広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第41号（2023年5月号）です。
娘は、友だちになにか言われたのか、「わたし、かわいくないもん」と言います。容姿にコンプレックスを持ってほしくないのですが、どう言ってやればいいのでしょうか？
どの親にとっても、我が子はカワイイものです。そうであるなら、「あなたはとってもカワイイよ」と言ってあげてください。
容姿にコンプレックスがあると、自分を好きになれません。思春期になると人の目が気になって、おどおどした子になります。過度に化粧にこだわるようになったり、「やせたい！」と摂食障害になる子もいます。
「ママもパパも、私を大好き。私を世界一カワイイと思ってくれている」と感じている子は、強い子です。もし友だちに悪口を言われても、「変な事を言う子」と、やり過ごすことができるからです。
そうは言っても、「わたしはみんなよりカワイイ！」と、うぬぼれる子になって欲しくないですよね。
大丈夫です。どんな子をカワイイと感じるかは、人によって違います。「あなたは誰よりもカワイイ」ではなく、「ママとパパにとっては、あなたが世界で一番カワイイよ」と言ってあげてください。
次のように話すといいと思います。
「どんな子をカワイイと思うかは、人によってちがうよね。この写真のアイドルも、右の子の方がカワイイと思う人もいれば、左の子の方がカワイイと思う人もいるよね。ママとパパにとっては、この写真のアイドルより、あなたの方がカワイイよ。
実はね、親にとっては、自分の子が、誰よりもカワイイんだよ。だから、友だちのモエちゃんのママにとっては、あなたよりモエちゃんの方がカワイイんだよ。そしてママにとっては、あなたが世界で一番カワイイよ」
（「子育て通信41」完）
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