今、自分の首には、下の写真のようなクワッドルーメンカテーテルと呼ばれるものが入っている。



このカテーテルから透析や点滴を行っている。

 

血液透析導入時にシャント作成が間に合わず、緊急的に行うのが、ダブルルーメンカテーテルである。

 

クワッド(quad)は4を表し、ルーメン(lumen)は内腔を意味する言葉である。

スキー場で4人乗りリフトは、クワッドリフトと呼ばれる。

 

だから、クワッドルーメンカテーテルは、カテーテルの中に4本の管が別々に入っている。

このうち2本は透析専用で、残りの2本は輸血や点滴用である。

 

血管外科の病棟で推定35歳以上のナースさんは、3本(トリプルルーメンカテーテル)のカテーテルしか見たことないと言う。

 

透析室のナースさんに聞くとときどきクワッドを見るけど、だいたいダブルかトリプルが多いそうだ。

 

新人の臨床工学技士さんにカテーテルの先端(身体に入ってる方)の構造がどうなってるか聞いたところ、うまく説明できないので絵に描いて説明しますと言われた。

しばらく、透析ベッドの区域が違っていたので、この技士さんに会うことがなかったが、金曜日に久しぶりに会ったら、自分が質問したことをちゃんと覚えていて、下の絵で説明してくれた。

 


さらに、クワッドではなかったけど、実物のカテーテルを持ってきてくれた。



技士さんの説明によると、先端部分はエンドホール型という先端の穴の位置が違うものとサイドホール型という側面に穴の開いたもの、さらにそれらを組み合わせたものがあるようだ。

 

自分の使っているクワッドは、透析で使う2本のうち、A側はサイドホール型でV側はエンドホール型となっていて、残りの2本はエンドホール型だそうだ。

先端が長い方を遠位(DISTAL:心臓に近い)、短い方を近位(PROXIMAL:心臓から遠い)、その中間の長さのものを中央(MEDICAL)と呼ぶ。

クワッドルーメンカテーテルの場合、遠位をV側として使い、中央の2本は輸血や点滴で使うようである。


主治医に聞くと、24時間透析が必要で、右腕にシャントを作るから、できるだけ右腕に針を刺したくなかったからだと言われた。

実際にこの4本をフルに使ったことがあるそうだ。