傷は痛くないし、普通に動けるし、家事も問題なく出来る。
日常生活は全く問題なくおくれるのだけれど、退院後は実家に戻ることになった。
うちのダンナは毎日残業で、帰宅はだいたい23時ごろ。
私は朝8時から真夜中まで家で一人きりになるので、万が一急変しちゃって倒れたりした時にどうにもならないと母に押し切られたのよね。
高校時代からほとんど実家に帰ってなかった私的には、慣れない実家で肩身の狭い思いをするよりは、家で一人でいたほうが気楽なような気もしたんだけど・・・。
翌日から、「とにかく歩け、腸閉塞にならないためにも」という看護師さんの教えを守るため、毎日散歩に出た。
傷口の痛みそのものは無いものの、下腹部にダルゥ~ンと重い感じはある。
それから、あんまり動いて傷が開いたりどうにかなったりしたら・・・っていう心理的な恐怖も少しある。
貧血気味なのも気になる。
妙な元気にごまかされそうだけど、よく考えたらまだオナカを開いてからたった1週間なんだわ。
というわけで、初日はご近所を1周するだけにしてみた。
たった15分程度しか歩いていないのに、やっぱり入院&手術で相当体力がなくなっていたらしく、結構ぐったり。
散歩から戻ってすぐ、ベッドに倒れこんで爆睡しちゃった・・・。
これはいかん。
コツコツ地道に体力をつけていかなければ。
毎日ちょっとづつ距離を伸ばそう。
と思ったのにさぁ、翌日散歩に出て、見事に道に迷ったヒカコ。
地元なのに・・・。
実家を出てから13年ほど、すっかり様変わりした地元は、もう知らない町みたいな感じだったのよぉ~。
実家に帰る道が見つからず、コンビニも自販機もない田舎で1時間ほどウロウロウロウロ・・・・。
ようやく実家にたどり着いた時はもう死ぬと思ったけど、その後ちょっと昼寝したら特に問題なくすっきり元気になった。
あら、なんだか平気。
おかげ様で、すっかり体力に自信を取り戻してしまったわ。
なんだ、やろうと思えばいけるじゃん、みたいなね。
というわけで、それからの日々は
朝ゴハンを食べたら1時間ほど散歩。
戻って昼寝。
起きて昼ゴハンを食べたらまた1時間ほど散歩。
戻って再び昼寝。
おきたら晩ゴハン。
食べたら寝る。
うむ。ぐうたらしておる・・・。
でもそのぐうたら生活のおかげで、体力はムンムン回復していった。
ただひとつ大変だったのは、便が出る前の痛みがひどいこと。
もともと私、そんな毎日しっかり出るタイプではなかったの。
でもそれで苦しいとか辛いということもなく、3日に1回程度が普通だったのよね。
だからそれまでは便が出ても出なくても気にもしてなかったんだけどさ、「腸閉塞、腸閉塞」と呪文のように繰り返していた看護師さんのおかげで、すっかり腸閉塞恐怖症。
とりあえず便が出ていれば腸閉塞ではないらしい、ということで、便の出が気になってしょうがない。
「便を出すためには動け」という看護師さんの言葉通り、散歩へ出て1時間ぐらい歩くと、下腹部にキリキリ~~と前兆みたいな痛みが走り出す。
で、その痛みが来てから30分ぐらいで、信じられないぐらいの痛みが襲ってくるんですよぉ。
もうね、キリキリ~~なんてもんじゃなく、ギュリギュリギュリギュリ~~~!!級。
要するに、とにかくとにかく、痛い!!痛すぎる!!
何と言うか、下痢の痛みのスペシャル版みたいな感じ?
10秒とか20秒とかそんなぐらいの短い時間で終わるんだけど、その痛みが来ている間は呼吸もできないぐらい。
思わずトイレの床に手をついて、「うぐぐぅぅ~~」なんて声まで出ちゃう。
で、その痛みが治まると、ようやく便が出口までやってくる、みたいな感じなの。
多分、便が腸の中を動いている痛み?なのかなと思うんだけど、その痛みがくる=便が出る合図なので、痛いけどうれしい。うれしいけど痛い。
毎日2回の散歩のたびに、きっちりとその痛みが来る。なんて律儀な体。
散歩したら痛い。痛いのヤダ。けどうれしい。
なんか複雑な気分ダッタヨ・・・。
たまに、こんなに痛くて大丈夫なんだろうか。腸がどうにかなってるんじゃないだろうか。ってのが頭をよぎったりもしたけど、それより便が出ることのほうが嬉しくて、不安な気分は放置。
結局10日ぐらいでその痛みはキレイサッパリなくなったので、多分大丈夫なのでしょう。
排便前の痛み以外には全く何の問題もなく、退院から1週間もたたないうちに散歩時間は1回2時間まで伸びた。
めちゃめちゃ元気じゃん、私。
そんだけ動けるならもういいだろうということで、手術からちょうど2週間、ようやく自宅へ戻ったのでした。
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