ある種の違和感@朝日新聞系のジャニーズ創業者の少年への性虐待問題を大きく例示した記事 | mojorのブログ@事件等を教訓に己を律しよう!

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当ブログはその目的を防犯および性犯罪被害への注意喚起とします。被害者・加害者両方の悲劇が事件等の教訓から少しでも減る事に寄与すれば管理者冥利につきます。

民事判決確定後に刑事訴追されなかった謎@ジャニーズ創業者の少年群へのい性的虐待疑惑

より以下に再掲します。

 

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それにしてもジミー・サビル氏の例えは報道事案としてのジャニーズ創業者の少年たちへの性的虐待疑惑を語るうえにおいては日英の報道民度の格差を象徴しています。

同氏についての当ブログでの言及は

畏怖は英国以上に根深く構造的か

 

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ジミー・サビルとの共通項を指摘する報道が、朝日新聞系列メディアから発信されています。

 

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朝日新聞GLOBE+更新日: 公開日:

ジャニーズ事務所のメディアコントロール手法 「沈黙の螺旋」は破られるのか

記事画面

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>実は、この番組で驚くような新たな事実は出てこない。それらは、過去に『週刊文春』や元ジャニーズタレントの暴露本で語られてきたことと重なる。

その通り!新しい事実はBBCの報道や会見ではなく過去からさんざん言われたり書かれたりしてきたことです。そして朝日新聞社を含め大手メディアが相当以前からこのような事を知りながらタブー視してきたことも事実でしょう。

 

>各種メディアがこの件の報道に及び腰だった理由はいくつか考えられる。

ひとつが、多くのメディアがこの件を「芸能ゴシップ」として捉えていたからだ。それはあくまでも民事訴訟であり、被害者が告発した刑事事件ではなかった。

そしてこの番組でも言及されるように、2017年に強姦罪が強制性交等罪に改正されるまで、長らく日本では男性が性犯罪の被害者になる想定がなされていなかった。つまり、男性による性被害の告発が難しい時代だった。

男性が性犯罪の被害者になる想定はありましたし、告発が難しかったことは従前からなかったのではないでしょうか。

男性による少年に対する性加害は昔から水面上下にて存在し、異性への加害同様に、死刑から微罪・判決・猶予と程度の差こそあれ摘発・法的処分もされています。当然告発も多数、存在しています。

 

当の創業者自体、1960年代に当時のレッスン会場主から民事訴訟をされた際に金銭問題とともに子飼いの少年(当時)への性的虐待問題”がマスコミにクローズアップされていますね。

要は刑事告発の有無云々ではないという事でしょう。

※参考

54年前、毒牙にかけられた「初代ジャニーズ」――ジャニー喜多川の“セクハラ過去”を再考

 (2018年6月6日) - エキサイトニュース 「サイゾーウーマン」より

記事画面(計3画面のうち第2画面です)

 

そして多くの大手メディアは芸能ゴシップとしての取り上げさえ忌避していたという事でしょう。

 

それから以下引用は略しますが、朝日新聞GLOBEは今回の記事の中で少年への性的虐待の認定も含まれた2004年2月の最高裁でのか確定判決を報じたのが300字にも満たない朝日、毎日、中国のベタ記事だけテレビ局はこぞって無視した理由を一審で同虐待が認定されなかったことが影響しているとしています。曰く「、この一審の結果によって世間の関心は薄れてしまった。」

 

三審制は基本事項でしょう。

一審の誤審が最高裁で覆された一連の冤罪事件についてもよく考えてもらいたいものです。一審結果がどうであれそれが少年へのわいせつ行為という耳目を引く部分が覆ったのですから世間の関心の薄れようはありえません。

 

また元ジャニーズ関係者による告発本のいくつかが直接の被害者ではない著者であることも挙げていますが、元フォーリーブスの北公次氏など実際に忌まわしい被害を継続して受けていたという元少年による著本や証言を意図的に忘却した御都合論法といったところではないでしょうか?

 

また続く記事の後段では何やら各テレビ局がこの問題を忖度しまくることへの擁護めいたこと、すなわちあるメカニズムの中では忖度は必然だったとの趣意も記されているような気もしますが、朝日新聞系の中にはテレビ朝日も含まれていることも改めて認識させていただきました。

一方で例えば上述までのような突き上げを避けるためか、そのメカニズムの負の部分も併せて言及し、逃げを講じているようにも思われます。

事をテレビ局と広告主自体の利権・構造問題ではなく、テレビ局職員の左遷等を恐れる姿勢がジャニーズ問題不問視の元凶との矮小化としているのではないでしょうか?

「ジャニーズそのものが怖いんじゃない。会社のほうがずっと怖い」との高給取り局員の声があるなら、もっと踏み込んでテレ朝も含め局のお偉方やそこにつながる新聞社主や政治家との連関などにもより深く切り込むべきでしょう。ただし、言い訳を主眼としているのならそうした本質論まで目を向けさせない読者誘導術の可能性すら感じてしまいました。

 

同様に歌番組でのジャニーズ枠だの公正取引委員会による注意などは由々しきことではありますが、どう考えてもジャニーズ創業者の下半身問題とは直接の関連はありません。タイトルには合致していましょうが、それなら少年虐待問題をそこまで言及する必要もないのではと揶揄したくもなります。

2023年4月1日追記

公取関連は当該の下半身問題へのマスコミの沈黙と大いに関係するものとその後認識しています。反省を込めて公取問題は無関係とした前言を翻意いたします。

追記以上

 

ジミー・サビル氏を共通項として引き合いに出しているようですが、実際は

畏怖は英国以上に根深く構造的か(再リンク)

でしょう。

 

また広告のない局でありながらジャニーズ事務所とのつながりがもっとも深いと「言われるNHKについての言及が見当たらないのもおそらくは出向文字数制限で書けなかったものと思ってあげたいところですが違和感は拭えないところです。なぜならテレビ局と同事務所のことを取り上げるのならNHKは真っ先に言及されるべきと思えて仕方ないからです。

 

「NHKよ報じてくれ」が良心の声でしょう

 

続・NHKは目をさませ!顧問就任等や物件の相互供与等々@週刊文春(実物)