建築のたび vol.42_1 江戸東京たてもの園その1 / 前川國男邸 | 建築のたびblog +.+mokonote+.+

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~建築のたびと日々のできごとを写真とともに綴ります~

建築のたびを写真とともに綴るmokonote/モコノート


戦時体制下、

 あらゆることが困難を極める情勢のもと建てられた、

  建築家“前川國男”の旧自邸


住宅建築においては、

 建築資材の使用が制限され、また、

  延床面積に上限が設けられるなどの縛りがありました


‥とはいえ、

 “木造モダニズム”空間は現代でも十分豊かに感じます



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■『前川國男邸(1)

 □ 築:1942/昭和17


11996/平成8年、『江戸東京たてもの園』に移築・復元され、一般公開されています


■設計:前川國男

 □ 1905-1986(明治38-昭和61)

■日本、東京都小金井市桜町、『江戸東京たてもの園』西ゾーン“山の手通り”に面する

                      ~玄関へのアプローチは“武蔵野の道”から~



前川は、木造の構造美に立ち返る時期がありますが、

 木造住宅の文化・伝統を見直す“アントニン・レーモンド”に

  少なからず影響を受けたのでは‥とされています



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【南面ファサード】~“山の手通り”から~

 木の構造体を意匠にし、

  外壁の仕上げは縦板張り


 5寸勾配の大屋根を利用した吹抜けのあるサロン(居間)をはさんで、

  東西にprivate《台所・寝室》と

   public《玄関・女中部屋・書斎》が配される、

    明解なプランです


 開口部を大きく取り、

  南北に配された庭へと視線が抜ける空間構成は、

   のちに『新・前川國男邸』へと継承されます


※前回 +.+mokonote+.+ ブログにてご紹介 ⇒ 『建築のたび vol.41_2 新・前川國男邸』

http://ameblo.jp/mokonote/day-20120130.html



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【北面ファサード】~“武蔵野の道”から~


+.+つづく+.+