菊花賞では、「お祖父さんが馬主だった先生」の管理馬に注目しとります | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



今年、6月29日(土)の中京5Rの新馬戦と7月20日(土)の中京2歳Sを勝っとる、友道康夫厩舎のラインベック(牡2歳・父ディープインパクト)は、次走の予定が、11月16日(土)の東京スポーツ杯2歳Sになっとります。

この馬を管理しとる友道先生は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一先生の厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英厩舎で調教助手をやっとりました。

ちなみに、友道先生がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭先生が、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。

友道先生が浅見厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。

2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道先生は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。

しかも先生は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを11回も勝っとるし、重賞を全部で40回も勝っとりますな。

2012年の友道先生は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとって、その後も、5億円以上をコンスタントに稼いどったし、去年までの3年間は、

2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円

っちゅう形で一気に数字を伸ばしとりました。

特に去年は、ワグネリアンを使ったダービーと神戸新聞杯、アドマイヤマーズを使ったデイリー杯2歳Sと朝日杯FSとかを勝っとって、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字やったんですわ。

けど、今年に入ってから先週までの成績は、「27勝・獲得賞金8億6559万円」と、去年のペースを大きく下回っとるんで、今の先生は、「賞金の高いレースを勝って、早く巻き返さなアカン」と考えとる筈や。

せやから、1着賞金が3300万円の東京スポーツ杯2歳Sに向けて、ラインベックをどう仕上げてくるんかを、最後までキッチリ確認して、馬券に活かしたいとワシは考えとります。

ただその前に、友道先生の厩舎は、今週、アドマイヤマーズを富士Sに、ワールドプレミアを菊花賞に、来週は、マカヒキとユーキャンスマイルとワグネリアンを天皇賞・秋に、再来週は、ポポカテペトルをアルゼンチン共和国杯に、アドマイヤビクターをみやこSに、それぞれ使う予定なんで、もちろん、この馬達からも目が離せませんな。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、
松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎
で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、
「馬券で食っていける自信」
を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の高木登厩舎が菊花賞に使うニシノデイジーや。

この馬について、ワシがお世話になっとる「元調教師のNさん」から届いた報告を紹介しときます。

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お祖父さんが馬主だったため、競馬が身近だった高木登君は、確か麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、まず、伊藤正徳君の厩舎で厩務員をやって、それからは、山崎彰義さんの厩舎と加藤征弘君の厩舎と浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていたんですよ。

2006年、調教師の試験に受かった高木君は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、

2008年→15勝・獲得賞金1億8535万円
2009年→17勝・獲得賞金2億3780万円
2010年→17勝・獲得賞金3億0266万円
2011年→17勝・獲得賞金2億2406万円
2012年→18勝・獲得賞金2億7318万円
2013年→19勝・獲得賞金4億0086万円

と、安定した数字を残していましたし、2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞と、スノードラゴンを使ったスプリンターズSも勝つなど、勝ち星は「17」でしたけど、賞金は、今までで一番多い「5億4643万円」を稼いでいました。

そして一昨年は、今までで一番の「30勝」を上げましたけど、賞金が「4億8852万円」で、2014年の数字を超えられなかったのですから、去年の高木君は、「とにかくガッチリ稼ぎたい」と考えていたのでしょうし、実際に去年は、ニシノデイジーで札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを勝つなど、27勝を上げて、2014年の次に多い「5億3874万円」の賞金を稼いでいましたね。

ただ、勝ち星は一昨年よりも3つ少なかったので、今年の彼は、「勝ち星と賞金のどっちも一番の成績を残したい」と考えている筈で、実際、10月15日(火)までの成績は「25勝・獲得賞金4億8360万円」と、去年のペースを上回っていますし、あと「6283万円」を稼げば、今までで一番だった2014年の賞金を上回ることができます。

こういった中、今週は、1着賞金が1億2000万円の菊花賞にニシノデイジーを使いますので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、一昨日、南ウッドでやった最終追い切りの様子を確認したところ、力強い動きを見せていましたから、いいレースが期待できそうですね。

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高木登厩舎が菊花賞に使うニシノデイジーについて、「元調教師のNさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

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ほなまた。