京の伝統文化を支える人々 -6ページ目

光國寺様 建造物復元彩色をさせていただきました

昨年末から今年初めにかけて、大阪府豊中市の浄土真宗本願寺派光國寺様にて、後門および後門柱の復元彩色をさせていただきました。

平成27年に衝立を描かせて頂いたご縁で、直接ご依頼をいただきました。

阪神淡路大震災で、全壊状態になり、建て直す案も出たそうですが、改修工事にて、残せるものはできるだけ残して、古いものを今まで大事にされてこられました。柱の彩色「柱巻き」も相当古く、傷んでいましたが、大変よい彩色がほどこされてありました。今回は、それらを模写して復元させていただきました。御本尊の後ろにある彩色が鮮やかによみがえり、御住職をはじめ、御門徒様方に大変喜んでいただきました。

 

↓美しく生まれ変わった後門および後門柱

 

↓柱巻き側面施工前後

 

↓柱巻き正面 施工前後

 

↓斗組部分 施工前後

 

↓桁部分 施工前後

 

大雄院様 展示会・襖絵制作について

2月24日(金)~26(土)、妙心寺塔頭大雄院様におきまして、京の冬の旅参加記念特別企画として、

「京の宮絵師 安川如風 名作品展」が開催されました。

 京の冬の旅で大雄院様の特別公開は今回が初めてで、所蔵の宝物、南北朝~室町時代に描かれた「十一面観音図・楊柳観音図」二幅を公開されるということもあり、寒い中を連日多くの参拝者が訪れました。

 安川の作品としては、天井画をはじめ合計8作品を出展させていただきました。

「十一面観音図・楊柳観音図」を公開されている同じ部屋が展示会場ということもあって、多くの方々に作品を見ていただける素晴らしい機会となりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

また、この度の冬の旅の参加記念として、柴田是真の襖絵を所有される大雄院様におきまして、新たに襖絵を安川にて制作させていただく運びとなりました。

 今はなき柴田是真の明治宮殿千種之間の天井画の下絵を参考に安川が平成の大雄院の襖絵を制作させていただきます。

 現在一口千円で寄付のお願いもしております。

ご寄付いただきました皆様には記念にお名前をお残しさせていただきます。

第一次完成予定は平成30年4月となります。

 

※柴田是真(しばたぜしん1807~1891)は、江戸末期から明治初期にかけて活躍した著名な蒔絵師であり、画家。内外の展覧会で受賞した他、宮中の御用も度々務め明治御殿襖絵や新宮殿杉戸絵などを描いた。

商標登録されました

宮大工は神社や寺院の大工さんです。

 

宮絵師は神社や寺院の絵を描く絵師です。

 

このたび、特許庁から日本で唯一の「宮絵師」の商標が、

平成29年1月20日に認可されました。

 

長年の信用と実績からの経験で、

今後、社寺に関するあらゆる仕事ができます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

株式会社宮絵師安川

株式会社天地游々

両法人会社代表 京の宮絵師 安川 如風