「重賞を46勝しとる先生」が、チューリップ賞を狙っとる理由は | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



先週の日曜日、泉谷楓真(ふうま)君が、メイショウヒバリに乗った阪神1Rの3歳未勝利で、初騎乗初勝利を上げましたな。

日曜日にデビューした新人騎手は、泉谷君の他に、秋山稔樹君と小林脩斗(しゅうと)君と原優介君の3人がおるんやけど、泉谷君が初勝利の一番乗りやから、本人は大喜びしとるんやろうし、もちろん、メイショウヒバリに乗せてくれた、松本好雄オーナーと師匠の本田優先生には、心から感謝しとる筈ですわ。

騎手の初騎乗初勝利は、2011年の嶋田純次君以来、JRAでは46人目の記録で、ワシもその記録を1972年に22人目で達成しとりますんで、泉谷君の嬉しさは誰よりもよう分かるつもりなんや。

山口県出身の泉谷君は、家族や親戚に関係者がおった訳やなくて、両親に小倉競馬場に連れていってもらったことがきっかけで、騎手を目指すようになって、競馬学校を卒業する時には、優秀な生徒に贈られるアイルランド大使特別賞を受賞しとりました。

ずっと栗東で乗り役と調教助手をやっとったワシにとって、泉谷君は「栗東トレセンの後輩」なんやから、もっとエエ結果を残せるように、これからも応援したいと思っとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、佐々木晶三厩舎がチューリップ賞に登録しとるショウリュウハルや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のYさん」から届いた報告を紹介しときます。


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佐々木晶三君は、1974年に中村武志厩舎からデビューしとって、1979年の桜花賞を、22頭立ての15番人気やったホースメンテスコで勝つなど、1982年に引退するまでに、2つの重賞を含めて全部で136勝を上げとりましたな。

乗り役を引退してからの佐々木君は、1982年から杉村一馬厩舎で、1985年から田中耕太郎厩舎で、1986年から坂口正則厩舎で、それぞれ調教助手をやっとって、1994年に調教師の試験に受かって、その年の11月に厩舎を開業しとります。

そんで、1996年には、シーキングザパールを使ったデイリー杯3歳Sで初めて重賞を勝つと、2003年には、タップダンスシチーを使ったジャパンCで初めてGIを勝っとりますし、その後も、アーネストリーを使った20011年の宝塚記念とか、キズナを使った2013年のダービーとか、今までに7つのGIを含めて重賞を46回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。

2013年の佐々木君は、キズナの活躍とかで、「24勝・獲得賞金7億1681万円」っちゅう成績を残しとりました。

けど、それからは2013年の成績を超えられとらんし、去年までの3年間も、

2017年→13勝・獲得賞金3億7024万円
2018年→22勝・獲得賞金4億7122万円
2019年→18勝・獲得賞金3億5334万円

っちゅう数字で、今年に入ってから先週までも、「4勝・獲得賞金8281万円」と、2013年のペースを大きく下回っとるんやから、今の佐々木君は、「とにかく賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。

そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のチューリップ賞にショウリュウハルを登録してきましたんで、「勝負懸かり」とワシは見とります。

それに、佐々木君の厩舎は、一昨年、アップトゥデイトで阪神ジャンプSを勝っとりますけど、平地の重賞は、キズナで2014年の産経大阪杯を勝ってから6年近くご無沙汰しとるんで、今回は、「久々に平地の重賞を勝ちたい」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。

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佐々木晶三厩舎がチューリップ賞に登録しとるショウリュウハルについて、「元調教師のYさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。