日々のできごと。。
写真とともに綴るmokonote/モコノート
ふらり、ひろしま建築を散策してみた
終戦直後、比治山に建設された、
『広島原子爆弾傷害研究所』(★1)で働く所員の為に建設された住居施設
★1:以下、ABCCと略します
■『ALLIED BOQ ABCC HIROSHIMA/ABCC米国人独身寮』
■設計:前川國男
□竣工:1953年(昭和28年)
■日本、広島市南区比治山公園
~広島市現代美術館を通り過ぎ、徒歩5分、比治山の丘陵を登りきったところ~
鉄筋コンクリート造2階建て、
開口部は横長に連続するスチールサッシ
資材不足の復興当時、
恵まれた立場であったであろう、米国のゆとりを感じます
上階がキャンチレバーで持ち出され、
少し奥まったところ、斜に設えられた玄関の構え
さて、終戦直後の広島の復興建築といえば、
“丹下健三”の「広島平和記念資料館」と、
“村野藤吾”の「世界平和記念聖堂」が頻繁に取り上げられますが、
同時期、
“前川國男”が携わった建築が広島にもあったのです
※昨秋になってようやく知る機会に恵まれ、常々気になっていました
既に特筆されていることではありますが、
“前川國男”は日本の建築界を牽引し、
近代建築の発展と共に活躍した建築家
これは、彼が広島に遺した唯一の建築
ここ数年、各地で、
この時代の名建築が解体の危機にさらされ、話題になっています
ナイーブな建築だけに話題性には欠けますが、
ヒロシマの歴史の一端を担う“前川”建築の存在を
知っていただきたい
【補足】
現在、『放射線影響研究所』(★2)職員比治山宿舎「比治山ホール」として機能しています
★2:前回の+.+mokonote+.+ブログにてご紹介
⇒『ひろしま建築散策 / 放射線影響研究所 その1』
http://ameblo.jp/mokonote/entry-11358115750.html
【付録】
過去、+.+mokonote+.+にて綴った“前川國男”関連ブログも併せてどうぞ♪
⇒『建築のたび vol.41_1 新・前川國男邸』
http://ameblo.jp/mokonote/entry-11146701958.html
⇒『建築のたび vol.42_1 江戸東京たてもの園その1 / 前川國男邸』
http://ameblo.jp/mokonote/entry-11150542610.html