まだ全く時差ボケが解消されない笹浦です。

ロンドンでのラスト二日間の、

「ミュージカルで絶対に眠くならないために仮眠をとる」

タイムのまま今日に至っております。

ということで更新。14日間のパリ、ロンドン旅。

ブログは8日目。いよいよ本番!!

 

初日の話は→こちら

2日目の前半は→こちら

2日目の後半は→こちら

3日目は→こちら

4日目は→こちら

5日目は→こちら

6日目は→こちら

7日目は→こちら

 

さあ、泣いても笑っても一度きりの本番当日。

1年準備して来たわけですよ。

 

結果だけ先に書くと、

 

成功です!!

 

クソ羨ましい俺のいない集合写真!!

(でもこの写真が好き)

 

カーテンコール

(本当はオフィシャルでもっといいカーテンコールあるんだけど誰も載せていないのでOK出たらそれ載せます)

 

はっきり言って成功!!

でもそこに至るまでには本当に色々あったわけで、そんなことを書き連ねます笑

 

前日の全体打ち合わせで不思議なポーズで話す俺

 

真剣なみんな

 

スペシャリストたくさんいるので、ヘアメイク、メイク、着付けは皆様にお任せです。

 

朝、雨でタクシーがつかまらず、自分たちの予定より30分ほど遅れて地下鉄で到着。

案の定ホール内誰もいないぜ!!

30分以上後に照明さん捕まえて聞いたら自分たちは1時間以上前から待機していたとのこと。

だったら最初に電源いれるだろ!!日本なら!!

 

まあ、そんなことを言っても埒があかないので、それぞれの作業へ。

ちなみに床の業者はまだ連絡がつかない。

床は諦めることに。

前日に劇場さんが見つけて来たハギレリノで少なくてもお客様から見えるポージングで立つ部分の床を埋めることに。

 

ちなみに、なぜかフランスの業者。床に粘着が残るツヤなしのテープを使っていて、日本のリノテ(リノリウム専用ビニールテープ)の素晴らしさを改めて感じまくった。誰かフランスに輸入代行すればマジで儲かると思うのだけど。

この国のテープは高くてノリが残る上に粘着力も低いと言う素晴らしきテープ後進国だ。

 

そんな話はいいとして、照明さんと色々やっていると、新規敵キャラが現れた。

 

映像さんだ!!

 

今回、ファッションショーということで、映像を多分に使っているのだけど、これが、予算等色々な関係で当日のみの発注だったのだ。前日に一人担当が来たので色々打ち合わせしたのだが、その時点で劇場最終打ち合わせとはだいぶ勝手が違っていて、こいつらがまた大変!!これは演出家にぶん投げる。

 

で、照明をやり続ける。

照明とのやりとりの通訳にほぼ専属で入ってもらった大島さんには本当に多大なご迷惑と、負担をかけた。

全てのシーンを作り終える前に、全体の通し(ゲネではないなもはや)を終えた。

本番、止まらずにやれる確信だけは、死ぬほど優秀な演奏者チームや、モデルの皆様の自己練習反復練習、各自確認といったプロフェッショナルな意識で行けるという気はした。

そしてみんなの姿みてたらなんか泣けて来た。

 

とにかく足は引っ張りたくない!!

 

俺ってプライド高いんだなという再認識をしながら照明のベースシーン、ピンスポットの当てる場所等の最終確認を終え、自分の中でかっこいいと思えるあかり、照明担当ステファンのかっこいいと思うあかりも混ぜた。

奥田賢太、榊美香、影山雄一、小坂章人などかっこいいあかりを作る人たちとたくさん付き合ってその明かりを見て来てよかった。

 

さあ、開場を残すのみ!!

 

と、なる前に、普段の仕事もあった。埋まり切っていない床。それに伴う番号の付け直し。床のラインテープの仕込直しをねごちゃんと二人で開場直前までやり続ける。

 

そして開場。

本当に多くの数のお客様が来てくれた。

ユネスコのこのホール開創以来最多動員で、この手のイベントでは空前絶後の動員状態らしい。

見切れて塞いでいたエリアにもお客様を入れるような満員状態。

 

嬉しい!!

 

大切な先輩で、行きたいと言ってくださった、ミュージカル界の大先輩!!

岡幸二郎さんも来てくださった!!

2階席ですいません

 

夢子も来てくれた。楽屋脇の通路でねごちゃんと3ショット

 

と、こんな最中にもトラブルが。

なんと開場してから、消防の避難動線チェックが始まった。しかも開場してからの舞台上とか堂々と歩くの。

ほんと最悪。

ていうか、時間あっただろ。今なんで来るの??

こういうところにも劇場小屋付きの文化芸術への素人感が溢れ出る。

ということで袖中のセッティング変更を余儀なくされる。

不安がるみんなを大丈夫だから始まれば関係ないからと言って回る。ケツなら拭くわ!!

 

開演5分前にセキュリティーからの挨拶があるのだがそれで袖中通してまたゴタゴタ言われるの嫌だからセキュリティーは客席の端からアテンドして誘導してやった。

その最中照明に話しかけているんだけど、返事がない。おーい舞台上がるよー!!

上がってから数瞬の間を置いて明かりがつく。

おー、心臓が痛いぜ!!

 

で、本番。

山田日本大使のフランス語による挨拶から始まり、

(以降、写真は美JAPONHPから。以降の写真もオフィシャル更改後に改めて載せます)

 

能と薪能の篝火をイメージした明かり、行灯、そして映像の満ちていく月が照らされる

 

このシーンの照明は、能楽師の勝美さんもすごいかっこいいと言ってくれた渾身の出来!!

 

そして、美JAPON独特のファッションショーと舞台表現の中間的世界が繰り広げられます。

 

さあ、そして、序破急と続いて来た世界が最後に昇華します。

華やかなファッションショーの世界へと移行して行きます。

 

スーパー助けていただいた演奏者3人

 

本番中、頼んでいた明かりの入っているはずのところのデータに、一番最後に更新した明かりが入っていたり、色々あったけど、照明チームがんばってくれた!!

(映像チームはダメで、キュー出し担当じゃないのに全体のインカムで怒鳴ってしまった笑)

本番中の照明チームとのやりとりは今思うと本当に恥ずかしくて、

 

キューナンバーフォーティーン。スタンバイ。ゴー。エーンド、ライトサイドピンスポットスタンバイ。ゴー。オーグッジョブ。トレビアン。セボンセボン。

 

↑マジでこんな感じ。誉め殺し地獄。

でも付け方消しあんなに下手だった彼らがちゃんとやってくれるの嬉しいじゃない。

(もう、レベルが低い)

と、はしゃいでいたら斜め後ろにその姿の俺を見ている石上あすかが!!

 

いやーやめてー!!!!!!!

 

わすれよう。

 

この公演で一番嬉しかったのが、通訳の大島ちゃんが、ラストシーンの前の同じ生地の着物とドレス4人が簾の前センターに大トリ衣装の桐山さんがいる状態で、5人ピックアップの明かりがあるんだけど、その明かり見た瞬間に、

「え、すごーい!!うわー!!」

と言ってくれた瞬間が超胸熱!!

 

そしてカーテンコールへ!!

うわー!!

最後のアウトキュー作ってないや。

まあ、いいか。

最後消す明かり作っていないから客電つけて、舞台ゆっくりと消して。

と、雑に終わりましたが大成功。レベル的に大成功かはわからないけど、俺としては、手は撃ち尽くした。

カーテンコールで普通に拍手してました。

そして非常に胸が熱くなり感動しました。

 

終演後すぐに楽屋へダッシュ!!おめでとうを連呼。

下手袖を出たところでみんなの写真を。

 

そして、みんなに呼んでいただきみんなと写真を。

 

ヨウジヤマモト、イッセイミヤケのパリ支社長をされていた齋藤さんには、笹浦が号泣していたぞ。

と言われる。

齋藤さん。泣いていたけど号泣じゃないんだ!!

 

レセプションパーティーも大盛況だったらしく、夢子も岡さんと話せたみたいでよかった

 

ということでバラシへ。

足りなかったウエイトの代わりに使っていた水をキャストスタッフに配りまくり、

セットをバラしていると、

 

来ました。

床を引いた業者!!

まず大島ちゃんに、お前らは頼んだ仕事を何もしていない。金を払う必要性を感じない。と訳してと伝えて、嫌がる大島ちゃんに強引に訳させて、劇場担当に厳重注意させる。劇場担当もこれだけは自分のプライドを刺激されたのか、たくさん注意してくれる。

で、なんでだったのと聞いたら。仕方がなかったんだ。担当者にちょうど子供が生まれてさ!!

だとさ。

 

関係ねー!!!

 

誕生!!めでたい!!でもそれ俺ら関係ない!!!

各所に後日きちんと話し合いをさせていただきますとお願いをして、バラシの続きを。

ちなみに、担当者じゃないこのバラシに来ただけの男。

行灯欲しいと言って持って帰りました笑

 

まだまだあるぜバラシ。

一通り、みんなが荷物をまとめて出て言った頃、担当メコネン氏はやってくれます。

 

ゴミを全部運んで欲しい。

使った道具を全部元の場所に戻せと。

 

それ確認したじゃない。うち二人ですよ。

助けて欲しいと、レセプションパーティーのところに残っていたユネスコ日本大使館職員の皆様と、レセプション担当で手伝いに来ていたアルバイトの方々に手を借りる。

ほんと無理。ゴミを何往復か捨てにいく。

で、総重量80キロ近い持ち込みの道具を梱包して搬出。

 

みんながやっている楽しい打ち上げに誘われていたが、劇場を出たのが22時半近く。

無理っす。

ここからタクシーで24時間営業の郵便局ラポストへ。

語学不自由な笹浦根来の二人組で。

 

なんと場所は、慣れ親しんだレ・アル駅のそば。

移動中にルーブルやコンコルド広場など色々見て大はしゃぎする我ら。

テンション謎。

 

ラポストではまた衝撃的な出来事が。

プラスチックのケースは割れるから郵便用のダンボールに中身を入れ替えろと!!

なんでやねん。ダンボールよりプラスチックだろ!!しかもプチプチで梱包しているわ!!

ということで深夜の郵便局でまさかの詰め替え作業。

作業中にも、3ユーロ足りなくて貸してくれと執拗に言ってくる男や、酔っ払って郵便局内のポストに泣きながら八つ当たりする男など、いろいろな登場人物に出会い、そしてどうにか郵送へとこぎつける。

 

わーい。帰りは軽くなったから10万円くらいだー!!笑

(今だに一つ届いておりません荷物)

 

ようやく終了して、ねごちゃんとレ・アル駅そばのカフェへ。

 

自撮り二人組

 

このカフェ。ゲイのカップルがやたら多く、普通に眼の前でいちゃついてくれる。

レ・アルは割とゲイが多い街らしく、こういうところは自由の国フランスらしく素敵な感じ。

ビールスタートで、そのあと調子に乗ってそこそこいい値段のブルゴーニュのボトル入れる。

 

そしてフランス最大のあたり料理と言ってもいいこれ

焼きカマンベールのサラダ

 

もうめちゃめちゃうまいっすこれ。

しかも、

バルサミコのミスト

 

をお好みの量かけて食べるのだけどこのミストすげー欲しい!!

(買って帰るの忘れた)

本当に便利だよこれ。日本でも発売して欲しい。

 

ちなみにねごちゃんは、ステーキ

 

フランスのステーキって、日本でいうハラミの部分を、すごいよく噛んでよく噛んで味が出てくるのを楽しむという感じなので、いまいち俺には合わなかったな。まあ、悪くはなかったのだけど。

 

と、まあ、そんなこんなで店が閉まる2時まで私達の宴は二人だけで続きましたとさ。

 

公演に関わった全ての方々、ここに至るまで協力してくれた方々。全てを取りまとめた栄子先生。

そして何よりも公演を見に来てくださった1100名もの方々。

本当にありがとうございました。

 

【笹浦今後の予定】

笹浦舞台監督

ZEN-A企画

「ミュージカル 「また、必ず会おう」と誰もが言った」

11/14〜18

@スペースゼロ

詳細は→こちら

 

笹浦舞台監督

ヒロセプロジェクト

「優しい魔法のとなえ方2018」

11/28〜12/2

@ラゾーナ川崎プラザソル

 

笹浦舞台監督

高円寺大繁盛市民劇

「高円寺版クリスマスキャロル」

12/1,2

@座・高円寺2

 

笹浦舞台監督

Studio Dance √isions presents公演

12/7〜9

@日暮里d倉庫

 

笹浦舞台監督

劇団骸骨ストリッパー5周年公演

「猿鬼伝」

12/13〜17

@武蔵野芸能劇場

 

笹浦舞台監督

Dance Company MKMDC

「LAST BLACK FISH」

1/7〜12

@ラゾーナ川崎プラザソル

 

笹浦演出

伸こう福祉会ミュージカル2019

「でこぼこ☆ピース」

2/3

@鎌倉芸術館大ホール

 

笹浦舞台監督

hopestage

「社会人公演 hopestage vol.6」

2/10,11

@埼玉会館

 

笹浦舞台監督

Studio Dance √isions presents

「Roots vol.2」

3/16,17

@ラゾーナ川崎プラザソル