかもしれませんが、

それ以上のものには決してならないのです。

特にお酒を飲みながらの不平不満からは、

仕事の改善や建設的な考えは

ほとんど生まれず、

他人や業務のけなし合いに

発展するだけでしょう。

たとえ、

良いアイデアが閃いても、

酔いが冷めると同時に消えてしまいかねません。

スポーツや芸術のプロの世界では、

自らの演技や競技の結果に

生活と生命を賭ける厳しさがあります。

そこには、

誰が悪いとか仕事が嫌いなどといった、

不平、

不満が入る余地はありません。

プロ意識に目覚めた社会人であるならば、

会社や仕事についての不平や不満は、

陰でコソコソ言うのではなく、

会社や上司に対して堂々と進言しましょう。

「自分はこうしたい」

という改善案を提示して、

改革を図るべきなのです。

N社は毎年四月に

「フレッシュマンセミナー」

を開催し、

新入社員の研修をしています。

今年の受講者は、

五十四社で百八十二名でした。

研修は、

1組織に属する自覚を深め、

プロ意識を持ち、

自己発見する、

2社会人としての基本的能力を習得する、

3良き社会人になる、

の三部構成です。

講義とそれに伴う実習を行ない、

最後に参加者全員に

「感想と決意」を

レポートしてもらいます。

レポートは後日、

経営者宛に送付されます。

感想には

「仕事に情熱を持って

日々チャレンジしていく精神力、

チームワークの大切さ、

社会人としての基本動作」

などが学べたと、

書かれていました。

決意には

「挨拶・返事の徹底、

親への感謝を忘れない、

失敗を恐れず仕事に挑戦する」など、

熱意あふれる言葉がつづられていました。

昨今、

新卒の新入社員で三年以内に離職する人は、

三割強と言われています。

新入社員の皆さんは、

困難に負けず、

自分の掲げた決意を

今一度しっかり心に刻み、

会社が求める有為な人材となりましょう。

バスに乗るために停留所へ行くと、

目的地行きのバスがすぐやってきました。

ラッキー>と思える瞬間です。

車を運転中、

交差点の信号が行く先々で

青に変わり停車する必要がありません。

今日はついているぞと思ったりします。

しかし日々の生活では、

困ったこと、

思うようにならないことが、

度々起きてきます。

そのような時に<ラッキーと

思う人は少ないでしょう。

気づかないうちに、

私たちは便利さや

効率ばかりを追い求めて、

時間のかかること、

手間のかかる大事なことを、

面倒くさいと思うようになっています。

「ピンチはチャンス」

といいます。

普段から、

どのような時でも

「ついているぞ」と

言葉に出し、

困難な問題に直面しても、

たとえヘマをしたとしても、

<ラッキー>と、

前向きに取り組む人に失敗はないのです。

自分は運がいいと思っている人は、

運のいい人生を歩むことができるのです。

なぜならば、

自分自身で

「運がいい」と

思っているからです。

運命や境遇は、

その人の心の通りに

変わっていくのです。

少年サッカーチームに所属するM君は、

リフティングとドリブルが苦手でした。

チームメイトは日々ドリブルは早くなり、

リフティングの数は増えていきます。

M君は皆より遅れが目に見え、

悔しさも通り過ぎ嫌気がさしていました。

ある日、

コーチに

「リフティング、三〇〇回終わったか」

と聞かれたM君は、

まだ終わっていないにもかかわらず

「はい」と答えました。

するとコーチは、

「そうか」とだけ言ったのです。

練習を終え、

M君が家に電話をして迎えを頼むと、

父はM君の心を見透かしたように、

「走って帰ってこい」と一言告げました。

もう辞めたい>という思いと疲れで、

やっと家にたどり着くと、

ドアの鍵が締まり何の反応もありません。

怒り心頭したM君は、

ドアを蹴破りました。

その時、

後ろから父が現われ

「やる気になれば何でもできる。

走るのも練習だ。甘えるな!」

と叱咤し、

すぐに笑って何事もなかったように

家に入れてくれました。