宝塚記念では、「イソノルーブルの相棒が使う馬」に注目や | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

おはようさん。
鎌田光也ですわ。



去年の武蔵野Sを勝っとる、安田翔伍厩舎のワンダーリーデル(牡7歳・父スタチューオブリバティ)は、次走の予定が7月12日(日)のプロキオンSになっとります。

皆さんも知っとるんやろうけど、この馬を管理しとる安田翔伍先生は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる安田隆行先生ですな。

隆行先生と言えば、乗り役やった頃に、1991年の皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つとか、通算680勝を上げとって、厩舎を開業してからは、ダートのG1を4勝したトランセンドや、スプリンターズSと高松宮記念を勝ったカレンチャンや、香港スプリントを連覇するなど、G1を6勝したロードカナロアとかを育てとります。

ちなみに隆行先生は、去年、「62勝・獲得賞金12憶9916万円」っちゅう成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっとりますな。

翔伍先生は、中学3年生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験に落ちてしもうて、次の年も受けようと思っとったんやけど、高校に通っているうちに体が大きくなってしもうたんで、騎手になるのを諦めたんや。

せやけど、「競馬の世界に進みたい」と考えとった先生は、高校を中退して、「ノースヒルズマネジメント」(今のノースヒルズ)で働いてから、半年くらいアイルランドに留学しとって、帰国した後は、3年ほど「ノーザンファーム空港」で働いて、それから、2002年に競馬学校の厩務員課程に入っとります。

2003年に競馬学校を出た後、翔伍先生は、その年の1月から親父さんの厩舎で厩務員をやって、2月からは調教助手をやって、カレンチャンやロードカナロアとかを担当するなど、2016年、調教師の試験に受かるまでの14年間、ずっと親父さんの厩舎で経験を積んどったんや。

そんで、「社台ファーム」で技術調教師として経験を積んでから、一昨年の3月に自分の厩舎を開業した翔伍先生は、年末までに、オメガパフュームを使ったシリウスSで初めて重賞を勝つなど、JRAで「9勝・獲得賞金2億4480万円」っちゅう成績を残しとったし、去年は、さっき書いた通りで、ワンダーリーデルを使った武蔵野Sを勝つなど、「23勝・獲得賞金3億5386万円」と、順調に数字を伸ばしとるんですわ。

しかも、オメガパフュームを使った一昨年の東京大賞典で初めてのG1勝ちを飾っとるし、この馬で去年の帝王賞と東京大賞典も勝っとるんやから、親父さんの厩舎で走る馬を担当しとった経験を活かせとるんでしょうな。

それに、今年も勢いが続いとって、オメガパフュームで平安Sを、キングオブコージで目黒記念を勝つなど、先週までに「2億6115万円」の賞金を稼いどって、去年の同じ時期(6月3週目まで)の「1億1524万円」を大きく上回っとるんですわ。

もちろん、翔伍先生は、「この勢いで賞金の高いレースをガンガン勝ちたい」と考えとる筈やから、1着賞金が3600万円のプロキオンSに向けて、ワンダーリーデルをどう仕上げてくるんかをキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、松永幹夫厩舎が宝塚記念に登録しとるラッキーライラックや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しときます。

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松永幹夫君は、競馬学校騎手課程の2期生で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年の2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとったし、全部で1400勝を上げとります。

そんで、1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、牝馬でGIを勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。

松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかを育てた山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。

それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝、全部で26勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。

そんで、2010年から2013年までの4年間は、勝ち星も賞金のどっちも伸び悩んどったんやけど、その後の2年間は、

2014年→38勝・獲得賞金6億8952万円
2015年→41勝・獲得賞金8億4430万円

と、立て続けにエエ成績を残しとったんや。

けど、その後の3年間は、

2016年→26勝・獲得賞金6億5123万円
2017年→21勝・獲得賞金4億5929万円
2018年→35勝・獲得賞金6億2313万円

と、賞金が伸び悩んどったから、去年の松永君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとったんやろうし、実際、「42勝・獲得賞金9億6447万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。

ただ、今年は先週までが、ラッキーライラックで大阪杯を勝っとるんやけど、他の馬がイマイチやから「9勝・獲得賞金3億8783万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(6月4週目まで)の「19勝・獲得賞金4億0238万円」と比べて、勝ち星と賞金のどっちも下回っとるんやから、きっと今の松永君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。

そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にラッキーライラックを登録してきましたんで、キッチリ仕上げてくるとワシは見とったし、実際、ワシの元に届いとる、最終追い切りについての報告が、見込み通りのものやったから、ええレースをしてくれる筈やで。

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松永幹夫厩舎が宝塚記念に登録しとるラッキーライラックについて、「元調教師のHさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。