実習生が担当している患者さんは、4〜5名くらいだと勝手に思ってたら、何と自分ひとりだった。

病棟には実習生が2人来ているので、50人弱の患者さんの中から選ばれた2人の内のひとりということだ。


透析で月水金と昼間はほとんど病棟にいないので、何を評価して選ばれたか分からない。


昨日は15時に訪問客があったので、透析時間を早めてもらった。


訪問客と2時間ほど話をして、病室に戻ると置き手紙があった。



こんなことされたら、心が落ち込んでるおじさんはウルウルしちゃうよ。







今、自分の首には、下の写真のようなクワッドルーメンカテーテルと呼ばれるものが入っている。



このカテーテルから透析や点滴を行っている。

 

血液透析導入時にシャント作成が間に合わず、緊急的に行うのが、ダブルルーメンカテーテルである。

 

クワッド(quad)は4を表し、ルーメン(lumen)は内腔を意味する言葉である。

スキー場で4人乗りリフトは、クワッドリフトと呼ばれる。

 

だから、クワッドルーメンカテーテルは、カテーテルの中に4本の管が別々に入っている。

このうち2本は透析専用で、残りの2本は輸血や点滴用である。

 

血管外科の病棟で推定35歳以上のナースさんは、3本(トリプルルーメンカテーテル)のカテーテルしか見たことないと言う。

 

透析室のナースさんに聞くとときどきクワッドを見るけど、だいたいダブルかトリプルが多いそうだ。

 

新人の臨床工学技士さんにカテーテルの先端(身体に入ってる方)の構造がどうなってるか聞いたところ、うまく説明できないので絵に描いて説明しますと言われた。

しばらく、透析ベッドの区域が違っていたので、この技士さんに会うことがなかったが、金曜日に久しぶりに会ったら、自分が質問したことをちゃんと覚えていて、下の絵で説明してくれた。

 


さらに、クワッドではなかったけど、実物のカテーテルを持ってきてくれた。



技士さんの説明によると、先端部分はエンドホール型という先端の穴の位置が違うものとサイドホール型という側面に穴の開いたもの、さらにそれらを組み合わせたものがあるようだ。

 

自分の使っているクワッドは、透析で使う2本のうち、A側はサイドホール型でV側はエンドホール型となっていて、残りの2本はエンドホール型だそうだ。

先端が長い方を遠位(DISTAL:心臓に近い)、短い方を近位(PROXIMAL:心臓から遠い)、その中間の長さのものを中央(MEDICAL)と呼ぶ。

クワッドルーメンカテーテルの場合、遠位をV側として使い、中央の2本は輸血や点滴で使うようである。


主治医に聞くと、24時間透析が必要で、右腕にシャントを作るから、できるだけ右腕に針を刺したくなかったからだと言われた。

実際にこの4本をフルに使ったことがあるそうだ。







 

 

 

 

 

 

 

 

 

入院費は月末締めだったから、8/26〜8/31までの請求総額は、168万円だった。(驚)

あくまでも、診療費の総額です。


緊急手術やICUに3日、24時間透析とお金のかかることだったからかもしれない。


もう少し細かい明細は、

初・再診料:5,240円

医学管理料:7,300円

処置料:80,600円

手術料:119,170円

麻酔料:158,380円

画像診断料:3,400円

放射線治療料:1,100円

入院料:400,490円

包括評価料:909,650円

合計すると、1,685,330円となる。


大変な手術だと聞いてた割に手術料が安くない?

シャント作成でも120,000円だからね。

ちょっと心配なのは、今月に行ったシャント手術が前回のグラフト再建から3ヶ月以内なんだよなぁ。

3ヶ月以内だと請求できないことになってて、以内でも請求できる条件にも当てはらない気がする。


6日間分の請求だから、1日当たり約29万円となる。

透析クリニックの1ヶ月当たりの診療報酬が約40万円なのて、6日間で通常透析の4ヶ月分となる計算だ。


実際に支払った金額は、食事標準負担額の5,520円だけである。


本来なら自己負担する分に名古屋市の税金が使われているので、透析をするようになってから、『ふるさと納税』はやめた。

微々たる金額だけど、本来なら名古屋市に納める税金の一部を返礼品目的で他の市町村に納めるのは心が痛む。











入院あるあるだと思うけど、薬剤師って頭が固い。

リンの薬(ピートル、カルタン)やカリウムの薬(ロケルマ)は、食べたものや量によって服用する量を調整しているが、今までに入院した病院では、そんなことは許されず処方箋どおりの服用を求められる。透析食を食べているんだから、特にカリウムの薬は必要ないと主張しても、受け入れられない。


ところが、今回初めて入院した医大病院の薬剤師は、とっても物わかりがいい。

今回の入院では、ピートルは毎食服用して、カルタンを調整用にしている話をしたら、すんなり受け入れてくれて、カルタンは残薬量によって出すようにしますと言われた。


さらに、昨日、1週間分の薬を持ってきたのを見ると、シート状の錠剤に切れ込みが入れてあった。



家でも同じようにしているので感激した。










『シュガーパスタ』と聞いてどんなものを想像しますか?

やっぱり、デザート系ですよね。(笑)


『シュガーパスタ』は、正式には『イソジンシュガーパスタ』と言う。


イソジンとシュガーといえば、創傷の治療に使った『ユーパスタ』も同じもので、総称して『パスタ剤』と言う。



なぜ『パスタ』何だろうか?


ある医療サイトから引用すると、『パスタ剤は泥膏(でいこう)とも呼ばれ、軟膏基材に粉末剤が練り混ざり、軟膏よりも粘度の高い外用薬である。』とある。

さらに調べていくと、『pasta』のドイツ語読みだということが分かった。

英語だと『paste』で、日常でもよく使う『ペースト』である。


最初からペーストって言ってくれればイメージできたのに・・・。(笑)


そういえば、今も売ってる分からないけど、小さいころに『ロゼッタ洗顔パスタ』という商品のCMを見たことがある。

あれもペースト状の石鹸っていうことなんだ。