太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~ -365ページ目

太陽熱温水器は必要ですか?

「太陽熱温水器は発電の邪魔なので撤去しましょう」

かーずの言葉ではありませんよ(^_^;)
これは、太陽光発電システムの配置計画を立てていたときに、業者さんから言われた言葉です。

「太陽熱温水器を外しても、エコキュートにしてオール電化プランを組めば光熱費は削減できますよ。」

こんな提案をされた人、又はこれからされる人がいるかもしれないと思いますので、今回は、かーずをとっても悩ませたこのテーマについて書いてみたいと思います。


「太陽熱温水器は邪魔だから撤去」
本当にそれって本当に正しい選択なんでしょうか?


実際、これから太陽光発電を設置しようとお考えの方は、少しでも効率良く発電するため、又は少しでも沢山発電面積を稼ぐためにこのような提案をされたら、心が揺れてしまいますよね。

僕もそうでした。
というより、いわれる前から撤去しなきゃだめかな~って勝手に思っていました。

太陽熱温水器っていうのは、要は熱を集めてお湯に変えているだけの非常にシンプルな機器です。それに比べて太陽光発電は光を電気に変換します。つまり直接的に電気代というお金を生み出します。

だからどうしても、「お湯<お金」というふうに考えてしまうわけです。


でも、よく考えてください。
そのお湯をわかすのにかかるコストはどれほどのものなのかと。そうすると驚くべき結果が見えてきます。

簡単なシミュレーションであれば誰でもできますのでこれからやってみましょう。
参考にするサイトはSOLAR CLINICの太陽熱温水器シミュレーション です。

一般的な太陽熱温水器は2m×2mで、面積は約4㎡程度です。
それから、その他に地域等必要な条件を入力して計算するとこんな結果がでます。
太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~-ソーラーシミュレーション

我が家は灯油でお湯を沸かしていますから、太陽熱温水器により、年間の湯沸し料金は年間2万円位削減されていることになります。

事実、我が家では年間に灯油を補充する機会はほとんどありません。毎月公開している光熱費の記事 を見ていただければわかると思います。ここ2年間の灯油代は月平均でわずか1,089円です。しかもこの期間は原油価格の暴騰で異常な状況だったこともあり、本来なら1,000円以内で収まっていたはず。

ここまで灯油代が安く済んでいる背景には、太陽熱温水器が大きく貢献していたわけです。それまであまり意識していなかった太陽熱温水器がこのときは神様のように見えてしまいました目


今度は、太陽光発電は同じ4㎡でどれだけ発電するのかということで、業界No.1の発電効率を誇るサンヨーのHITを例にシミュレーションしてみます。

HITパネルの中でも一番性能が高いのはHIP-210BKH5(寸法:1,424mm×894mm)で発電量は210W(詳細はこちら
これを3枚使用すると発電能力は630W、モジュール面積は3.82㎡なので設置面積にすればおよそ4㎡となります。

このデータを元にまたSOLAR CLINICでシミュレーションしてみると

太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~-ソーラーシミュレーション2

とこちらもなかなか良い結果がでました。HITパネルと言うことでわずか4㎡でもこんなに発電します。金額に換算すると約35,000円となります。

「やっぱり太陽光発電が上じゃねーか-!」なんて言わないでくださいね(^▽^;)
たまたま今は48円で買い取ってくれますからこんな結果になりますが、それでも太陽熱温水器との差額は12,500円、月にすれば約1,000円ちょっとです。

もうちょっと冷静に比較してみましょう。つまり電気使用量の削減量で比較すると、太陽光発電が727kwhに対し、太陽熱温水器の場合、3,271kwhもの削減になります。その差何と4.5倍です

毎月1,000円の光熱費を浮かせるために、数十万円の追加投資をしますか?もちろん太陽熱温水器の撤去費、リサイクル費も発生しますし、産業廃棄物を大量に出すのはエコの精神にも反します。
何もしなくても、勝手に年間2万円以上を稼いでくれているソーラー温水器をわざわざ撤去する必要があるでしょうか?
ましてや、それに加えて電気温水器やエコキュートに替えようものなら太陽光発電での発電量を相殺したとしても電気使用量は3,271kwhも上がるわけですから、むしろ損をすることになりませんか
※決して、電気温水器やエコキュートを否定しているわけではありません。予め太陽熱温水器がついていたらの仮定の話ですから誤解しないでくださいね


そういうわけで、悩みに悩んだ結果、かーずは太陽熱温水器を残したまま太陽光発電を設置する方向へと方針を転換させました。おかげで、パネルの配置から、太陽熱温水器の影の影響などあらゆることを再考せざるを得なくなりました。

その結果、パネルの枚数は減り、エコキュートも断念せざるを得なくなりました。しかし、この決断は間違いではなかったと今となっては自信を持って言えます。設備投資額は最小限で済み、最大限の光熱費削減、つまり費用対効果を最大に近い状態にすることができたのではないかと思えるからです。


もちろん、条件によっては取り外した方がお得というご家庭もあると思います。条件は各家庭ごとに無限にありますから。でも、だからこそよく比較、検討して欲しい。そう思います。


つまり、この記事でかーずが言いたかったことは、業者に提案されるがままに、まだまだ使える太陽熱温水器を取り外してまで太陽光発電を設置すべきかどうか、今一度よく考えて欲しいということです。


一人でも多くの人が、損することなく納得して太陽光発電を設置できたらいいな

これがかーずの願いです。
ということで、今回はここまで。最後までありがとうございました。

かーずでした。



太陽光発電実績(2010.1.22)-雨、雨、雨 1.8kwh

太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~-solar20100122

おはようございます。かーずです。
昨日は久しぶりに太陽光発電環境としては最悪の天気でした
朝から晩まで空には黒い雲雷
激しい雨が降ったりすることはありませんでしたが、とにかく一日中曇っていて、雨が降り続いていました

発電量は1.8kwh、売電量は1.1kwhでしたしょぼん
何気に過去最低発電量を更新してしまいました…
日中、家は留守だったので、こんな状況でも1.1kwh売電できてはいますケド…寂しい結果です

太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~-solar20100122-2

せっかく上昇してきた平均発電量ですが、昨日の結果で一気にトーンダウンダウン
前日11.23kwだったのが、10.81kwhへと、たった一日で0.42kwhも下げてしまいました

これで月間発電量の予測は335kwhとなってしまいました。

今日も昨日とほとんど変わらない天気です。しかも今日は休日で一日中人が居りますので、売電は0に限りなく近い結果になると思われます。

まあ、心配してもどうにもなりませんので休日を楽しむとしますニコニコ
それでは



日の出:7時17分
日の入:18時5分
日中時間:10時間48分
天気:雨雨雨雨雨
※約2時間ごとの天気で、あくまでかーずの主観です得意げ
項目 1月22日 今月の累積 これまでの累積
(8月11日~)
発電量 2kwh 
(96円)
238kwh 
(11,424円)
2,671kwh 
(84,414円)
売電量 1kwh 
(48円)
184kwh 
(8,832円)
2,153kwh 
(67,902円)
買電量 6kwh 
(150円)
161kwh 
(4,025円)
1,133kwh 
(28,325円)


※11月19日以降、売電単価48円、買電単価は25円で計算しています。

他の日の発電量を見る>>

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モジュール出力よりパワコン出力が低いけど大丈夫?


これはかーずが太陽光発電の導入に際して、業者さんと見積り内容の調整を重ねていた時の疑問なんですが、モジュールが5.12kwに対してパワコンが4.5kwという見積りが出てきたんですね

これって、仮に5kwh発電したとしても、4.5kwしか使えないってことになるわけだから当然疑問に思いますよね

たぶん、この疑問を抱いた人って結構いるとおもうんです。なので、今回はそれについて1ユーザーとしての意見を書こうと思います。


その時の業者さんの回答はこうでした

「5kwのモジュールを付けても実際に安定的に発電するのは4kw(8割程度)がいいところ。瞬間的に4.5kwを越えることはあるかもしれないが、ほとんど無視できる発電量です。だから大丈夫です。」

でも、この説明を聞いても、その時はかなり不安でした。4.5kwhを超える電力を頻繁に捨てるようなことになったらどうしようって。


で、ネット上をいろいろ調べたら、サンヨーの5.25kwのシステムで5.2kwも発電していたり する方もいて、さらに不安になったものです叫び


でもね、結論を言いますと、シャープの場合、パワコンより多少多めのモジュールを積んでもOKです。多少という言い方は曖昧なので数値で言います。シャープによると確かパワコンの出力×130%までOKだそうです。

もちろん130%に近づけば近づくほど切り捨て分が多くなるのでオススメできませんが、120%位までならほとんど影響はないと思います。


これは何もシャープの性能が悪いと言っているわけではありません得意げ
どのメーカーも多かれ少なかれ、ロスが必ずあるんです。サンヨーのHITだって、注意書きにそのことは明記されています (最後の方にこんな感じで小さく書かれています)。
太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~

実際、かーず発電所の実績(半年しかありませんが)からもそれは概ね証明されています。
かーず発電所はモジュール5.12kwですが、発電が盛んな夏場でもコンスタントに4.5kwを超えることは殆どないんです。最高に天気がよくて一時的に4.5kw以上に発電量が上がったとしてもそれはわずか数秒のことで、今度は逆にモジュールの温度上昇等の影響で発電量自体が落ちてしまうからです。そして最終的に発電量は4.2kw~4.3kwあたりに落ち着きます。

ちなみにかーず発電所は南向きで南中時には影の影響も一切ありませんので、性能は十分にに発揮している方だと思います。その上で安定時の発電量が4.3kwということは、モジュール性能の20%位はどうしてもロスが出てしまうということだと思います。

だから今ではパワコンは多少小さくても大丈夫と思えるようになりました。


たしかに、モジュール容量以上のパワコンをつけていれば安心感はあります。だけど、その分設備投資額はプラス数万円~十数万円になります。それに対して小さめなパワコンをつけても切り捨てられる発電量はごくわずかです。


そう考えると、必要以上に大きいパワコンをつけるメリットはほとんどないと思えないでしょうか。かーずはそう思います。
あ、でもこれはシャープでの話であって、サンヨーのHITやCIS系のモジュールなど、発電能力が高いモジュールについてはよくわかりませんのでご了解を(汗)


ちなみに、シャープのパワコンは4.5kwタイプでも実際には4.7kw位までは変換してくれてます ので、能力的には仕様より多少多めの設定がされているようです。

太陽光発電&ECO~かーずのLovin' Life~

まだ余力が残っているかもしれませんが、それはもう少し時間がたてばわかるでしょう。


それでは~