後宮の検屍女官4/小野はるか | mokkoの現実逃避ブログ

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発売日:2022/11/22
文 庫:256ページ
ISBN-13:978-4041130223

皇帝の寵妃殺害に共謀したとして、掖廷令・延明が
投獄された――。
衝撃の報せに後宮中が揺れる中、検屍女官こと桃花は、
彼を冤罪の死の淵から救うために立ち上がる。
寵妃は呪殺されたとされており、桃花は検屍を通じて
死の真相を究明しようとする。
だがそのとき、延明が獄中で新たに殺人を犯し、
みずからも命を絶ったという報が入り……!?

幽鬼事件から始まった後宮に渦巻く陰謀の正体、
そして寵妃の死の真実とは?
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シリーズ第4弾。全てが明かされる、驚愕の第4巻!

前作の最後の最後に、いきなり物騒な予告をぶち込んで
ハラハラさせていただきました。
待つのが苦手な方は、読みやすいシリーズなので
4巻まとめての購入をお勧めします。
3巻を読んでいる方は、4巻を購入しておきましょう。

さて、予告の通り、冒頭から延明は点青と共に投獄。
延命は2度目の冤罪での投獄です。((o(>皿<)o)) キィィィ!!

何でこんなことになったぁ~??って感じで始まる今作。
あらすじの通り、帝の寵妃;梅婕妤が呪殺されたとされ、
その犯人が皇后一派であると・・・

後宮はザックリと皇后派と梅婕妤派に分かれている。
桃花は元は梅婕妤の侍女だったし、延命は皇后側。

延命を信頼し、傍に置きたいと考える太子だが
皇后側の太子は蟄居(チッキョ いわゆる謹慎)、そして帝は
潔斎(ケッサイ 神事の前の物忌み)の最中で差配が出来ない。
いきなりのピンチです。

いや・・・どう考えても仕組まれてましたってば!
しかも、延命が獄中にいるうちに、始末しようって?
帝が潔斎中のうちに延命を殺してしまえってことか?

後宮内に蔓延る間諜や各派閥の女官や宦官たちが
自分の利益の為だけに口を開き、口を閉じ、行動する。
後宮の外に出られない人間たちの暇つぶし・・・

桃花は彼らの冤罪を晴らすべく奔走しますが
梅婕妤派が、いたる所で立塞がる。
検屍をする時の検屍官:桃李(トウリ)の名も捜索され
偶然に用意されていた身分を急遽使って中に入り込む。

中立なのにプライドの高すぎる太医令の助手の医官が
桃花を見下して婕妤の遺体から遠ざけようとするが、
検屍の知識で毅然と立ち向かい、逆に信用を得る。

そんな最中、延明が獄中で殺人を犯し命を絶ったと?
なにがどうしてどうなったぁ!!?

誰が黒幕なのかわからない状態なのに
状況は二転三転と転がって、こっちが七転八倒状態。

罠の張り巡らせ方が巧妙で、組み立て方もうまくて
何を望んで手を組んだのか・・・?

計画犯と実行犯と・・・

多くの宦官や太医、間諜が動いて、解放される情報と
伏線を見極めながら、ミスリードにはまる_| ̄|○

全てがわかった時は、驚愕して、絶句しました。
それでも、久しぶりに夢中になりました。

何がよかったって、桃花の夢は、後宮を出たら
検屍官と結婚して、仕事を手伝うはずだったのが
後宮の検屍女官として延明の傍にいる事を選んだから。

延命も一安心でしょう(´。`;)ホッ
その想いが伝わるか否かは不明だけれども・・・
 ↓レビュー
後宮の検屍女官
後宮の検屍女官2
後宮の検屍女官3

ここで第1章は終わりだそうです。
そして新章である5巻は5月23日に発売されるそうです。

mokkoは一気に読みたいので、2章が終わるのを待って
まとめ買いしましょ♪

ちなみにコミカライズもされているようです。

 

後宮もので、アニメ化された「後宮の烏」

これまた普通の後宮ものとは別物で、ホラーテイストの

ファンタジーになっております。

面白いと思ったら、下鴨アンティークシリーズの著者でした。
あのシリーズも面白くて、全巻読んだんですよ。
後宮の烏は、どうしようかなぁ~
続きが気になるから買っちゃおうかなぁ~