⚫︎8月中の院長休診、特別休診の予定はありません。
※8/31(水)〜9/7(水) の期間、特別休診を予定しています。
⚫︎スタッフの人員不足のため、次の日程において受付人数の上限を設定させていただきます。
8/2(火) 午前・午後
8/15(月) 午前
8/16(火) 午後
上記の日程では、受付人数が上限に達した場合、時間内であっても受付を終了いたします。
ご不便をおかけし申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
こちらの記事の、続き。
今回は、ウイルス性イボの原因と、治療法について。
ウイルス性イボの原因
ウイルス性イボ(尋常性疣贅=じんじょうせいゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルスが皮膚に感染することで発症します。
感染直後から目に見えてイボが生じる訳ではなく、ウイルス感染を起こした細胞が角質を異常に増殖させ、塊のような形状となることで初めて「イボ」の存在に気づくことがほとんどです。
ウイルス感染からイボの形成に至るまでの期間は個人差が大きく、いつ感染したかは通常分かりません。
ウイルス性イボに対する処置
ウイルス性イボは、その原因となったウイルスに対して体が免疫を獲得することで治癒します。
病院では、イボのある部位にわざと炎症を生じるような処置を行うことで、免疫反応を促します。
具体的には
「液体窒素で凍結させて凍傷を起こす」
「腐食作用のある薬剤を外用し、化学熱傷を起こす」
などの方法があります。
また、イボの部分の角質が分厚く硬い場合は、刃物で削ってから処置を行います。
処置には痛みを伴うことも多く、しかも繰り返し実施する必要があり、治療が長期間にわたることも少なくありません
ウイルス性イボの内服治療
ヨクイニンエキスは、皮膚の免疫細胞を活性化し、新陳代謝を正常化する作用があると言われています。
ウイルス性イボに対して保険適応のあるお薬なので、当院でも内服が苦にならない患者さんには処方しています。
やや甘みのある薬剤なので、お子さんの場合も錠剤で処方し、ラムネのようにかみ砕いて服用してもらっています。
味を好んで「またあのラムネのお薬ほしい!」と希望してくれるお子さんも意外と多くいらっしゃいます(笑)
その他の薬で、ウイルス性イボに対する内服治療の効果を報告した論文もあるにはありますが、今のところ保険治療での選択肢は「ヨクイニンエキス」一択です。
ヨクイニン内服に対する、治療者としての私の個人的な感想は
効いたな―――!!
というときもあれば
ぜんぜん意味ないな―――!!
というときもある、患者さんによって反応の差の大きな薬という印象なので、そのあたりも含めて患者さんと相談しながら処方継続の是非を決めているというのが実態です。
なぜ治療するのか
「そこにイボがあるから」というのも理由ではありますが
実のところ、ウイルスに対する免疫が自然に獲得され、治癒する場合もあります(イボの自然治癒)。
しかし、イボとして目に見える大きさとなってからある程度の期間持続している場合、患者さんの有する免疫システムだけではそのウイルスを排除しにくい状態だと考えられます。
イボが大きく成長すると、周囲の皮膚にもウイルスがまき散らされ、イボが多発するようになります。
また、多くの場合、イボは角質の塊のような形をしているため、足の裏にできれば歩行時などに当たって痛みの原因となります。進行するとゴツゴツとした見た目になり、綺麗な皮膚の状態が損なわれます。
特に、ウイルス性イボが多発している患者さんは、「イボのウイルスに対し免疫を獲得しにくい体質の人」と考えられるため、イボが増殖するリスクが高く、積極的に治療を受けることが望ましいと考えます。
次回記事では「日常生活での注意点」「処置後の経過」「どうやって治癒を判断するのか」について解説いたします
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