アイーダ @ 新国立劇場(5日目) | のんびり まったり やんごとなき みやびなまいにち

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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

新国立劇場『アイーダ』(5日目)を観てきました。2日目に続いて2回目。

 

 

2023年4月16日(日)14時開演 オペラパレス

新国立劇場 開場25周年記念公演

ジュゼッペ・ヴェルディ『アイーダ』

Giuseppe Verdi:Aida

全4幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉

【指揮】カルロ・リッツィ Carlo Rizzi 【演出・美術・衣裳】フランコ・ゼッフィレッリ Franco Zeffirelli 【照明】奥畑康夫【振付】石井清子【再演演出】粟國淳【舞台監督】斉藤美穂

 

【アイーダ】セレーナ・ファルノッキア Serena Farnocchia 【ラダメス】ロベルト・アロニカ Roberto Aronica 【アムネリス】アイリーン・ロバーツ Irene Roberts(ユディット・クタージの代役) 【アモナズロ】須藤慎吾(フランコ・ヴァッサーロの代役) 【ランフィス】妻屋秀和 【エジプト国王】伊藤貴之 【伝令】村上敏明 【巫女】十合翔子

【合唱指揮】三澤洋史 【合唱】新国立劇場合唱団 【バレエ】東京シティ・バレエ団 【児童バレエ】ティアラこうとう・ジュニアバレエ団 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

 

ヴェルディの名作を巨匠 F.Zeffirelli の壮大な演出で観ることができる5年ごと(1998, 2003, 2008, 2013, 2018, 2023)のお祭り。後にも先にも不可能なほど豪華な舞台セットは新国立劇場というよりわが国の宝物とさえ思われますキラキラ


2018年(指揮:Paolo Carignani)は娘の進路についての保護者(三者)面談と重なり、肝心な第1幕と第2幕を観ることができなかった絶望


今回の2日目(4月8日)は、二期会『平和の日』(日本初演)を観ることにしたので、逆に第3幕と第4幕を観ていない(これが大誤算・大失敗・大後悔だった絶望


というわけで、全幕観るのは10年ぶり口笛

 

 


 

 

前回(4月8日)今ひとつだったアイーダとラダメスがこの日は最初から好調キラキララダメス「清きアイーダ」とアイーダ「勝ちて帰れ」は1週間前と別人でしたルンルンラダメスとアイーダに対する愛情や怒り、苦悩を表現する役得アムネリスも素晴らしかったキラキラ


第2幕第2場の凱旋の場面は全世界を見渡してもこんなに壮大なスケールの舞台演出はかなり稀有。アイーダ・トランペットの直前に2頭の馬(キーストンとジェニー)が登場し、第2幕最後にもラダメスを乗せて出てきます。こちらは滑らないようにゴム蹄鉄を装蹄する様子。


合唱団と助演もかなりの人数(パンフレットに記載された名前を数えたら、合唱団、バレエ団、助演等で約300人!)で壮観爆笑ラブラブ今回も第2幕のエンディングではウルウル笑い泣き


いつも助演で出演されているTさんにどの辺りにいるのか聞いていて、いつもは見つけられるのに、今回のアイーダは出演者数が多すぎて2回とも見つけられずガーン


 

第1幕の間に強い雨が降ったみたい。


前回観られなかった第3幕、第4幕も堪能。第3幕アイーダ「おお、私のふるさとよ」の他に、特にアモナズロ須藤さんが蛮族の設定となっている王を荒々しく熱演、最高でしたキラキラ妻屋さんのランフィスも第1幕、第4幕でもとても安定感のあるどっしりした声で威厳もあってよかった。


エンディングでは、2018年カタリーナ・ワーグナー演出の『フィデリオ』の後に開催されたSeason Ending PaityでS.グールドさんが「新国立劇場の舞台機構は世界的にも非常に優れていて、ウィーン国立歌劇場では出来ないことがここではできる」と言っていたことを思い出しました。やはりここは地上と地下の二重構造を実現できるのは見応えがあります。(まぁ、そのフィデリオのエンディングではこのアイーダのエンディングそのままで、なぜか2人が地下に埋められてしまうというかなり斬新というか、ストーリーが全く変わってしまっていたのですが…あせる


そして何より、暗譜でオーケストラを掌握するCarlo Rizziさんの指揮による演奏が素晴らしく感動キラキラカーテンコールではウルウルきました笑い泣き







ホワイエにはリゴレットの衣装が展示されていました。楽しみです。


Twitterより