傷は痛くないし、普通に動けるし、家事も問題なく出来る。

日常生活は全く問題なくおくれるのだけれど、退院後は実家に戻ることになった。


うちのダンナは毎日残業で、帰宅はだいたい23時ごろ。

私は朝8時から真夜中まで家で一人きりになるので、万が一急変しちゃって倒れたりした時にどうにもならないと母に押し切られたのよね。


高校時代からほとんど実家に帰ってなかった私的には、慣れない実家で肩身の狭い思いをするよりは、家で一人でいたほうが気楽なような気もしたんだけど・・・。


翌日から、「とにかく歩け、腸閉塞にならないためにも」という看護師さんの教えを守るため、毎日散歩に出た。


傷口の痛みそのものは無いものの、下腹部にダルゥ~ンと重い感じはある。

それから、あんまり動いて傷が開いたりどうにかなったりしたら・・・っていう心理的な恐怖も少しある。
貧血気味なのも気になる。

妙な元気にごまかされそうだけど、よく考えたらまだオナカを開いてからたった1週間なんだわ。


というわけで、初日はご近所を1周するだけにしてみた。

たった15分程度しか歩いていないのに、やっぱり入院&手術で相当体力がなくなっていたらしく、結構ぐったり。
散歩から戻ってすぐ、ベッドに倒れこんで爆睡しちゃった・・・。


これはいかん。

コツコツ地道に体力をつけていかなければ。

毎日ちょっとづつ距離を伸ばそう。


と思ったのにさぁ、翌日散歩に出て、見事に道に迷ったヒカコ。

地元なのに・・・。

実家を出てから13年ほど、すっかり様変わりした地元は、もう知らない町みたいな感じだったのよぉ~。

実家に帰る道が見つからず、コンビニも自販機もない田舎で1時間ほどウロウロウロウロ・・・・。


ようやく実家にたどり着いた時はもう死ぬと思ったけど、その後ちょっと昼寝したら特に問題なくすっきり元気になった。

あら、なんだか平気。

おかげ様で、すっかり体力に自信を取り戻してしまったわ。

なんだ、やろうと思えばいけるじゃん、みたいなね。


というわけで、それからの日々は

朝ゴハンを食べたら1時間ほど散歩。

戻って昼寝。

起きて昼ゴハンを食べたらまた1時間ほど散歩。

戻って再び昼寝。

おきたら晩ゴハン。

食べたら寝る。


うむ。ぐうたらしておる・・・。

でもそのぐうたら生活のおかげで、体力はムンムン回復していった。


ただひとつ大変だったのは、便が出る前の痛みがひどいこと。


もともと私、そんな毎日しっかり出るタイプではなかったの。

でもそれで苦しいとか辛いということもなく、3日に1回程度が普通だったのよね。


だからそれまでは便が出ても出なくても気にもしてなかったんだけどさ、「腸閉塞、腸閉塞」と呪文のように繰り返していた看護師さんのおかげで、すっかり腸閉塞恐怖症。


とりあえず便が出ていれば腸閉塞ではないらしい、ということで、便の出が気になってしょうがない。


「便を出すためには動け」という看護師さんの言葉通り、散歩へ出て1時間ぐらい歩くと、下腹部にキリキリ~~と前兆みたいな痛みが走り出す。

で、その痛みが来てから30分ぐらいで、信じられないぐらいの痛みが襲ってくるんですよぉ。


もうね、キリキリ~~なんてもんじゃなく、ギュリギュリギュリギュリ~~~!!級。


要するに、とにかくとにかく、痛い!!痛すぎる!!

何と言うか、下痢の痛みのスペシャル版みたいな感じ?

10秒とか20秒とかそんなぐらいの短い時間で終わるんだけど、その痛みが来ている間は呼吸もできないぐらい。

思わずトイレの床に手をついて、「うぐぐぅぅ~~」なんて声まで出ちゃう。

で、その痛みが治まると、ようやく便が出口までやってくる、みたいな感じなの。


多分、便が腸の中を動いている痛み?なのかなと思うんだけど、その痛みがくる=便が出る合図なので、痛いけどうれしい。うれしいけど痛い。

毎日2回の散歩のたびに、きっちりとその痛みが来る。なんて律儀な体。

散歩したら痛い。痛いのヤダ。けどうれしい。

なんか複雑な気分ダッタヨ・・・。


たまに、こんなに痛くて大丈夫なんだろうか。腸がどうにかなってるんじゃないだろうか。ってのが頭をよぎったりもしたけど、それより便が出ることのほうが嬉しくて、不安な気分は放置。

結局10日ぐらいでその痛みはキレイサッパリなくなったので、多分大丈夫なのでしょう。


排便前の痛み以外には全く何の問題もなく、退院から1週間もたたないうちに散歩時間は1回2時間まで伸びた。

めちゃめちゃ元気じゃん、私。


そんだけ動けるならもういいだろうということで、手術からちょうど2週間、ようやく自宅へ戻ったのでした。






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6月1日


朝9時にN先が来てくれて、傷に貼ってあったシールを剥がしてくれた。

そして傷を見て、一言。


「うん、OKだね!退院おめでとう。」


やったぁ~~~!!


傷は自然に溶ける糸で縫ってあるので、抜糸も必要なし。

このままもう帰っていいんだって。


早い!早すぎるぅ~~

まだ手術からたった1週間しかたってないよぉ。

友達だって、まだお見舞いにきてくれてないよー!

みんなには、術後1週間ぐらいは辛いかもしれないから、来てくれるならその後にしてって言ってたんだもん。。。

まさかこんなに早く出られるとは。

本当に驚き。

看護師さんに、若いから回復が早いのよとか言われていい気になる。

若いなんて若いなんて♪

久々に言われましたわ(≧∇≦)


さて退院しようかと言う時に、大変な事に気がついた。

私、、、

寝巻き以外の洋服を持ってくるの忘れてるぅ~~!

入院のときに着てきた、ピチピチのデニムしかないじゃん!


傷にモロ触れるような・・・


そう思いつつ、仕方がないので履いてみた。


うっっ

痛い(´Д⊂


普段でさえ、ちょっとオナカを引っ込めて着なきゃいけないようなピチピチデニム。

こんなん履いてくるなよー!入院するときの私!

バカだ・・・。


どうしようと考えても仕方がない。

前のボタンは留めずに、ファスナー全開。

それしかない。

寝巻きの上に羽織っていたカーディガンがお尻下までの長いやつだったので、それとかばんで隠してコソコソ退院しましたよ。

開いてないよ。ズボンのチャックなんて、開いてないよ。みたいな顔してね。

もしもまた開腹手術をすることがあったら、絶対に忘れちゃだめね。

ダボっとしたワンピースが必須だわ。


入院の金額は40万ぐらいかなぁ~って思っていたのに、驚きのなんと23万。

ええ!?

マジでこんな値段!?

会計窓口でびっくりしたよ。

でもよく考えたら、普通より1週間程度早く退院できてるわけだから、その分安くなってるんだよな。

でもなんか儲かった気分。

これで高額医療費の申請をすればまた10万ちょっとは戻ってくるらしいから、かなり助かる。

医療保険なんて、なくたって、大丈夫なんだもん!フン!むかつくわ!


後は、2週間後に結果を聞きにこなくてはいけない。


結果?って少しびっくりしたんだけど、私から切り取られた子宮は細かくスライスされて、飛び島になってるガン細胞があるかないか調べているらしい。

それから、1個だけとったリンパ節の中を開いて、ガン細胞をチェックするらしい。


私はすっかり、これでガンとはサヨウナラだとおもっていたんだけど、もしももしも万が一ガン細胞が発見されたら、、、

抗がん剤と放射線治療だ。

それから転移の恐怖再びだ。


同部屋のおばあさんたちが散々苦しんでいた、あの抗がん剤。

それで苦しんでる人たちをたくさん見てしまったので、とにかく怖い。

抗がん剤治療はやりたくない。


どうかどうか、神様。

今度こそ、お願いします・・・。


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術後4日目、個室から大部屋へ移動になった。

ああ~~~一人で快適だったのに。

しょうがないか、保険おりないしさ。ちくしょう!


でも、これをキッカケに、歩く範囲がぐ~~んと広がった。

洗面所いったりトイレいったり、何かと歩く。

まだスタスタ歩くのはちょっと無理で、ついついオナカを押さえながら歩いちゃうんだけどね。


起き上がったり体を動かしたりするときに、腸がドロンって動く感じも大分なくなってきた。

腸が場所をしっかり覚えてきたのかな?


その妙な感覚がなくなったおかげで、動くのもかなりスムーズ。

普通に座ってると、私って本当に手術したんだっけ?みたいな気分になってくる。

ほんと、痛くも痒くもなんともないんだもん。

あ、嘘だった。

痒い。

傷跡にはまだテープがバッチリ上から下まで貼ってあるんだけど、そのテープの下がとにかく痒い。

無意識のうちにバリバリ掻いちゃうけど、肝心な部分が掻けなくてイライラする。

か、か、痒いよぉ~~!

お風呂入りたい。。。


午後には看護師さんが洗髪をしてくれた。

手術から4日、かーーなーーーり気持ちよかったあ♪

頭だけでもすっごくスッキリ。

体も念入りにゴッシゴシこすって着替えて、サッパリ!気持ちいい!


まだ病棟内のみってことだったんだけど、別にどうってことないぐらい元気だったので、こっそり売店まで散歩してみた。

うむ、まったく問題なし。全然普通にいける。

ただ、ちょうど売店が混んでいて、レジに並んでいたらクラクラしてきたので、おとなしく病棟に戻った。

売店でジュースを買って、お外まで散歩に行ってみようと思ってたんだけど。

それはまだちょっと無謀みたい。


それにしても、ものすごい回復力だ。

昨日できなかったことが、今日はできる。

日に日に回復していくのが目に見えてわかる。

これってすごく貴重な体験だと思う。


ちょっと前までオナカがバンバンで動けなくて苦しかったのに、たった4日で本当に手術したのかと思うぐらい、元気いっぱい。

こんなに元気でいいのかな・・・・

女の子的には、もうちょっとひ弱な感じのほうがかわいいような・・・。

頑丈すぎてちょっと恥ずかしいとかおもっちゃったりして。

良いことなんだけどさ。


5日目から、とうとうシャワーが解禁になった♪

食事と同じぐらいの硬さのものは食べてもいいよって許可もでた。

今日はまだ5分粥。プリンとかヨーグルトはOKってことらしい。


というわけで、早速シャワーを浴びたあと、お見舞いに来てくれたダンナと売店でプリンを買って、昨日いけなかったお外まで散歩に出てみた。


空は快晴!

ツツジが満開で、お外に出れた!っていう達成感もあり、ベンチに座っているだけで超気持ち良い。

でも実は、オナカの中を便が動く痛みがキツイ。


まだお粥ばっかり食べてるから便はやわらくて、出すのは全然問題ないんだけど、その前の、腸の中を便が動いていくのがかなり痛い。

時間的にはたった5秒ぐらいだと思うんだけど、声もでないし、息が止まるぐらい痛い。

下痢のひどいときの痛みみたいな感じ?

キュ~~~ルキュルキュルキュル・・・

ってするんだよう。

その痛みがきたら、その後少しして便が出るな~って感じなの。


さんざん腸閉塞について脅かされたので、「便が出る」というのが嬉しくてたまらない私は、その痛みもちょっとうれしい。

でも痛いは痛い。


せっかく気持ちよかったんだけど、仕方がない。一旦病院内へ戻った。


その後、せっかくなので最上階のラウンジまで行ってみた。

さすが最上階、すごい見晴らし!

良い景色ーー!

遠くのビル群も見える。

公園のお花畑も見える。

キレーイ(*´∀`*)

これからヒマな時は、ここで過ごそっと♪


しかしそんなステキなラウンジで、またまたDSでテトリス対戦にはまる私とダンナ。

うちですっごいブームだったのよ。テトリスが。

看護師さんたちの間で「テトリス夫妻」とかアダナつけられてなければいいけど(-公- ;)



私はこんな感じで、メキメキ元気になるし痛みも全くないし、毎日快適に過ごしていたわけだけど、他の患者さんはそうではない。

同室になったのはおばあさん2人で、どうやら肺ガンの方と胃ガンの方らしかった。


肺ガンのおばあさんは、肺をカットする手術をうけたようで、昼夜問わずとにかく苦しそうでいたたまれない。

声もほとんど出せないし、ゼイゼイと息をして、辛そうで見ていられなかった。

胃ガンのおばあさんは、何も食べられず水も飲めず、先生によく「とにかく水、それからジュースぐらいは飲めるようにしていかなきゃ、抗がん剤が打てないよ・・・」と言われていた。

何を言われても、「とにかく痛い・・・」しか言わないおばあさん。

聞いてるこっちも辛すぎる・・・。


そんな中、毎朝N先生が私の所にやってきて、「体調どうですか?痛くない?」って聞いてくれる。

本当は全く痛くないし、体調も万全で元気マンマンなわけだけれど、2人のおばあさんの事を思うと、とても

「痛くないし、快調です!」

なんていえない。

「んーと、ちょっと、痛いような・・?しんどいような・・・?」

なんて、気を使ってみたりして。


そして6日目、とうとう退院OKかも宣言がでた。


「明日の朝、傷をチェックしてみて、OKならそのまま退院でいいですよ!」


やったぁ!

てか早い!


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5月28日


動きはじめるときの痛みがまだあるので、痛み止めを点滴にいれつつ、朝から部屋をウロウロ歩く。

点滴と脊髄麻酔・カテーテルがまだ入っているので動きにくく、夜はあんまり眠れず・・・。

寝返りのたびに、チューブがひきつれて痛くて起きちゃう。


はぁ。

オナカの痛みは楽になったんだから、後はこのチューブ関係がなくなれば、もう天国だな。


ここにきて、点滴が痛み始めた。

前回は初日から激痛だったから、当日から言うと3日間もそんなに痛くなかったっていうのはすごいことだ。

このまま痛くならずに終わるんじゃないかとおもってたけど、そういうわけにはいかなかったのがちょっと悔しい。


手首の、点滴の針が刺さっている穴が少し大きくなってきたみたいで、管を止めているテープの中に血がにじんできた。

うう。。。

見てるだけで痛さが増してくる。。。


看護師さんに言うと、ん~~とちょっと悩んだあと、一旦外してくれることになった。

「ちょっと時間をおいて、それからまた点滴しましょう。」


「点滴はいつまでなんですか?」


「明日の夜中か・・・明後日の朝までかかるかもしれないなぁ。

カテーテルは、もうちょっと歩けるようになったら外そうね。」


最悪、明後日の朝までかぁ・・・。

でもとりあえず一時的にでも、点滴が抜けてスッキリ♪


今日の食事は「お交じり」。

って何かと思ってたら、昨日の重湯とそんなに変わらない内容でガックリ・・・。

重湯の底に、どろどろになったお米の残骸みたいのが沈んでるだけな感じ。

なんかオナカ減っちゃった・・・。

ゴハン食べたい!

そんなときに限って料理番組なんか見ちゃって、余計オナカを減らすバカな私。


朝食を食べて一息ついていたら、看護師さんがやってきた。


「ゴハン食べたかなー?そろそろ点滴しようか。」


つかの間のスッキリ感もここまでか・・・。

そう思いつつ、点滴の用意をしに戻った看護師さんを待っていたら、別の看護師さんがやってきた。


「あのね、ゴハンも食べられるみたいだし、やっぱりもう点滴しなくていいことにしたよ!

歩けるし、痛みもそんなになくなったみたいだから、カテーテルと背中の麻酔も外しちゃおうか。」


て、天使様!?

ひょっとしてアナタ様は白衣の天使様でございますね!


大げさでなく、泣けるほど嬉しかった。

これで自由だ!

もうこっちのもんだぁ!!


背中から脊髄まで、深くささった管を抜くのはちょっと気持ち悪かったけど、それより嬉しさが大きい。


体から出ていたチューブが全部なくなって、一気に力が抜けた感じがした。

管がないってステキ!ものすごい楽。

やっぱり、背中の筋肉君にも相当ストレスがかかってたんだと思うわ。

背中が筋肉痛みたいになってたもん。


「点滴がなくなった分、しっかり動いて、ゴハンも食べて、お水もいっぱい飲んでね。」



術後の後遺症で私が一番心配だったのが、排尿・排便障害だ。


私は今回リンパ節を取らなかったので、リンパ浮腫(足が倍ぐらいにむくんじゃったりするらしい)の心配はしなくていいとのこと。


でも、排尿障害は出ちゃうかもって言われてたの。


膀胱・尿管・オシッコを出す神経は子宮のすぐ近くにあって、摘出術中にそれらを傷つけちゃうことが多いんだって。

とくにオシッコを出す神経に触れちゃうと、「オシッコしたい」っていう感覚がわからなくなったり、どこに力をいれるのかわからなくなったり、途中までしか出なかったり、結構大変らしい。

それから尿管がねじれちゃったりすることもあるらしい。

カテーテルで傷ついて、膀胱炎になる人も多いんだって。


もうそれが心配で心配で・・・。


ネットでみると、だいたいの人が排尿障害になって、排尿訓練を受けているらしい。

私の入院計画リストにも、「カテーテルを外したら排尿訓練開始」みたいなことが書いてあった。

私もこれで、オシッコしたいっていう感覚がなくなっちゃうのかも・・・。


カテーテルが外れてすぐ、トイレにダッシュして試してみることにした。

看護師さんにはまだ出ないわよっていわれたけど、

とりあえず、力を入れる場所はわかるのかしらと思って。

そしたら、


ジャー!


あら。これまた普通に出た!

痛くもないし、出たい感じもあるし、残尿感もなし。


先生も看護師さんも、「オシッコどう?」「したい感覚、ちゃんとある?」「した後に痛かったりしない?」ってオシッコネタをすごく心配してくれたけど、全く問題なし。

最後にちょっと、なんとなく膀胱が絞られるような感覚があるけれど、全然平気。

オレ、本当に頑丈だなぁ・・・。


この日術後初めて、便も出た。

便がでる前に、ギュゥゥ~~~って下痢の前みたいな痛みはあるんだけど、とりあえず出た。

ますます腸閉塞が遠のいたよ♪

もうなんか絶好調なんじゃないの!?わたし。


いっぱい飲んでジャンジャン出せとのことだったので、いう事を素直に聞いてジャンジャン出していたら、夜になって看護師さんが大慌てで部屋まで来た。


「ゴメ~~ン!すっかり忘れてた!カテーテルが外れたあとのオシッコ、ためておかなきゃいけないんだった!

今からでいいから、しばらく溜めてくれる?

溜める機械の説明するから、一緒に来て!」


そう言って、スタスタ歩いていく看護師さん。

おいおい!忘れんなよ・・・。


入院計画リストによると、今日はまだ「ベッドを60度まで上げる」で、移動範囲も「病室内限定」なんだけど・・・

もう普通に歩けてるけどさ、一応病室からはまだ出ちゃいけないと思って引きこもってたんだけど・・・、

ま、いっか。


術後初めて病室から出たら、私の病室は廊下の一番端っこだった。

トイレはかなり遠い。

ウロウロ歩いていたとはいえ、病室内だけで行ったりきたりしかしていなかった私に、いきなりの長距離歩行。

しかも看護師さん、歩くの早いし!

ちょっと待ってよぉ!


距離にしたら50mぐらいしかなかったんじゃないかと思うんだけど、それでも私は息が上がっちゃってゼイゼイ!なんかクラクラするし。

手術って、本当に体力なくなるんだなーって実感した。


トイレの隣に尿を溜める機械があって、これから個室のトイレじゃなく、毎回ここまで来て溜めていってくれとのこと。

面倒くさいよー!

ここまで毎回くるの、まだちょっとしんどいよ。。。


ちょっぴり凹んで、もうお水はあんまり飲まない!プン!ってむくれて寝ていたら、またまた看護師さん参上。


「あのね、やっぱりオシッコ、もう溜めないでもいいや。ごめんね~~」


そんな適当なことでどうする!


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5月27日


前夜は痛みでほとんど眠れず、最低な状態で起きる。

とにかくガス。ガスが出ない。

オナカが破裂しそうに痛い。ちょっと動くとビリビリする。

切り口は痛くないのに、オナラのせいでこんなに痛くて苦しいなんて、なんか理不尽な気持ちになる。

そして、オナラが出ないのが不安で仕方がない。

やっぱり、腸がどこかで癒着して、つまってるんじゃないだろうか。

看護師さんに聞いたら、だいたいみなさん術後2日目ぐらいまでにはガスが出るとのこと。

もし、今日も出なかったら。。。怖いよう。


今朝から食事(といっても重湯)が出たのだけど、何も口にしたくない。

ベッドはどうにか90度近くまで上げられるようになったけど、そうするとオナカが圧迫されてさらに痛い。


もうイヤ。

シクシク。


とりあえずまた横になって、痛みをこらえつつダンナとDS対戦。

テトリスに熱中していたら、いきなりオナカの中で異変が起きた。


バチコーーーーーン!!!

ポッコーーーン!!


ありえない音がして、腸がはじけた感覚。変にめちゃめちゃ痛い。


うぎゃぁぁぁ!!

なんじゃ!!!


続いてもう一回、ポッコーーーーン!!

うぎゃあ!!


なんというか、腸と腸が張り付いていたところに、ガスが突進して、ポコン!って腸と腸が離れた感じ。

腸に空気が一気に通った感じ。


その後も、パチ!ポコン!とか言いながら、すごい痛みを伴いつつ、腸がポンポン開いてガスがオナカの中を通っていく。


テトリスを握り締めつつ、ぎゃぁ!とかグォ!!とかうなる私。

「ど、どうしたの、どうしたの」

ダンナはオロオロ、私はいつ次のポコン!が来るかのがわからず、怖くてオロオロ。


そうこうしているうちに、肛門の手前ぐらいに懐かしい感覚が来た。


おおお!これは!


・・・・・・・・。


神妙な顔で黙る私。

「何なに、どうしたの」と心配するダンナ。


ブッフォォ~~~~~DASH!


「出た、出たよぉ!!

聞いたよね、今、プゥが出たよぉ!

よかった、よかった、腸閉塞じゃなかったぁ!(*´∀`*)」


「うっっ・・・」


動けたら多分飛び上がって喜んでたと思う。

それに反して切ない顔のダンナ。


実はうちの夫婦、まだ何かお互い照れがあるのか、2人ともオナラとか家ではしたことなかったんだよね。

ダンナは女性に恥じらいを夢見るタイプらしく、私が「ウンコが」とか言うのも嫌がる。

「ヒカちゃんはウンコなんてしないよ」とか言ってるオコチャマなのだ。


「ヒカちゃん、今はデート中なのに、オナラなんて・・・」


「何言ってんのさ!オナラが出なくて今まですっごく痛くて辛い思いをしてたんだから、ノン君も喜ぶべきだと思う!

それとも、せっかく楽になれそうだったのに、ガマンしろとでも言うのですか!」


うっかりすごい剣幕で怒ってしまったワタクシでした。


放屁の威力はすごかった。

それからはブゥブゥ出て、そのたびに腸がポコン!って痛いんだけど、私はもうその痛みも、ガスが出る合図だと思うとうれしくてうれしくて仕方がなかった。


最初のブッフォォ~~!ってなんと痛みの7割が引いたの!

それからもガスがブゥ!っと出るたび、目に見えるように痛みがなくなっていく。

腸閉塞の恐れも無くなっていく♪


ダンナは聞こえないフリをしていたけど、私はもう遠慮せずにブウブウ放屁。

大概出切った!ぐらいで、オナカの痛みは完全に引いた。

もうなんだか全然、痛くなーーーーい!

すごいよ、オナラ!!


痛みが劇的に引いたので、体は一気に楽になった。

なんか、普通に動けそうな感じがする。


昼に重湯を完食した後、看護師さんに頼んで、足についていたポンプを外してもらった。

そしてベッドにまずは腰かけてみることにした。

腕で柵をつかんで、えっちらおっちら体を起こす。

起き上がるときに、またまた腸がドロ~~ンと下がる感じがして気持ち悪いんだけど、痛くはない。

ただ、どこまでも下がっていっちゃいそうな気がして、思わず両手で下っ腹を支えた。

看護師さんにも手伝ってもらって、ベッドの端へ移動。

ずっと寝ていたのでちょっと頭がフラフラするけど、背もたれなしで充分座れたぁ!


あら?なんか、普通にいけそうな予感がする。


そのまま、足を床につけて、立ち上がってみた。

いける。立てた。

あら?普通!

しかも、歩けた。


「大丈夫!?目の前、ちゃんと明るい?真っ暗じゃない?」


心配してくれる看護師さんをよそに、ソファに座っていたダンナの隣まで歩いていき、腰掛ける。

ちょっとヨロヨロはするけど、歩けたぁ♪♪

再びかなりハイテンション。

痛くないし、歩けたし、気分がよい!

この勢いで行くぞ!ということで、そのままダンナと競馬を見て、持ち込んだPCで馬券まで買って熱中したけど、負けた。

そんなもんだ。


とにかくたくさん歩くのが回復への近道って言われたので、ダンナが帰った後も、一人で立ったり座ったり、せわしなく動く。

寝ている体を起こすときに腸が動く痛みと、座っている状態から立ち上がるときの腹筋を使う痛みがちょっとあるけれど、あとは問題なし。


回復が実感できるのって、ウレシイ!!


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