先日「これからの幸せ」という題で、3人のゲストを招いての

  講演会がありました。A新聞でこの情報を得て、応募しました。

  運よく入場券が当たったのです。

  

  ゲストは、山中伸弥氏、サヘル・ローザさん、西村宏堂氏。

  山中伸弥氏は医者になった理由、現在の研究にいきついたいきさつなど

  パネルを使い理論だって、しかもわかりやすく話をされ、さすがと感じた。

  

  小さな町工場を営む父親が仕事の途中で怪我をし、

  それがもとでC型肝炎に罹患。当時はC型肝炎の治療法が確立してなかったため、

  入退院を繰り返しながら、57歳で亡くなられた。

  お父さんが、伸弥さんに言われたのが、「工場を継がなくていいから

  お前は医者になれ。柔道は続けろ」

 

  2000年初期頃は、難病治療薬は主にアメリカから入ってきていたため

  一錠が5万円以上のもの、何千万円もする薬もあったそうだ。

  病気に画期的な治療法を、良心的な価格で提供できないだろうかという

  思いにかられ、研究を続けられている。

 

  彼は実験の結果が成功したときより、失敗に終わった時のほうが

  興奮し、さらなるチャレンジへと向かう原動力になるのだと。

 

  伸弥氏の幸せの原点は、「人間万事塞翁が馬」

             「VW」

  VWとは、visionとwork hard の頭文字。

  私たちから見ると、彼は比類なき頭脳をもって、

  順風満帆な人生を歩んできた人に思え

  凡人には到底到達できない考えだと思ってしまうが

  凡人は凡人なりにvisionをもって努力することはできるのだろう。

 

  イラン人のサヘルさんは養母と共に日本に来て30年になり

  流ちょうな日本語を優しい声で話された。

  過酷な人生を送られてきて今がある彼女は、今世界のあちこちで起きている

  紛争に心を痛めている。

 

  幸せとは、「苦しみをかみしめた後にくるもの」

  心の痛みを理解してもらえない苦しみを抱えて暮らして居る人

  災害や貧困に苦しむ人々が、一見豊かにみえる日本にも大勢います。

  でも頑張らない勇気、嫌われる勇気をもってほしいと話された。

 

  山中氏のwork hard とは真反対の考えのように思えるが

  頑張らない勇気と嫌われる勇気の先に、自分なりのvisonが

  みえてくるかもしれない。。

  その先に努力する力が湧いてくるのではと、私は感じた。

 

  同性愛者でありメイクアップアーティストであり、僧侶でもある

  西村宏堂氏は、そのキャッチフレーズにもあるように

  ハイヒールを履きメイクをばっちりした僧侶だった。

  NHK の紅白歌合戦の審査員もされた方だが、私はその名前さえ知らなかった。

 

  3人3様の話でどのお話もよかった。

  大会場を埋め尽くした客は高齢者が多かったように見え、できれば若い人が

  聞けば、これからの人生の指針になるのになぁと、老女の私は思った次第です。

 

  3人に共通して言えることは、「自分自身の思いを常に大事にし、自信をもって

  生きておられる」ように私には思えた。

  

  

       

 

         チビはベランダでまったりしてます。

         僕は幸せだなぁ~

         猫の幸せはこんなもんだぜ。

    

         

 

        とりあえず、今の私の幸せは

        焼き芋を焼いて食べる時。