つまり、つまり卵の殻に包まれている空間、環境であり、
その中にあるのが魂、生命をイメージしていて、
そういったものは、お互いに絡み合った
ひとつのものだ、いうことです。
そして、そのどれを欠いても、この世は成り立ちません。
それらは、連綿と命を孕んで、つながって行く・・・。
そういったイメージは、比較的多くの人が持っているような気がします。
日下
ええ、そうですね。
安藤英次さん
そういう普遍性のあるところでテーマを選んでいかないと
理解は得られない、
僕は共感は得られないと思うんです。
それが
「たまごのなかで おこっていること」というテーマの意味でもあります。
そういう「たまご」のイメージ、
とにかく命というか、魂は何かに包まれているわけですね。
日下
ええ、そうですね~。(共感)
安藤英次さん
僕の魂は、僕の身体に包まれているわけですが、
例えば、海とか山へ行ったとき、
夜、満天の星を眺めていると、
ふと、自分というものが、
夜空に広がる広大な宇宙の一滴であり、
自分は、この広い宇宙に包まれている宇宙の一部だ、
と感じたことのある人は、けっこう多いのではないでしょうか。
何度も言いますが、
僕は、たまごを掌にのせて眺めていると、
その心地よい円みと手触りをもった固い殻のなかに、
生命が宿っているという、なんとも不思議な感覚に
「宇宙の意思」とか、広い宇宙にたゆとう「生命の源」
とかいうものが、
たまごのなかに重なってイメージされることが、
よくあるのです。
そして、人やさまざまな生き物の命、魂、
さらに、海、大地、地球
は、それを包み込んでいる宇宙の「意思」によって
時間の流れに乗っている・・・。
僕は、そんなふうなことを、イメージしています。
海や山へ旅行して、
広いところで両手を広げて深呼吸をして
いい気分になったとき
自分を取り巻く自然と一体感を味わう、
そんな経験、みなさんありますよね。
本当は当たり前なことなんですが
大きなものの中にいる小さな自分というか、
そんなとき、周りの命と自分の命が共鳴している、
みたいなこと。
大きな自然に包まれて、
なんか吸い込まれそうになるというか。
そういうことって、けっこうあるだろうと思うんです.。
日下
ええ、ええ。
安藤英次さん
そういう感覚を、
ただ石を素材として造形しているのというのではなく
大地の一部としての石を使うことで、
大地に包まれた命、魂が、大地というゆりかごに抱かれている、
そんなイメージを形にしているのです。
そういうことを、まじめな顔をして人前で話すと、
「ちょっとこいつは、妙だぞ・・・。」と思われちゃうかもしれませんが。(笑)
まあ、あまり妙な奴だと思われても困るので、
こういうことは、あまり人前で話題にはしませんが・・・。
でも、こんなふうにひとつのことを長い間、考えていると、
なんとなく宗教っぽいというか、思いつめたような雰囲気が、
若干、匂ってきてしまいますね。
日下
はい、そうですね。
安藤英次さん
まあ、言葉にしてしまうと、若干、宗教臭さくなってしまいますが
そういった、言葉ではうまく伝えにくいイメージをつたえるのに、
僕にとって、彫刻というのは、有効な手段だと思っています。
日下
そうですね。
四角いフレームとたまごの関係、空間は
自分と自分を取りまく空間に置き換えて
捉えて見ることができますね。
ありがとうございました。
「たまごのなかでおこっていること」 2004
黒御影・大理石
33×33×65cm
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今回、織本亘さんのご紹介で
初めて、安藤英次さんとお話をさせて頂きました。
安藤英次さんの「たまごのなかでおこっていること」というテーマの作品群に
とても共感を覚えました。
四角いフレームに象徴していると仰るたまごの殻とたまごの関係性が
私という個とそれを取り巻く世界に重ね合わせて感じられます。
安藤英次さんのホームページ表紙のメッセージには
「人の心の奥底は、海の底がつながっているようにつながっている」
とあります。
その作品をご覧になる方々それぞれが
作品を通して、そんな想いを体験されるのかなぁと思いました。
みなさまもぜひ安藤英次さんの作品を
直接ご覧になって見てはいかがでしょうか。
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◆安藤英次さんのホームぺ―ジ
◆安藤英次さんホームページ表紙のメッセージ
「人の心の奥底は、海の底が繋がっている様に皆繋がっている。」
かつて私はこの様な言葉を聞いた事があります。
宇宙にたゆとう生命の源から、プカリプカリと命が地球の上に産まれ、
そしてまたそこへ帰えってゆく・・・、
そんな景色がこの言葉から私の脳裏に浮かびました。
私は、たまごを掌にのせて眺めていると、
その心地よい円みと手触りを持った固い殻の中に生命が宿っている、
という何とも言えない不思議な感覚に「宇宙の意思」というようなもの、
そしてそこにたゆとう「生命の源」が、
たまごのなかに重なってイメージされる事がよくあるのです。
「たまごのなかでおこっていること」 2005
黒御影・大理石
24×40×29cm
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