過日行われた中央大学附属中・高の塾対象説明会の概要をお伝えします。
中央大学附属中学校・高等学校 (chuo-u.ac.jp)より
一、本校は中央大学の基幹学生の育成を目標とする。
①中央大学へは、在籍数の90%が進学できる。
②35名が他大学に進学。指定校推薦(慶應理工、上智大、東京薬科大、東京理科大、立教大現代心理、早稲田基礎理工など)は、18名、AO・推薦(慶應、上智、多摩美術大、東京理科大、立命館大、東京外語大、横浜国立など)10名、併願(一橋、横浜市立、慶應など)3名、一般入試(慶應、早稲田、一橋など)4名。
※HPより
「中央大学の推薦資格を保持したまま、他大学を受験することができます。私立大学については中央大学にない学部・学科のみ、国公立大学については、いずれの学部・学科も受験することができます。他大学一般受験のみを希望する生徒に対しては、学習時間の確保を勘案し、文系においては卒業論文作成、理系においては卒業研究を含む授業の修得単位軽減を行います。」
学びの特色 | 中央大学附属中学校・高等学校 (chuo-u.ac.jp)
他大学への進学実績もなかなかです。
二、教育の特長
①中附の基本精神は「自主・自治・自律」
②中・高・大連携
法職講演会、簿記講座など多彩な教育を用意。2022 年度からは大学の授業を専攻履修できる「特別科目等履修生制度」をスタートさせ、「AI・データサイエンスと現代社会」の履修が可能とななる。
中央大学との連携プログラム | 中央大学附属中学校・高等学校 (chuo-u.ac.jp)参照
③基礎学力の充実
全教科主義の考え方のもと、全員が基礎科目、そして教科の枠を取り払った「教養総合」を学びます。
※教養総合
中附の教育の柱。
身近な問題から世界で起きているさまざまな出来事にはどのような問題があるかを発見し、その問題を解決するには、何を準備し、どうアプローチしていくか、そのプロセスを身につけるとともに、広く、そして深く考えながら、問題を解決できる能力を身につけていく。中3(視点を探す)→高1(問いを探す)→高2(本質に迫る。~修学旅行の代わりに、多彩なフィールドワークを用意。自らの問いに関する結論を発表する。科目横断的な学習)→高3(自分自身の問いへ。~抱え込まれた「問い」にどのように向き合ったのか、その過程を丁寧に追いかけ、他者に向かって訴えかける。中附での学びの集大成として、論理的な分析と思考とを繰りかえしながら批評・表現しようとする営みは、大学での能動的な学びにいち早く対応できる力を育んでいく)
④Project in English
6年間で段階的に英語による発信力を磨く。Nativeと日本人のTeam Teaching。
⑤SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に2018年に指定された。文部科学省では、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として指定し、学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた実験的・問題解決的な学習等を平成14年度より支援している。SSHでは高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進する。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施する。
⑥設備には自信あり。
キャンパス・施設 | 中央大学附属中学校・高等学校 (chuo-u.ac.jp)参照
三、中学入試
1,第一回(2月1日)の入試応募者が増加した(460人→514人)。これは、早実志願者の定員減からの敬遠傾向が影響したと考えている。
2,コロナ禍の影響で、埼玉県からの応募者が減った。
3,第一志望者が増加している(2018年57.4%→2022年70.2%)。
4、入試のポイント
①国語
帰国生入試(12月21日・22日)
大問1は漢字と慣用句。大問2は要約問題。練習が必要である。
第1回(2月1日)、第2回(2月4日)
文学的文章、説明的文章、知識問題を出題する。女子の方が男子より平均点は5~10点くらい上。長い文章を正確に世も解けるかで差がつく。50分。100点満点。
②算数
帰国生入試
小問集合と思考力を問う問題で構成されている。小問集合については確実な計算力が必須。
第1回、第2回
8問程度の小問集合と大問4題程度で構成。全範囲からの出題を心掛けている。空間図形や時間経過による変化に関する問題は差がつく。小問集合と各大問の(1)を全て解くことを第一の目標としてほしい。
③社会
大問2題。漢字で答える問題もあるので、書いて覚えよう。また時事問題を出すので普段から新聞やニュースに親しんでほしい。衣類の輸入先や平均単価による魚種の判読など「生活の中での学び」が得点差に結びつく。30分60点満点。
④理科
大問3題。理科の全範囲の基本的な知識、図やグラフや表を読み取る力、自ら考える力、身近なものへの関心、科学に関する時事問題を問う。30分60点満点。
四、高校入試
1,帰国生入試は12月21日・22日
2,一般公募制推薦入試は1月22日。小論文(60分)と英語・数学各30分。合否判定は下のように行う。入学試験概要 | 中央大学附属中学校・高等学校 (chuo-u.ac.jp)より
- 必修9教科内申素点の合計を4倍した点(満点は180点)に基礎学力試験の合計点(英数計120万点)を加えた点を総合成績として順位をつける。
- 高順位者(高得点者)から順次、提出書類を参考に合否を決定する。
- 小論文はA~Dで評価します。小論文の評価がA判定の場合、合格最低点を下回っていても合格となることがあります。D判定の場合、合格最低点を上回っていても不合格となることがあります。~小論文重視の入試です。
拙著です↓講師と生徒二人の会話形式で社会科を語る本です。ゼミナールに参加する気分で、暗記じゃない基本から説き起こす社会の参考書をぜひ知ってほしいです。以下から立ち読みも可能です。
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拙著に込めた思いについては
「やさしい中学地理」について | やさしい社会ブログ (ameblo.jp)
「やさしい中学歴史」について | やさしい社会ブログ (ameblo.jp)
「やさしい中学公民」について | やさしい社会ブログ (ameblo.jp)
を参照してください。
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