人の一生は(3)
元夫には二人の兄がいた。長男は三歳の時に亡くなった。とてもいい子だった。私はこの子は父親とは合わないと思って、 この子の生命は自ら事故に遭わせて亡くなったのだと思った。父親が栄養があると思って食べさせた麹を食べて亡くなった。すぐ上の兄はあまり勉強ができなかった。父親はあいつはだめじゃと言って彼の努力を認めなかった。まともで普通の人だったのに車も運転もできなくなり食事も一人で出来なくなって亡くなった。私は若年性認知症ではないかと思った。生命のレベルでいうと父親へ復讐したのだと思った。生命レベルの違う夫婦も自分を事故か病気に遭わせて夫または妻から去っていく。色々な出会いや別れがあるがすべて因果の理法に則ている。
2021年アメリカミシガン州の高校で15歳の高校生が銃乱射事件を起こし4人の高校生を殺害した。4日前の2月6日この事件で母親の責任を問われる裁判があった。(父親は一月後)判決は有罪評決、量刑は一カ月後言い渡される。当然だろう。 この事件の一週間前に親は子供の要求に応じてクリスマスプレゼントとして銃を買い与えた。この子は小さい時から倫理も道徳も善悪もわからない心の醜い親に育てられ、人を殺すことなどなんとも思っていない。地獄のような家庭に育っている。自分のそのストレスを晴らすため人を殺した。こういう家庭はアメリカに増え続けている。アメリカもやっと親も悪いとその責任を認めた最初の判決だった。
こういう判決に異を唱える人もいる。子供だけが悪くて親は悪くないとペンシルバニア大学のモース法学博士で精神医学者が主張している。全く心のわからない人がアメリカのトップの心理学者で精神科医? 残念なことだ。この人の人柄と家族関係をみてみたい。 私が2度目にアメリカに来た時、一番にアメリカ人の子育てが酷いと感じた。これではアメリカは身勝手な親によってますます子供が虐げられる。ますます悪い人間がふえるばかりだと思った。
30歳で地獄の苦しみから解き放された。元夫は変わらなかった。お金を握りしめて貪欲な人なので、いつもぎりぎりの貧乏生活だった。一流企業でボーナスも給料もいくらもらっているのか知らない。あなたの会社から振り込まれている通帳を見せてというと怒り狂った。ただ私がうまくコントロールして家庭は平穏に保てた。能忍とは仏の異名だと池田先生はおっしゃている。 私は娘たちに自分が味わった恐怖をあじあわせたくなかった。心の歪んだ人間にしたくなかった。かといって、愛されたことがないのでどうやって育てればいいのかわからなかった。子供は安定した温かい家庭に育ってこそのびのびと自分を発揮できる。御本尊様に御仏智をいただきながら育てた。
長女は3歳を過ぎて激変した。とてもいい子になった。お母さんに褒められるのが嬉しくてせっせと妹の面倒を見た。次女は一歳になっていた。この子は長女に比べると手がかからなかったが、二歳を過ぎるころから揺れる物を怖がった。まずブランコ。公園に連れていくと、目を離したすきにブランコの方に走り出して、漕いでいるブランコを止めようとする。他の乗り物には興味がない。ただ揺れる物が怖い。もちろん公園には行かなくなった。少しでも揺れるものが見えると膠着するので、手で娘の目を隠した。祖父母の家に行くときショートケーキを買った。持ちたがるので持たして歩いていると前にうどん屋さんが見え、暖簾がかかっている。お客さんが出てくると中から風が吹き出し暖簾が舞い上がった。しまったと思ったがケーキの箱を落としひっくり返してしまった。部屋では真ん中に座る。この子もしかしたら前世で地震で死んだのかもしれない。その記憶が蘇るのではないかと思った。前世の記憶を持っている人はいる。でも大きくなるにつれて消えてゆくみたいだ。江美も4歳を過ぎるとブランコで遊ぶようになった。「江美ちゃんすごいよ。一番高いところまで漕いで、そこから座りながら飛び降りたんよ。足で立ってやったーって言ってたよ。」とママ友が教えてくれた。
鮮烈な思いを持ったまま人生半ばで亡くなった人が、生まれ変わってその記憶がよみがえる人もいる。数年前からユーチューブを見るようになっていた。前世の記憶を持つ子供達というタイトルで何人かの体験があった。これはアメリカの放送局がテレビで放送したものを、日本のユーチューバーが日本語に直して放送している。アメリカではこういう事実も放送しているんだ。アメリカに住んでいるのに、アメリカのテレビを見るのはデビット・ミュアのニュースくらいだ。ウォレンがいた頃はウォレンが好きなドキュメンタリーを一緒に見ていた。巧妙な犯罪が多いと思った。
その子はまだ4歳、家族皆が泳ぐのが好きなのにその子ジェイミーは小さい時から水を怖がった。ベビーシッターと一緒にタイタニックの映画後編をテレビで見てから毎日のようにタイタニックの絵を描くようになった。2週間で50枚以上。船の中の内部もとても正確に描かれていたそうだ。そのころから悪夢を見るようになり夢遊病者のように走り回ったり、彼らは死ぬことはなかったんだと言って足を踏み鳴らし、泣きじゃくり家族を困惑させた。船の煙突を4本描きその中の1本から煙が出ていないので、聞くと1本はフェイクだと答えた。こんなこと4歳の子供がわかる? 母親は輪廻転生を信じていた。母親は調べ始めた。2年ほど経った頃、彼はトーマス・アンドリュースというタイタニックの主任技術者とわかってくる。彼は船を設計する際、船会社の社長J.P.モーガンと対立する。「私は船の素材に鉄よりも強度のある鋼を主張した。鋼を使えば船が二つに割れることはなかった。船は氷河にたえたかもしれない。救命ボートの数も私は少なすぎると言ったが、モーガンは自分の主張を変えなかった。」J.P.モーガンは人々の安全よりも自分の利益しか考えない人間だった。トーマス・アンドリュースは自分の設計した船の処女航海にはいつも乗船する。いくつもの悲劇が重なった。彼はタイタニックと共に沈んだ。 そしてジェイミーはそのタイタニックが沈んだ同じ日4月14日に生まれた。 この動画を見てトーマス・アンドリュースはとてもいい顔をしている。本物のイギリス紳士だなと思った。ジェイミーは大人になり自分はトーマス・アンドリュースの生まれ変わりだと知っている。彼と同じ正義感の強い人間だ。顔も似ている。もう動揺することもない。彼自身の道を歩んでいる。 タイタニックの悲劇は人間の心を如実に表している。去年も愚かな人がタイタニック見学ツアーと言って耐久性のない潜水艇で深海に潜り全員が死亡した。タイタニックの悲劇は100年後、人間生命は生まれ変わりを繰り返すということも証明してくれたように思う。
娘たちは少しずつ大きくなって私もほっとしていた。それまでは私にべったりで、ほんとに疲れた。私は34歳になっていた。題目を上げていてあるときふっと御本尊様はどうして私を信頼してくださるのですか? なにかいつも不思議に思うのですと尋ねた。すると10年前の光景が目の前に現れた。(このことは生命のところで詳しく書きました) ロイヤルホテルのロビーでメイセルを待っていた。彼はエレベーターから降りてアラビアの民族衣装を着て現れた。満面の笑顔だ。その光景がスローモーションビデオのように広がった。そして私が彼の中にはいっていった。否、彼が入っていったのかわからない。でもすーっと 一緒になった。あ!彼の心は私の心だ。心は九識論、九識の心は生命。メイセルは心の奇麗な優しい正義感の強い人だった。私から見れば素晴らしい人です。メイセルはあなたです。あなたの心が素晴らしいから信頼しているのですとおっしゃている。戸田先生が御本尊様に好かれる人になりなさいと指導されている。 この時初めて生命というものが存在しているとわかった。この生命は宇宙誕生と共に宇宙にあって生まれ変わりを繰り返しているのだということは教学を勉強してきたので理解できた。 でもまだこの生命とは何か? どんな働きをするのかわからなかった。色々な人、三千の生命の人々との出会い。エドガーケイシーや冝保愛子さんのような超能力を持った人達を知って少しずつわかってくる。 それから20年ほどしてスウェーデンボルグの本を読んだ。 彼はこの世とあの世を行ったり来たり出来た。あの世でも結婚というのがあるそうだ。魂と魂が一緒になると書いてあった。それは、男と女と決まっていなくて、男と男、女と女の時もあるそうだ。魂が魅かれ合うということだろうか。 ともあれ はるかなる旅は続く。
あれから38年になる。科学は超スピードで発達した。けれど人間生命は成長しないままだ。 というよりも悪くなっている。豊かになると自分を磨かなくなる。強欲で、愚かで、餓鬼で、傲慢で、疑い深い、人を妬み嫉妬する。人の足を引っ張る。お隣の国、中国の習近平は領土拡張、権力欲のかたまりで自分の野心の為には手段を選ばずだ。心の奇麗な人、まして人格者はほんとに少ない。 人間が悪ければいくらシステムを変えても変わらないということがわからない。人間はいつ死ぬのか、いつ不幸になるかもわからない。これを避ける方法もわからない。自分の心の奥底に広がる無意識の世界もわからない。人間生命が変わらなければ何も変わらないということもわからない。 人間は煩悩のかたまりだ。この煩悩を克服して運を開く方法はただ一つ、日蓮仏法の南無妙法蓮華経と唱題する以外にない。人間革命です。
人間自身がわからないのに何がAIだ。AIはあくまでも人間が作り出したもので生命がない。 何がメタバースの世界だ。自分が夢の世界で酔うだけで努力も何もしなくなる。裏金作りで忙しい政治家が推奨するSDGsの世界って何? 一人一人の人間が変わらなければいけないのに何がグレートリセットだといつも思う。ダボス会議で我々人間が変わらなければ人類が滅ぶと警鐘を鳴らした人は一人もいない。システムを変えることしか頭に浮かばない。 魔の生命(悪人)がAIを操るようになれば地球は簡単に滅ぶ。でもAI株は上がる一方だ。 自分で自分の首を絞めている。
2月15日2024年3日前、プーチンは宇宙空間に核兵器を配備すると言っている。自分に逆らう国には頭上から核爆弾を落とすと脅すつもりなのだ。昨日16日プーチン政権の反体制派ナワリヌイ氏も殺害した。 人類は傲慢になりすぎた。傲慢になれば転がり落ちるのは早い。エドガーケイシーが人間の傲慢さゆえに、12000年前地震で一日で沈んだというアトランティス大陸の二の舞になるかもしれない。仏の生命と魔の生命との戦い。 2024年が世界崩壊の始まりにならないように祈っている。