営業部で働く新入社員のTさん。

業務が立て込むたびに、

「何でこんな大変な部署に来てしまったのだろう」

と思い悩む日が続いていました。

日々の業務へのモチベーションも高まらず、

積極的に働こうという意欲が湧きません。

Tさんは<行きたい部署が他にあったからこそ、

この会社に入社したのだという

思いを引きずっていたのです。

同じ部署のY主任に相談したところ、

過去にTさんと同じ壁を

経験していたことを打ち明けてくれました。

そして悩みの解決方法を教えてくれたのです。

Y主任は

「君がこの部署に来たことには意味がある」

「自分にしかできないことを精一杯やればいい」と、

その当時の先輩に教えてもらったというのです。

「○○のせいで・・・」

と嘆き、努力しないことは簡単です。

それよりも「今、働ける」

という環境や健康に感謝することが大切でしょう。

一つひとつの業務に対して

「自分に与えられた使命だ」

という思いに転換することができたTさん。

業務に自覚を持って臨むようになったのです。

Kさんは宿泊ホテルで朝食を終え、

部屋で帰り支度をしていました。

 その時、

ホテルの清掃スタッフが部屋に入りかけました。

しかしKさんがいることに気づくと、

すぐに外へ出て、

ドア越しに丁重にお詫びの言葉を述べました。

そのスタッフが非常に恐縮している様子が、

Kさんに伝わるほどでした。

間もなくして、

Kさんがフロントでチェックアウトをしようとすると、

「先ほどは失礼いたしました」

とフロント係が詫びてきたのです。

一瞬、

何を謝られているのか理解できなかったKさんでしたが、

清掃スタッフが間違って部屋に

入ったことへの謝罪だとわかりました。

Kさんはスタッフ間の連絡の早さに驚き、

感動すら覚えたのです。

良い情報は誰でも伝えたいと思いますが、

悪い情報は伝えづらいものです。

しかし悪い情報を迅速に共有し、

改善することが大事なのです。

ちょっとしたハプニングに遭ったKさんでしたが、

その後の対応の良さによって、

そのホテルのファンの一人に加わったのでした。
昼休みや終業後の居酒屋などで、

会社の人間関係の不満を口にすることはありませんか。

教育学博士の横山泰行氏は、

ある漫画のキャラクターを例に挙げて、

「悪口を言わない人生」を

送ることを提唱しています。

氏は「他人の素晴らしい面を素直に

『いいな』と肯定する姿勢が必要です。

こういう姿勢が、

自分を成長させるための大きなエネルギーです」

と言います。他人を肯定することで、

自己の成長に貢献できるというのです。

人間は、

他人の悪い点にばかり目が行きがちです。

しかし相手の良い点は良い点として認めていくことで、

人と人との和は強固なものとなります。

そのためにも、

相手の「美点」

の発見に全力で取り組むことが大切なのです。

Iさんは先輩・同僚の服装や靴などに注目して、

それを褒めることを第一歩としています。

そうすることで、

隠れた心遣いなどにも気づくことができ、

そしてさらに一歩を踏み込んで、

相手の美点の発見に通じるといいます。

美点を褒める習慣を持つことで、

きっと職場の雰囲気は変わります。
近年、

始業前の朝の時間を、

趣味や勉強といった活動にあてる

「朝活」が話題です。朝型の生活は、

誰もが理想だと思うでしょう。

しかし朝早く起きることに対して、

苦手意識を持っている人も多いはずです。

医学博士の南雲吉則氏は、

朝日を浴びて体内時計をリセットすると、

幸せを感じるホルモンと呼ばれる

「セロトニン」が分泌されるといいます。

それにより、

一日を充実した気持ちで過ごせるのです。

夜になると、

セロトニンは睡眠ホルモンである

「メラトニン」に変わり、

ぐっすり眠れるようになり、

早朝の爽やかな目覚めにつながると氏は指摘します。

日本人は古来より太陽を崇拝する民族です。

朝日を拝むことにより、

科学的に見ても健康で充実した生活を送れます。

これは充実した一日を過ごすために、

先人たちが自然と身につけていった文化であるともいえるでしょう。

朝は集中力も高まり、

自分の趣味や勉強に没頭する

絶好の時間といえそうです。

目が覚めたら、

まず朝日を浴びて、

最高のスタートを切りましょう。

今日は、

結核を患って三十四歳の若さで死んだ正岡子規の命日

「糸瓜忌」です。

子規は死の際に

「糸瓜咲て 痰のつまりし 仏かな」

「を(お)と(と)と(と)ひ(い)の へちまの水も 取らざりき」

という辞世の句を詠んでいます。

当時、

糸瓜の汁は咳止めの薬として使われていました。

子規が病床に臥していた際に綴った随想『病症六尺』に、

「悟りといふ事は如何なる場合にも

平気で死ぬる事かと思って居たのは間違ひで、

悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であった」

という一節があります。

死に至る病と向き合いつつ書かれた同書には、

肉体的・精神的苦痛さえも客観的に見つめる冷静さと、

貪欲なまでに生に執着した明るさがあります。

人生には様々な苦難が訪れますが、

「どんなに絶望的な状況でも必ず希望はある」

ということを、

子規はその人生から教えてくれています。

苦難に直面した時こそ、

希望の灯を燃え立たせましょう。

苦しい時は苦しいと自覚し、

そこから自らの中に秘める

「反発心」を呼び起したいものです。