プロセッコロゼの公式販売開始 | ヴェネチアから、イタリアの歴史、文化、食のトピックスを発信

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プロセッコ DOC ロゼ

Prosecco DOC Rosé

 


プロセッコロゼにとって、今年は最高の年でなければなりませんでした。 「Prosecco DOC」の生産量が約6億となり、世界中から待望されていた「Prosecco DOC Rosé」を世界中で発売する初年度でした。

 

長年、個人的な好みはプロセッコだったのですが、ロゼワイン特集でプロセッコロゼを調査して、すっかり発泡性ロゼ全般にハマって、毎日飲んでいます。ロゼワインはピンクの色合いが様々で、開封するたびにどのような風味なのかと興味をそそられ、さらに発泡していると、そのピンク色は魅力を増します。
 
 

 

Prosecco Rosè Millesimato / La Gioiosa
 

 

2019年に「コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群は文化的景観の文化遺産」としてユネスコ世界遺産に登録されました。「Prosecco DOC Rosé」発売の初年度、今年はコネリアーノとヴァルドッビアーデネがユネスコ世界遺産に登録された翌年で多くの観光客が訪問する特別の年になるはずでしたが、あいにく新型コロナの影響で観光客を迎えられない年となってしまいました。

 

コネリアーノとヴァルドッビアーデネの丘風景

 

7月ごろの記事によると、プロセッコ生産は回復しつつありますが、コンサルタント会社のザラ&パートナーズ(Zara&Partners)が発表したデータでは、巨額の売上損失は経済危機を起こし、最終的に合​​併や処分を引き起こすことを想定しています。プロセッコ生産に多くの生産者が携わるトレビソ地域では、3月で既に前年比約70%の損失を負うワイナリーもあり、トリヴェネト(Triveneto:Trentino-Alto Adige, Veneto e Friuli-Venezia Giuliaの3州)では、平均して3社中1社が破産のリスクが高まっているそうです。

 

トリヴェネト

 

 

現在、新型コロナの影響で世界的経済不況下でありますが、プロセッコ生産者は比較的楽観視しています。2002年頃から徐々に始まり、その10年後の各年の国際的プロセッコ消費量の象徴的な増加は、昨年30億ユーロ(約3700億円)の売上高で約6億本が市場にでました。この世界的なプロセッコ現象は、コネリアーノとヴァルドッビアーデネの丘を中心に「Prosecco DOCG」「Prosecco DOC」のブドウ畑はヴェネト州とフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州合わせて24,450ヘクタールに広がり、ワイン生産者は全部で11,460あります。

 

Prosecco DOC/DOCG 生産地域

 

 

2019年にコネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群が世界遺産に指定されて、すでに昨年世界遺産対象29の自治体では、予想を超える観光客が訪問しました。それだけに、2020年はワイン生産量だけでなく、観光客の大幅な増加も期待していましたが、新型コロナによって今年は残念な結果となりました。ちなみに、コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵地域では、2018年には40万人の訪問者を超え、2019年には46万人に達し、2018年と比較して13%、2010年と比較して45%の増加を記録しました。

 
プロセッコの生産は丘陵地帯ではなく、平野で行われています。2019年にDOCは24億ユーロ(2928億円)の売上高で4億8600万本のボトルを販売し、コネリアーノとヴァルドッビアーデネで500万ユーロ(約6億1000万円)9200万本のボトルを販売しました。今後、数年間の推定成長率は常に4〜5%です
 
2020年秋に「Prosecco DOC Rosé」の歴史的革命が完了しました。Prosecco DOC のグレラ品種以外のピーノ・ネロ醸造を可能にする規制の追加後、「Prosecco Doc Rosé」を瓶詰めすることが可能になりました。「Prosecco DOC Rosé」はイタリアで10月に、11月海外に登場です。プレミアム商品として売り出されます。2021年には2000万本が売れることを想定していますが、数年内には5000万本に達するとの見解もあります。
 
 
 
10月28日にEU公式ジャーナルに掲載された「Prosecco DOC Roséは、イタリアワインのリーダーシップとなるでしょう」と取り上げられていました。将来的には世界で1億6000万本の生産が見込まれています。
 
「Prosecco DOC Rosé」が市場に出る前、「フランチャコルタ・ロゼ」(180万本)や「トレント DOC ロゼ」(110万本)をはるかに超えて、2019年ヴェネト州は「スパークリングロゼ」のカテゴリーで全国の生産78%を占めました。
 

日本でも入手可能なBottega社の『Bottega Rose Gold  Pinot Nero Spumante Brut Rosé』はBottega社の特徴的な華やかさやエレガントさを強調するピンクゴールドのボトルに惹かれて、つい買いたくなりますね。風味は辛口で、おつまみとともに食前酒として、または食事なら前菜的なメニューがオススメです。この会社の社長が友人の知り合いで、様々な種類のBottega社のワインを飲む機会に恵まれて味わいましたが、このスパークリングロゼは個人的に好きなワインの一つです。日常で軽く飲むには適切なワインだと思います。

 

Rose Gold Edition - Luxury Limited Edition Prosecco
Bottega Rose Gold  Pinot Nero Spumante Brut Rosé
 
 
Prosecco Rosé DOC Spumante Brut / Bottega
 
 
Prosecco Doc協会のステファノ・ザネッティ会長は協会に11,460のワイン生産者がいることを公式に発表しました。そして「これらの生産者たちはMade in Italyの比類ない成功を確立したシステムに貢献し、象徴であり、誰もが認めるイタリアの国旗となっている」と述べました。
 
Prosecco Doc協会は「Prosecco DOC Rosé」を輸出できるようになりました。これは、世界の主要市場で待望されていたもので、生産されたボトルの大部分は、瓶詰めする前にすでに予約されていました。全体で生産された4億8600万本の「Prosecco DOC」のうち、80%が輸出され、ヨーロッパにおいて確率した知名度のおかげで「Prosecco DOC Rosé」の相当な売り上げをもたらすと推定しています。Prosecco Doc協会は「在庫切れにならないように生産準備はできています」と述べています。
 
Prosecco Millesimato Rosé DOC / PALADIN
 
 
 
PROSECCO ROSE’ DOC Meliora / MONTELLIANA
 
 
 プロセッコロゼの特徴は泡あり、なしでも同様に幅広い機会と料理に合わせられて楽しめます。食前酒から、様々な料理に合わせられるワインとして幅広く飲めます。前菜として魚のカルパッチョ、魚介のサラダ、カプレーゼサラダや生ハム、魚介のトマトソースパスタ、野菜ベースのパスタやリゾット、メインディッシュとしてはさっぱり仕上げた鳥肉や魚の料理。一方で、お寿司やピザとの組み合わせもおすすめです。
 
魚のカルパッチョ
 
スモークフィッシュミックス
 
生ハム
 
カプレーゼサラダ
 
 
魚介のトマトソースパスタ
 
野菜リゾット
 
チキンもも肉のオーブン焼き
 
ポルチーニ茸と胸肉のスカロッピーネ
 
胸肉の詰め物
 
白味魚のグリル
 
サーモンのグリル