7/22(土)午後〜26(水) 夏季休診
上記期間、クリニックは休診いたします。
7/27(木)より通常通り診療します。
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
Facebookが数年前のクリニックでの出来事を教えてくれまして、
これがまためっぽう傑作だったので、ブログでも披露いたします。
ある日、お母さんに伴われ、いがぐり頭の可愛いぽっちゃり男子が来院しました。
両腕には複数個のウイルス性イボ。
自然な治癒を待つのはなかなか難しいという判断のもと、治療を開始することに。
手足など、皮膚の角質の分厚い場所であれば、薬品を塗って免疫反応を促す方法も選択肢に挙がります。
特にお子さんの場合、そちらのほうが痛みが少なく、継続的な通院がしやすいからです。
しかし、この患者さんのイボは、腕(しかもたくさん)。
手足に比べると、皮膚は薄くてデリケート。
薬品で、周りの健常な部位までただれてしまうのが心配でした。
このため、選んだ治療法は『液体窒素冷凍凝固法』。
マイナス196℃の液体窒素に浸した綿棒を、じゅーっと押し当てるやり方。
受けたことのあるかたはご存じでしょう。
かなり痛い治療法であることを...
ちょっとがんばろ〜ねぇ〜〜
と6歳児のぽっちゃりした腕をおとなげゼロの全力モードで掴む私。
顔は怖くないように笑顔(かえって怖い)。
いがぐり君(以下I君)「ちょっと!なにするの!?待って待って待って待って!!!!」
私「ごめん待たない。あと危ないから手は出さないで。余計なところ痛くしたくないから。」
I君「きゃ〜、いゃあああああ」(←当てる前)
I母「ごめんねごめんね、お母さんもうちょっと早く連れてきてればこんなことには。そうだアイス買って帰ろうね!!」
私「じゃあ冷たいの当てるよ。」(じゅー)
I君「つめたいいいい。アイス買ってくれるっていつも買ってるでしょじゃあ今日は2本で。」
I母「そうね!そうしようね!!」
私「交渉成立したようなので反対の腕も」(じゅー)
I君「いゃあああああああ」
I母「ごめんねごめんねでも治療しないとイボ人間になっちゃうから!!!」
なりません
と心の中で盛大に突っ込みつつ、笑いを堪えきれずに2回ほどマスクの中で噴き出したことをここに告白します。
治療されて暴れながらもアイスの本数増を交渉するそのタフネスに
全てしまクリニックが感動と笑いの涙に包まれた一幕でした。
かわいい彼は、その後も頑張って通院し、イボはきれいに治りました。
ウイルス性のイボは、非常にありふれた皮膚の感染症です。
治療中のひとや、治療したことのあるひとや、
治療したけれどなかなか治らなくて中断した、なんてひとも、いらっしゃるかもしれませんね。
以前、こんなまとめ記事を書いたので、気になる方は読んでみてください
ありふれているのに深い、ウイルス性イボの世界②~原因と治療法~
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