もたもたしてたら、もう公演終ってしまっていました。
月曜日のお話です。

「まるでモンティパイソンの世界みたいだ。」
これが最初の感想です。
劇研の舞台に一面ひかれた砂。
砂がテーマなんですが。

どこに関連性が・・?
あ、大地ね。なるほど。

オス3匹、メス3匹の類人猿が
社会をつくり、道具をつくり、言葉を発し、ものに名前をつけ、そして狩りをし、稲作を覚え、嵐を越え、猛暑を越え、吹雪を越え、仲間の死を越えてゆく様をほとんど「うーあーうがー」で表現したお芝居でした。

そして、それぞれの類人猿は現代社会の人間へと重なってゆく。

正直言いますと私は結構楽しめました。
人によると「ちゃんとしたセリフもないし、劇的な展開でもないしなんじゃこりゃ??」という感じになるかと思いますが、元々私は役者のキャラクターを楽しむことが好きなので、十二分に楽しめました。

いや、かなり面白かったです!

「役」というよりは「キャラクター」そのもの。
それでもちゃんと役作りしてましたね。

そういう意味では役者6人良く頑張ってました。
特に呉城さんのかなりいっちゃっている表情はやばすぎて、正直ずっと笑ってました。

私の隣の某後輩はほとんど笑ってませんでしたが・・・

最近思うのですが、やっぱり舞台上では役者が主役でなければならないと思います。脚本家や演出家、照明家、舞台芸術家が出しゃばってはいけない。
あくまで役者が主で他は従なんだと。
そういう意味では、この「猿に恋」役者が主のお芝居でした。

あ、もちろん、シンプルな舞台にポイントを押さえた照明はもちろん素敵でした。
あと、音楽がオリジナルだったそうです。
オリジナルのお芝居にオリジナルの音楽を載せられるのっていいですね。

本番観たかったですね。
悪い芝居の次回作も期待が持てます。
PART1の続きです。
南禅寺道を北へ上がり、白川丸太町へ。
ここになんと「アマンド」という洋菓子屋さんがありました。
おそらく六本木の同名のお店とは関係が無かろうと思います。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-アマンド

ここで会社の後輩から「真如堂とか黒谷さんとかいいですよ~」とのツイートが・・
ならばいくべーと白川沿いを上がり、真如堂へ

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-真如堂

ここには三重塔があるんですね。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-真如堂三重塔
紅葉のシーズンだったら観光客であふれかえっていたのでしょうが、まだ早いこともあり、のんびりした真如堂でした。
さて、ここから吉田神社へ向かいますが、このアップダウンがかなりきつくて、一気にペースダウン。
ようやく吉田神社につきまして、ここでしばし休息。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-吉田神社

ここから東一条通りへ

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-東一条通り
で、歩きはじめたのですが、ちょっときつくて、京大YMCA地塩寮の斜め前の喫茶店にエスケープ。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-京大YMCA地塩寮

写真は寮の方です。
ここから川端通りへでるのですが、ここには橋がありません。
ここで鴨川の河原におりて、荒神橋へ向かいました。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-荒神橋

ちょっとちゃめっけ出して飛び石でわたってみましたが、結構流れが速いので、落ちたら結構大変かもしれません。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-鴨川飛び石

ここから、荒神口へ向かい、寺町通りを上がり、御所を抜けます。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-御所

有名な蛤御門を抜け、ようやく一条通りが始まります。
角には羊羹で有名なとらやがありました。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-一条通りスタート

室町通りの角にはこちらも西京白みそで有名な本田味噌本店があります。
お味噌のいい香りがしました。
mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-本田味噌本店

堀川通りにかかるのが一条戻り橋。
その上から南を望んでみました。
堀川もきれいになりましたね。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-一条戻り橋から

ここで、京都SWITHの六藤さんからツイートで、そろそろ終わりにして一杯やらないかとの連絡が入りました。
かなりくたばっていた私は、これ幸いと千本一条で今日は終わりにすることにしました。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-千本一条

やっぱり歩いて来てくれた六藤さんと合流し、西陣京極の采女というお店に。
長くココにあるお店と思いきや、まだ一年半とのこと。
以前は四条高倉にあったお店が移転してきたそうです。

魚もおいしく、特に熊本の五木の珍味「山うに豆腐」はお酒の肴にばっちりでした。
堅い木綿豆腐を麹味噌に漬け込んだものだそうですが、ほんとに雲丹のような味がするんです。
それで山うになんですって。
写真はその六藤さん。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-六藤さん

おーい、続きどうするんだ?と思っていらっしゃる方、ちゃんと明日(あ、もう今日だ)続きにチャレンジしますのでご安心ください。

では。
3連休ですが、ぽっかり予定が空いてしまいました。
何をしようかなと思っていたところ、最近まちあるきしてないなと思い、今日は二条通りを西から東へ歩いてみることにしました。

二条通りの西端は諸説あるのですが、私は太秦安井西裏町の法霊山念佛寺からスタートしました。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-法霊山念佛寺

旧二条通りは太子道の一本北側を走っている道なのですが、太秦安井あたりでは商店街だったんですね。
ただ、日曜日ということもあってか、ずいぶんシャッターが閉まっていました。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-旧二条通り

トボトボと西大路を越え、御前の手前にかりんとう屋さんがあったので、ちょいと寄ってみました。
実は、私の家は西大路太子道にありますので、このお店は一度入ってみようと前々から目をつけていたのです。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-あめんぼ堂

あめんぼ堂さんと言います。
沖縄黒糖味を買ったのですが、結構おいしかったです。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-あめんぼ堂かりんとう

さて、千本通りにぶつかると二条通りは無くなってしまいます。
ひとまず、出世稲荷にお参り~。
mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-出世稲荷

さて、仕方がないので竹屋町通りをあるいて二条城前に。
写真は石垣です。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-二条城の石垣

堀川通りを渡ると京都国際ホテルがあります。
ここには橋本佐内寓居跡の碑があります。
私たち福井県人には立志という習わしがありまして、14歳の時に将来何になるっていう志をたてるのですが、これは橋本佐内になぞらっているのです。それくらい、福井県人にはなじみが深い人なんですね。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-橋本佐内寓居跡

さて、堀川通りから二条通りがまた復活します。
家喜芋(やきいも)というお菓子で有名な二條若狭屋もこのあたり。
風情がある建物です。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-二條若狭屋
烏丸の手前あたりに、薬祖神社という小さい神社がありました。
このあたり薬問屋が多いことに由来しているみたいです。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-薬祖神社

河原町を越え、二条大橋へ。
写真は二条大橋から北を望みました。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-二条大橋からの鴨川

さて、そろそろお腹がすいたので、どこかないかと探していたら、東大路のちょっと手前に華芳というラーメン屋さんがありましたので、入りました。
昔ながらの中華そばであっさりなんですが、結構おいしかったです。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-華芳

さて、岡崎へ、京都会館周辺ではちょうど京都学生祭典をやっていまして、あちらこちらでダンスを演じていました。ぼーっと観ていたら、でっかいカメラを抱えたおじさん(もしかしたら年下かも)に「じゃまだ」みたいな感じで睨まれちゃいました。
みんな楽しそうにダンスしてました。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-京都学生祭典

喧騒を背中に、岡崎を奥へ、動物園を過ぎると、いよいよ二条通りも終点。
mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-二条通り終点


歩いた時間は2時間半くらいでした。
うーん。まだまだ余裕があると思った私は、そのまま南禅寺道を上って、一条通りを戻ろうと思い立ち実行!
その様子はPART2で。

1985年、昭和60年の12月16日、それまで路上での公演ばかりやっていた西一風は初めて舞台公演を行いました。それが、旗揚げ公演「ラ・ヴィー」でした。
とてつもなく寒く、ある日は記録的な大雪がふり、来場者数が7名というステージもありました。

あれから、26年。
西一風は第65回公演を迎えていました。

僕達が活動していたころには生まれていない彼らが西一風の公演を行っていました。
あの頃と同じで、人数は多くないけど、
それでも、ちゃんとオリジナルで、
舞台を力強く駆け回り、エネルギッシュなお芝居を見せてくれました。

「すごいな」
「よくがんばったな」
というのが正直な感想です。

作・演出は「える」を書いた頭突木大地くん。
前回より数段パワーアップした今回の作品は、おそらく今後の彼の作品の指標になるものではないだろうか。

作品はいたって、ばかばかしく、はちゃめちゃで、でも面白く、ラストはちょっとじんとくるもの。
まあ、主役「ドリンク」ちゃんは世界初の宇宙飛行士「モンゴル」さんの娘。
その母親の意思を継ぐべくと言うか流れで、いろいろな人と遭遇しながらタイムスリップまでしながら宇宙を目指すというもの。

でも、そこには「お母さんは宇宙」というメッセージが・・・

役者みんなのキャラクターはさらに磨きがかかって、しっかり立っていました。

舞台も、照明も、映像も、音効もダンスもうまかったです。
そりゃ、細かく言えばいろいろとありますが、それを補う勢いがありました。
ラ・ヴィーの時の僕らのダンスなんかとても観れたもんじゃなかった。

また、新しい世界が西一風に生まれました。
そんな気がします。
うれしいですね。

いつもいつも書きますが、今回も書きます。
全ての西一風の後輩諸君に感謝!
ありがとう!

写真は「無限ドリンク」の立て看です。
(撮影:齋藤秀雄 照明:築地静香)(笑)
mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-無限ドリンク立て看

先週の日曜日のこと、努力クラブが出ると言うので、こちらも全く予備知識ゼロで行ってきました。

いやはや、劇場の場所も企画内容も何にも知らずにいったのですが、
古びたビルの2階をそのまま劇場にした「KAIKA」といい、3つのユニットの対バン形式の公演といい、演劇をフランクにする姿勢にはとても共感が持てました。

私のようなものが意見を述べるのはおこがましいのですが、私は学生時代から演劇が「劇場」にこだわるのはおかしいんじゃないかと思っておりましたので、野外公演をやる劇団に共感し、西一風に参加したくらいです。

元来「河原」で始まったものなら「場」は選ぶのではなく創るのではないか。

そういう意味で、古びたビルのフロアそのままという「場」はよかったです。

さて、お芝居。

①ファックジャパン『まとめてファックを云わせてもらうぜ』

いやはや、笑わせて頂きました。
全編、彼曰く「コショコショする」こと「オ○ニー」称賛の独白。
それを包茎手術のエピソードの流れの中で進めてゆく。
そして、実はやっぱり女性と「ナニ」がしたいという話。
計算してないようで、計算された笑い。
さすがでした。

②努力クラブ『空白なら無かった』

ダンボールを素手で叩き潰すだけという工場(?)で、そのダンボールで叩いて人を殺してしまったと思いこんだ工員の話・・・なんだか安部公房の匂いがする感じ。
後で合田君にお話しを伺ったところ、安部公房は卒論のテーマにしていたくらい大好きだそうで。
よっくわかりました。
ただただ、残念なのは、佐々木君始め役者の皆さんの演技が真にせまっていたせいか、爆笑するお芝居なのだと思うのに、お客が真剣に観過ぎていたこと。
ちょっと残念でしたが、努力クラブの可能性を観ました。

③SUSUMU TANIMOTO a.k.a 谷本進『ドックウェーブ』

東京からの参加。
なんと谷本さんは独り芝居専門にやってらっしゃるそうです。
主人公は野良犬。
野良犬はこの3月に野良犬になったばかり。
保護しようとやってきた人間を追い払い、それでもその場所を動かない。
それは・・・

東日本大震災をテーマに描いたお芝居でした。
実に実にストイックな方のストイックなお芝居でした。

まさに三者三様。
そういった動きが増えれば、演劇独特の敷居の高さが低くなるのではないかと期待してしまいます。
また来たいですね。

以下のチラシの表紙が谷本さんです。

mokichi4516こと齋藤秀雄の京都単身赴任生活-gate#4