温泉ソムリエのストレス解消!くつろぎの湯ブログ -16ページ目

寝ているだけで温まる温泉

秋田県の八幡平には、湯治の名湯として知られる

「後生掛温泉」があります。



旅館部が、部屋数30室で、収容人員100名なのに対して、

湯治部は、5棟で、200名も収容できます。

売店も2か所あり、米、野菜、酒と充実の品揃えです。



後生掛温泉といえば、「オンドル宿舎」が有名です。

八幡平は、発電に使われるほど地熱がふんだんにあります。

ですから、寝ているだけで体がほかほかと温まってくる

というものです。



オンドルは、自炊棟の個室と大部屋にあります。

私は最初、旅館部に泊まっていたのですが、

オンドルを体験したくて、自炊棟に行ってみました。



ところが、熱すぎてとても寝ていられません。

8月下旬に行ったので、冬ならちょうどいい気がしました。

そんなわけで、自炊棟の2階に泊まりました。



他にも、後生掛伝統の入浴法がありますが、

それはまた明日。







国民保養温泉第一号

今日は、青森県の「酸ケ湯温泉」について。

ここは、昭和29年に、栄えある国民保養温泉第一号に指定されました。



古い温泉には、けものや鳥が傷を癒し、

それを狩人が発見した、という伝説がつきものです。



ここは、猟師が鹿を追っていて発見した、という説話から

「鹿湯」と呼ばれました。

それが転じて「酸ケ湯」に落ち着いた、と言われています。



何といっても有名なのは、総ヒバ造りの「千人風呂」です。

混浴で、浴室は80坪あります。

ただし、午後10時から11時までの一時間は女性専用です。



お湯の種類は、「熱の湯」、「四分六分の湯」、「冷の湯」、「湯滝」

の四種類あります。

湯の成分が強力なので、はいる順番や時間も決められています。



注意するのは、湯滝ですね。

上からのお湯を体に当てるわけですが、肩や腰ならOKです。

腹には当てないように。



郷土料理には、そば粉100%の酸ケ湯そばや、山ぶどうのはいった

大根の漬物などがあります。

ぶどうの色鮮やかなのが印象に残っています。



この極楽温泉の近くで、「八甲田山死の彷徨」があったわけです。

実際に、雪の中を歩いた兵士たちに

「もう少し行けば温泉がある」、と暗示をかけながら行軍したそうです。



のんびり湯につかっていられるのは幸せですね。








温泉にウェルかめ

朝の連続テレビ小説「ウェルかめ」が始まりましたね。

舞台は徳島県です。

そんなわけで、今日は徳島県の温泉です。(笑)



徳島県には、平家落人の伝説で知られる祖谷渓(いやだに)

に、祖谷(いや)温泉があります。



一軒宿は断崖にはりついた状態です。

そこから谷底まで旅館のケーブルカーで降り、露天風呂に行くことになります。

白濁した硫化水素泉で、神経痛、皮膚病、糖尿病などに

効能があります。



ここは、岐阜の白川郷、熊本の五家荘、と並ぶ日本三大秘境

の一つです。

日本人は三大○○が好きですね。



秘境の温泉地は、どこへ行っても平家落人や弘法大師伝説が

つきまとって、マユツバものもあります。



でも、祖谷渓は間違いなく平家ゆかりの地です。

壇の浦の合戦に敗れた平家一族が、こんな山奥まで

逃れてきたのか、と感慨深くなってしまいました。