得意なこと①~水いぼ取り | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

開業医って、何となく『何でもできる風』に宣伝しているホームページが多いですよね。

まあ、守備範囲は広く宣伝しておいた方が患者さんに来院してもらい易いというのも事実なのだろうけれど、世の中これだけ色々な病気があり、それに合わせて様々な治療法があることを考えると、専門科一つを取ってみてもそのすべての領域において達人の域に到達しているなんて

ちょっとありえないんじゃね?

と思ってしまいます。

友人の旦那さん(非医療従事者)の名言が

「医者にも得手不得手はあるでしょ。」

これを聞いたときには、そう!そうなのよ!!と膝を打ってしまった私です。

ある病気でとある医者の治療を受けて、非常に良い結果が得られたとしても
他の病気で罹った時に同様の結果が得られるとは限らないし

ある時には全くよく治らなかったとしても、同じ医者に別の病気で罹った時には嘘のように上手に治してくれるかもしれない。


なかなかこの辺患者さんに理解していただくのは難しいのですが

私自身、仕事上の自分の得手不得手については、もちろんある程度把握しています。

そんなわけでふと

自分、これはけっこうイケてます!

と思うことは、こっそりアピールしてもいいのかな、なんて思い立ち

「得意なこと」などという鼻息の荒いタイトルを掲げてみる次第。

その第一弾が

水いぼ取り

...........ちっさ!私の特技、ちっさ!!と自分で突っ込んでしまった(笑)

でもまあ、一応自慢させてください汗

水いぼというのは、水いぼを作るウイルスに感染してできる、小さくて光沢のあるつぶつぶしたいぼです。

自然に免疫がついてできなくなることも多々なので、放っておくのも立派な方針の一つ。

私は自分の息子2人の水いぼ治療経験から

「取らなくても特に問題なければ取らなくてもいいんでない?」

というのが基本スタンスでございます。
うちの水いぼ騒動の顛末についてはこちらの記事をどうぞ
矢印長男編
矢印次男編

ただし

どんどん増えてきて見た目に目立ったり

明らかにかゆみが強かったり

取ってこないとプールに入れませんと保育園や幼稚園やスイミングスクールに言われちゃったりして


仕方なくとる場合も少なくないのが現実。

そういう時には、麻酔のテープを貼って1時間ほど置いてから、
専用のピンセットを使って

ぴぴぴぴっっ

と取っていきます。

私、これ結構得意です。実は。

水いぼの大きさによってピンセットを変えて、一撃必殺で

ピッ

とはさみ取る。

意外とコツがいるんですよこれ。

しかも小さい子供の忍耐の限界が来る前に済ませられるよう、手技はスピーディーに。

介助の看護師との連携も大事。

水いぼの大きさや、麻酔テープの利き具合、さらには患者さん自身の恐怖心により、痛みの訴えが強くなってしまうこともあるので、とにかく不必要に無理をしないのも肝心。

お子さんの水いぼで私の初診を受けて
「まだ取らなくてもいいんじゃないですかねー」
と言われ、

「こいつ取りたくないだけじゃないか?」
と訝しむ親御さんもいらっしゃるでしょうが

私、水いぼ取りそんなに嫌いではないし下手でもありませんから(笑)

ただ、不必要にお子さんに痛い(かもしれない)思いをさせたくないだけです。

どうしても取らねば、な時はベストを尽くしますので、どうぞご安心をしゃきーん