共通テスト 2021 化学 解説 第3問 | もるもる集合場

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第3問

問1  ③

 融解塩電解のお話です。

 融解塩電解は「イオン化傾向の大きな金属(Na~Al)の単体をGETする方法」と覚えましょう。

 イオン化傾向の大きな金属のイオンは、水がいると「お前(水)が反応しろ!」と、

 指図しちゃうので、水がいない状況にしてあげるのです。

 すると、金属イオンが電子と反応して単体になります。ショボーン

 

 ①〇 両極がの電極が異なるので覚えておきましょう。

 ②○ 陽イオンは陰極,陰イオンは陽極側です。

 ③× Naが1molできる時は,電子が1mol反応している時です。

 

 陽極の反応式は以下のようになります。

     (+) 2Cl- → Cl2 + 2e-

 

    よって、「係数比=mol比」より,Cl2は0.5mol生成されます。

 ④〇

 

 

問2  ア③ イ④

 Ⅰ:硫酸に溶ける→ア,イ(Sn,Zn),溶けにくい→ウ,エ(Ag,Pb)

 Ⅱ:ウの塩化物は冷水にはほとんど溶けないが熱水には溶ける

 Ⅲ:アとウのみが同族元素→Pbと同族元素はSnの14族

 

 よって、ア→Sn,イ→Zn

 

 

問3  

 a ③   

 「Fe2」の検出方法についての問題です。

 ① H2Sで沈殿は,Fe3+でおこります。FeS(黒)

 ②サリチル酸は,塩化鉄(Ⅲ)とならフェノール類の検出として反応します。

 ③[Fe(CN)6]3+とFe2が反応すると,濃青色沈殿が生じます。

 ④KSCNはFe3+と反応して、血赤色溶液が生じます。

 

 

 b ①  

    係数比が、[Fe(C2O4)3]3-:CO2=1:1なので、

  [Fe(C2O4)3]3-1molからできるCO2は1molです。

 

 また、C2O42-からCO2ができる反応のイメージは、

          C2O42- → 2CO2 + 2e-

  よって、係数比よりCO2が1mol生成されるときに必要な C2O42- は0.5molとなります。

 

 c ④

 この問題に時間を費やした人いるのでは。。(-_-;)

 (本番では、こういう問題は悩む時間がもったいないので余裕のない人はジャンプしましょう)

 

 では、解説。与えられた反応式に着目します。量的関係はつぎのとおり。

 

      2[Fe(C2O4)3]3- → 2[Fe(C2O4)2]2- + C2O42- + 2CO2

 はじめ   0.0019

 反 応    -x           +x         +0.5x    +x 

 反応後   0.0109-x         +x        +0.5x     +x    

 

 (上記の、反応後の物質をC2O42-のmolに変換)

      2[Fe(C2O4)3]3- → 2[Fe(C2O4)2]2- + C2O42- 

       0.0327-3x         2x        0.5x  

 

 C2O42-合計:0.0327-0.5x

 

 実験後、CaC2O4・H2Oが0.03mol沈殿したことから、

  0.0327-0.5x=0.03    X=0.0054

 

 よって、

  %=(0.0054/0.0109)×100≒50

 

 

(別解)ちゅー

 初めC2O42-mol:0.0109×3=0.0327mol

 沈殿C2O42-mol:0.03mol

 減ったC2O42-mol:0.0027mol ⇒ CO2になった!

 

 また、次式より生成されるCO2molは、0.0054mol

    C2O42- → 2CO2 + 2e-

 

 更に、(1)の反応式より、生成されたCO2mol=反応した[Fe(C2O4)3]3-molなので、

 反応した[Fe(C2O4)3]3-mol=0.0054mol!

 

 %=(0.0054/0.0109)×100≒50

 

 いかがでしょう。

 「いかにも共通テスト!!滝汗」って問題ですね(-∀-)