さてさて、
2013年度末に観劇を振り返り、
いつも思うのですが、
なかなかに贅沢な時間を過ごしました。
やはり眼前で圧倒的なものを観せられると、
心に沸き起こるものは「憧れ」や「尊敬」へと変わる。
下記に書き出したものは、
僕の中で湧き上がった私的なものなので、
色んな規約の中にある演劇基準とはかなり隔たりがある。
石田1967 のまったく個人的な見解。
いやしかし、
毎年思うが、まったく個人的なものであると思いながら、
一体、何様だと自分ながら思う。
僕は一観劇人であるし、
どちらかというと偏りがちなジャンルをチョイスしているとも感じる。
それを思いながらのチョイス。
かなり心苦しく、そうかなり苦渋の決断的なものがありました。
その枠組みのひとつ、
今回からのルールとして、
①前回1位等の作品は出来る限り不可とする。「殿堂入り」(特例あり)
②劇団ひとつで、ひとつのノミネート。(特例あり)
いやぁ、かなりです。
では石田1967、その苦渋の決断っぷりを御覧あれ!
ではではスタート!!
⑩がっかりアバター vol.3「俺ライドオン天使」
http://www.gakkariavater.com/#!next/c1uwh
(HP)
【感想】
前作も下ネタ全開だったが、今作品もぶっちぎりだった。
この作品の次に年末に行った「おしゃれな炎上」は上手くまとまっているが、
「俺ライドオン天使」は明らかに石井聰亙 さんの「狂い咲きサンダーロード」の位置づけである。
かなりはちゃめちゃでどちらかと言えばエピソードのコラージュ。
そのチョイスがかなり上手いと感じたのだ。
観終った後の放心はすざまじく、それが若さにまかせた力なので本当に清々しい。
下ネタというか、そのワード自体が暴力的だし、展開自体が不条理で刹那的。
性に任せての暴走だが、だからこそ原始の炎を感じる。
またこの作品のチラシが挟み込みに行く女子劇団員に激しく不評だった事を追記しておく。(笑)
がっかりアバター vol.3「俺ライドオン天使」観劇。
[感想]
http://ameblo.jp/mkca/entry-11564045376.html
⑨彗星マジック 12景 「アルバート、はなして」
http://suiseimagic.uijin.com/ (HP)
【感想】
一体、何という美しい世界だろうか。
そのあまりに切なく美しい結末は、彗星マジック史上最高のクライマックスであったかも知れない。
ユダヤ人であるアルバート・アインシュタインが人種差別という壁に翻弄されながらも、
生きてゆく物語。構築された世界観と加速してゆく展開と、最近の勝山さんの演出の言葉回しなど全ての歯車ががっちりと合わさり、書き出しの文章のような気持ちへと帰結するのだ。
物語を語る上でお客様が納得し、感動する手法の中に、
「螺旋」
という手法がある。その螺旋的な手法が見事に花開き、客席を覆う様は見事なもので、
彗星マジックの持つ力が確固たる物だという証明であった。
⑧✞カメハウス第漆回公演「MEMENTO」✞
http://ameblo.jp/kamehouse0806/
(HP)
【感想】
この作品、カメハウスはMAXのエンタメを観せると言っていた。
ここ最近は小品というかイベント出演であるとか、密室劇であったりするものばかりで、
パフォーマンスが源であるエンタメは封印に近い状態であった。
それがこの作品ではガッツリと観せられた気分だった。
何度か書いたことのある事柄だが、カメハウス(亀井伸一郎)の描く舞台は立体的だ。
何故か?それは亀井さん自身がパフォーマーだからだ。
それと世界観の広がり、選曲等について亀井さんの脳内からあふれ出る無尽蔵なイマジネーションにはいつも驚かされる。
正直、千秋楽でもまだ進化し続けなくてはならない要素はあった。
また特筆すべき役者が乱れ咲きであった。
あったがこれはひとつの到達点であり、可能性の一つを示した歴史的な作品であると僕は思う。
⑦ThE 2VS2 第20回記念公演 「成人式」
http://2vs2.jp/ (HP)
【感想】
ThE 2VS2(ざ・にたいに)という大阪の劇団で20回公演という節目のメモリアル公演であった。
公演は1公演でおよそ8本ほどの短編を連続して行うオムニバス作品が常の劇団。
20回というメモリアルで今までの作品のアンケート上位のナンバーをチョイス。
音楽業界で言うところのベスト版のリリース。
つまり、
面白くない訳がない。
どの作品も当時でも完成されていたが年数を経て更に熟成されたものとなっているのだ。
僕は自信を持って色んな方におススメをして、観て帰ったお客様はもれなくファンになるという公演でありました!
新作の「肉猿」という作品は今の劇団が持つ最高の武器をきちんと形に替えたものであった。
あの「海猿」の世界観を「ハンバーガー屋」という舞台に置き換えての感動傑作!必見であった!
今年2月に、第22回公演が控え、どのようなメモリアルなものをスプリットしてくれるのか今から超楽しみである!!しかも「TOKYO LINX’S」にて東京でも評価の高い劇団。これからも要チェックなのは間違いない。

【感想】
ZTONが辿り着いたひとつの到達点であると感じる。
元々、『和装シェイクスピア』『エンタメ・ストライク』と自ら切り開いたジャンルであり描いていた世界観であったが、
ここに来て膨大な設定と情報量を作、演出の河瀬さんは制御できないまでに溢れ出てしまっている。だから2時間で収まらないからの2本立てであったが、それでも紡ぎだされた本来の情報量は収まりきれず、
都合あと4時間は必要なものである世界観なのであった。
それもアニメにしても2クール(26話)は使い切れる自信があるという情報量。
それは、vol.10 の作品にも受け継がれ、結果ZTONは
『演劇大河ファンタジー』
というジャンルを確立した。そもそもそういった作り込みをしている劇団が関西に少なく、
ZTON はその狼煙を上げるだけでなく、それ以上のポテンシャルを磨き上げる事となる。その第一歩的な作品、そしてこの作品に登場する5つの種族の物語は、鷹、狼、大蛇、鯱、兎の一族達。世を統一せんが為に争いを過熱させる物語。
スピード感ある殺陣は見応えがあり、重さよりもスピードを重視したヴィジュアルはスタイリッシュに響く。次回作も期待大!

それにしても苦渋過ぎて辛い。
というか、
156本しか観れていないのにこの始末だ。
もっと観ていたら今年どうなっていたのかと愕然としてしまう。
とにもかくにも残りは明日以降に書き出すとして、
ひとまず、
11位~20位までも一緒に発表しておく。
実際のところ僅差であるので順不同と書いても差し支えないので順位は書きません。
ではでは、どうぞ!
◆LINX'S 「NONSTOP TO TOKYO」ニコルソンズ、梅棒
【感想】
1時間作品を4劇団という公演であったにも関わらず、3劇団が堂々と90分作品を持ってくる異常な公演となった。(申し訳ない)しかしお客様からすればチケット1枚の値段で2公演が観れるというお得な演劇公演でもあった。そしてニコルソンズはカラオケ歌謡ショーであり爆笑もののネタで降臨され、梅棒はソールドアウト続出であった東京公演をそのまま持ってくるという暴挙!梅棒の面々が命を削っての公演を見せてくれ全公演感涙ものであった!梅棒は2月に本公演が梅田の、HEP HALLであり、いよいよ梅棒旋風が大阪に吹き荒れる事となる!
http://ameblo.jp/blackstartights/ (HP)
【感想】
パフォーマンス集団がいよいよ小劇場に本格参戦の舞台!
商業レベルのハイパフォーマンスを武器に、ファンタジーの異世界を魅せた。
抜群の歌唱力と、小劇場でもハイクラスの音響、照明、マッピングのスタッフが結集して作り上げた舞台。文句なしのエンターテイメント!!
◆シアターシンクタンク万化 「8ビットの日々 マイコンからファミコンの頃 セガからプレステの頃」
【感想】
眠れる獅子が久し振りの覚醒を得た。
僕自身、非常に個人的だが、誰に聞いても僕好みの劇団であると聞いていたが、
ことごとく LINX’S の真裏での公演が続き、演出が観れる事がなかった。そして今回も僕が九州出張で観れないかも・・・であったのだが、抜群のタイミングで帰阪、そして待望の観劇へと結びついた。そしてやはり満足のいく公演であったと断言できる。2部構成の大河ドラマは見応えがあり、役者陣の奮闘が素晴らしく、中でも有元はるかさんの変わり身の演技には痺れた。
◆baghdad cafe'13.the LIVES「talk about her life」「モノロ・テクノ」「fallibility」
【感想】
泉さんは吸収型であり拡散型でもある。
作品によりスタイルを変えられる懐があり、今公演は今まで培った実験の成果を見せる短編集であった。泉さんの持つ独特のリズムが各短編に色濃く浮き出て、また切りつける。全部で4作品の短編で3作品しか観れなかったが、それぞれの味が別物で観劇欲を促進させる。しかもその内の一編は女の見たくない部分をドロドロと浮き彫りにし、二度と観たくない作品だとも思った。(ほめ言葉です!)
◆島根県 雲南市創作市民演劇「水底平家 みなそこへいけ」稽古場潜入!
http://ameblo.jp/unnan-engeki/ (HP)
【感想】
島根県の雲南市の市民劇団である。しかもその作、演出が高校の先生である。
亀尾佳宏さんの作、演出、世界観は本当に素晴らしく、
大きな舞台をきちんと栄えさせる力を持っておられる。そして実はこの舞台を僕は観劇をしていない。稽古場を観ただけなのである。しかも通し稽古でもなく、抜き稽古である。それでも、それでもこの胸の内に沸き起こる傑作への確信が今回の選出した理由である。観劇もしていない作品をと思われる方も多々おられるだろうが、それでもそう思えるだけのものがあの稽古場にはあった。
その作品を観る事が出来なかったのが今年一番の心残りのひとつだ。
◆劇団芝居屋かいとうらんま【S.ジュリアーノのそして 誰もいなくなったと思ったら、それを確認している誰かを発見してしまった私の居場所】通し稽古
http://kaitouranma.net/offical/
(HP)
【感想】
岐阜の劇団である。
通し稽古をみせて頂いただけではありましたが、主宰の後藤卓也さんのキャラクターが立ちすぎているのだ。またどの役者さんもがその引力に引き込まれ、僕が今まで観た方々に匹敵する方ばかりで、貫禄を感じる方ばかりであった。
僕は俳優の皆様方とは稽古場で一言二言しかお話しが出来なかったが通し稽古をみせて頂いた段階で、とんでもない集団である事は分かってしまいました。流石、東京、岐阜公演を14年以上続けてきた実力派劇団であると思いました。
http://www.mijinkoturbo.com/ (HP)
【感想】
久し振りの劇団公演を観劇。
片岡百萬両さん、竜崎だいちさんの二人での短編公演。
本公演ではない、プチ・シリーズだと言われていたが総力戦であった。
◆匿名劇壇 フラッシュフィクション公演 vol.1「Jerk!!」
http://ameblo.jp/tokumeigekidan/ (HP)
【感想】
学生劇団であったが、何と卒業1年目の公演であった。
それにしても貫禄がある。その劇団としての存在感、作、演出としての福谷圭祐さんは更に大きく感じるばかりでなく、作品が持つ世界観が暴れて観客の気持ちをめちゃめちゃにかき回しているように感じます。また福谷さんは俳優としても優れているだけでなく、劇団員の一番美味しい部分を抽出できる方だと思いました。また今公演は30秒から2分ほどの作品を矢継ぎ早に1時間ほどのフラッシュ・フィクションという公演へとある意味、芸術作品へと昇華させてくれた。本当に今が23歳の作品なのかと、これからの飛躍に大いに期待するものであります!
◆オイスターズ 第13回公演 「ドレミの歌」
http://www.geocities.jp/theatrical_unit_oysters/ (HP)
【感想】
名古屋から京都公演であった。名古屋では名前も轟く劇団であり、どちらかといえばコメディではなく少しおかしな角度からの作品が多いらしく、それにしては全力のコメディだったのに逆にこれが劇団の本当の顔なのかと思っていた。だがこうした全力コメディはこれ1本しかないと言われ、本当に驚く。
◆舞台版『うしおととら』5周年記念公演 「檄召~獣の槍破壊のこと」「四人目のキリオ」
http://ameblo.jp/theaterom/ (HP)
【感想】
カンパニーが自劇団アトリエを離れ、他の小屋で記念的な公演をうったもの。
結果、それが うしとら舞台の中でも傑作になぞらえられるものとなる。
とわこ というキリオの母親役というキーパーソンを3人に演じさせる演劇的な手法は見事に視覚的にもスリルがあり成功している。乗り移ったかのような人気キャラクターの登場も祭りに相応しく、舞台も広くそれに併せて商業演劇を行われるスタッフの起用も成功し、照明、特殊効果は更なる上のランクの効果を得た。
さてさて、
ようやくここまで書き終えました。
実は、20位以下の作品もちらほらと書いていたりしておりまして・・・・はい。
何よりも、SAISEI さんのブログにも書いてありましたが、
ゲキバカ【ごんべい】
は文句なしに面白かったですし、1位にしてもおかしくなかった。
ゲキバカの本公演にも全然負けていないばかりか、途中の今人さんとウィッチくんとのダンスバトルなど大阪公演でしか実現できなかったシーンもあり全くの別物であると言ってもいい。
だが、そこは目を瞑り、
勇退して頂こうと思いました。
いやぁ本当に難しい選択でありました!
以下、1位から5位までの発表は明日以降!ということで。
ではでは!
石田1967



