★★★★★★★★★

1983年 118min.

ネタバレ 実はしてないようです

敬称略

 

 

 監督 ジョン・ランディス

 製作総指揮 ジョージ・フォルジー・Jr.

 製作 アーロン・ルッソ

 脚本 ティモシー・ハリス ほか

 音楽 エルマー・バーンスタイン

 

 ウィンソープ:ダン・アイクロイド

 バレンタイン:エディ・マーフィ

 ランドルフ・デューク:ラルフ・ベラミー

 モーティマー・デューク:ドン・アメチー

 コールマン:デンホルム・エリオット

 オフィーリア:ジェイミー・リー・カーティス

 ペネロープ:クリスティーン・ホルビー

 クラレンス・ピークス:ポール・グリーソン

 ハーヴェイ:ジェイムズ・ベルーシ

 ドクター:フィリップ・ボスコ

 警察署長:フランク・オズ

 

 

 初観は高校2年のときでしたかね。前年冬に「E.T.」を観て映画狂いが始まって、どうしても本作も観たくて観に行ったのですけれども、これがまたあまりにおもしろくって、そのあとすぐに二度目を高校の後輩の女の子たちと観に行ったという、まあわたしの青春の思い出の映画、ということでありますよ。

 

 当時のわたしは親からお小遣いをもらっていたわけではなくって、必要なものをその都度申告してその分だけお金をもらうという、それはもうシビアな金銭事情でしたから、もちろんバイトなどするはずもなく、だからわたし通勤定期代を過大申告してとりあえずの毎月の余剰金確保をしておいて、あとはお昼に学校の購買でパンを買って食べると言ってお金をもらって買わなかったりなんてそらあもう血のにじむような努力でお金をためて映画を観に行ってたわけですよ。そんな中で2回も観るっていうことは、どれだけハマったか、っていうことなわけですね。

 

 ただ、映画の内容的にはちゃんと理解していたかと言われると、それは間違いなく「理解できていなかった」という回答にはなりますね。だって昭和の高校生ですよ。株がどうのとかなんてわかるはずもないですしね、金利なんて興味もなかったわけですから、本作でとっても重要な「1ドルの価値」すらわからないわけですよ。1ドルって千円くらいかなあ、なんて。まあそんな状態でも、でもおもしろいと思ったってことは、やはり本作がコメディとしてどれだけすぐれているか、ってことじゃないかとも思うわけです。

 

 監督のジョン・ランディスなんてもちろん知らなかったですけど、たしかこのあとすぐくらいじゃなかったですかね、マイケル・ジャクソンの「スリラー」も観ましたし、テレビでは「狼男アメリカン」も観たと記憶してますから、ジョン・ランディスもこの当時は飛ぶ鳥を落とさんかの勢いだった、ということなのでしょう。

 

 ランディス監督は自分が監督した映画には必ず “See you next Wednesday!” というフレーズを入れます。これはファンにはもう周知のことでして、だからランディス監督の映画を観るときはどこにこのフレーズがでてくるのか探す、っていうのも一つの楽しみだったりしますね。何かに書いてあったり、なんかの看板だったり、セリフだったりしたこともありましたよ。まあわたしがそのランディス監督が自分の映画でそんなお遊び的なことをやっているって知るのは、本作を観てからまだまだずっと先のことではありましたけど。

 

 エディ・マーフィは「48時間」を先に観てましたから、そらあ楽しみにしてましたね。「48時間」、ほんとにおもしろかったですからね。ここのブログでもいつかは必ず紹介するでしょうけれど、まあなにしろ「48時間」で衝撃のデビューを飾って、本作でその位置を不動のものにした、ってことですね。

 

 ダン・アイクロイドは本作が初見でしたが、本作の翌年に「ゴーストバスターズ」を観て、わたしの中での認識も不動のものになりました。

 

 なんてまあいろいろこうして思い返すと、なんとまあ見知った人たちが出ていて作った映画やったんやなあ、ということではあります。

 

↑懐かしいパラマウント映画のロゴです。

 

 このロゴからオープニングとして流れるモーツァルトの「フィガロの結婚」がなんとも上流階級を描いていて、とっても印象深いオープニングになってます。強く心に刻まれたオープニングとしてはわたしの中では「スーパーマン」に次ぐくらいの映画じゃないかなと思ってますよ。まあわたしが映画を観始めたころの作品だから、っていうこともあるかもですけど。わたしは一応フルート奏者なのでクラシックは大好きですけど、ただベートーベンのファンだったのでモーツァルトはあんまり聴いてなくって、だから未だに「フィガロの結婚」イコール「大逆転」だったりします。「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク 第二楽章」は「エイリアン」です。

 

↑オープニングではこんな場面がたくさん出てきます。

 

 オープニングでこうしてずっと本作の舞台であるフィラデルフィアの風景を映してるんですけどね、これってどうでしょう、弾丸ロケ、なんですかね。あまりにも普通の風景ですからちょっとそんなことを思ってしまいました。

 

↑で、オープニングでのフィラデルフィアの風景、最後がこれです。

 

 言わずと知れた、フィラデルフィアの英雄ロッキー・バルボアの銅像ですね。実際この銅像がフィラデルフィアにあるわけではないので、れっきとした楽屋落ちなんですけれど、そういうところがこの監督らしいところ、なわけです。

 

↑手前のネクタイさわってるのがダン・アイクロイド、その後ろが執事役のデンホルム・エリオット。

 

 ダン・アイクロイドは若いですねー。当たり前ですけど。

 

 デンホルム・エリオットはなじみがうすいかもしれませんけれど、「レイダース 失われた聖櫃《アーク》」で主役ハリソン・フォードの大学での同僚の役をやられてました。イタリアの映画ですけど、007のロジャー・ムーアが出ていた「サンデー・ラバーズ」って映画ではゲイの役をやっていたと記憶してますが、実際もバイセクシュアルを公表されてまして、残念ながら1992年に70歳でエイズで亡くなってしまいました。この写真を観て一目瞭然と思いますけれど、こういう執事なんて役はすっかりハマり役の感じでして、それだけでなくほんとにもったいないなあと、当時は思ったものでした。

 

↑いやあ、痩せてますねー。

 

 人間ね、ちゃんと自分を律して太らないようにしないとやっぱりダメだなあ、と思ってしまいました。いやまあ個人の考えしだいですから、別にどうこう言うわけじゃないですけど、太っていいことなんてひとつもないと思うわけですよ。文字通り、太く短く生きるんだ、って言うのもアリでしょうけれど、でもわたしは長生きしたいなあと思うし、わたしの大切な人たちも長生きしてほしいなあと思うと、やっぱり太っちゃダメだよ、って思ったりもします。「大災難P.T.A.」で紹介したジョン・キャンディなんかほんとにザンネンでなりませんからね。

 

 まあ、それはそれとして。

 

 ダン・アイクロイドは商品取引会社のやり手取締役、という役どころ。今ではちょっと考えられないですけど、やっぱりやせてて精悍な顔つきならそういう役も似合っているなというわけですね。

 

 で。

 

↑デューク兄弟、出てきました。

 

 こちらの二人がその商品取引会社の会長なのですけれども、これがじつはトンデモなクソじじい、ということで本作のドタバタが始まるわけです。

 

↑彼らが住むのがこのお屋敷、ですからね。

 

↑左が兄のランドルフ、ラルフ・ベラミー。右が弟のモーティマー、ドン・アメチー、です。

 

 まあ、これ上の人選はないでしょう、という感じで。大御所二人、いいキャスティングです。

 

↑そしてエディ・マーフィ。

 

 ここまでずっと上流階級を描いていて、突然の底辺感。まあでもこのエディ・マーフィを見たら、そらこうでなくっちゃ、という気にはなりますね。「48時間」でもトコトン底辺でしたしね。ただ本作の題名を考えると、ああなるほど、入れ替わるんか、とはなります。

 

↑クリスマスプレゼントだ、と言って自分たちの執事に5ドル渡してます。

 

↑喜ぶふりをしてますが、なにせ5ドルですからね。そしたら、

 

↑半分は私からだ、とおっしゃられてますよ。

 

 大富豪でどケチ、ということなわけです。よくある設定ですが、今回はそれをはるかに上回ることが起こる、ということですね。

 

 わたし本作を観たのは高校2年だと言いましたけど、だからやっぱり当時は5ドルが日本円でいくらかってのはさっぱりわかってなくってですね、ほかのお客さんが笑ってるのを聞いて若干くやしかったのを覚えてます

 

 もちろん今は、わからない、なんてことはないですから、二人のどケチぶりもよくわかりますけど、だからなんかもったいなかったな、て気もします。

 

 本作を二度目に観に行ったときは後輩の女の子たちと行ったものですから、恥ずかしいことはできんとちゃんと1ドルいくらかって調べてから行きましたよ。案の定、「先輩、5ドルって?」って聞かれたのですぐに答えたのを覚えてます。当時のレートがいくらだったかなんてすっかり忘れましたけど、そういうのもまあ青春ちゃ青春ですかね。いろんな思い出のある映画なわけです。

 

↑このシーンであらかたが判明します。

 

 二人のこのクソじじいが、この商品取引会社の会長で兄弟であり、ダン・アイクロイドはその会社の社長、というわけですね。さっき言いましたけど。

 

 で、

 

↑この二人の史上最低の賭けがはじまる、というわけです。

 

↑ラルフ・ベラミーが言います。

 

 「ハーバード出身でいい環境が彼(ダン・アイクロイド)のようないい青年を育てた」と。それに対し、

 

↑ドン・アメチーは異論を唱えます。

 

 「環境は関係ない。大切なのは本人の素質だ」と。

 

 これがキモになるわけですね。ダン・アイクロイドにとってはもうほんとにいい迷惑でしかないです。

 

 一方、エディ・マーフィーはと言いますと、

 

↑ベトナム負傷兵のふりをしてタカリをしている、と。

 

 目が見えなくって足もなく、なんてやってたのはあっという間に警察に見破られました。ここのエディ・マーフィーがコメディアンの彼としてとってもいいです。待ってました、という感じですかね。その期待は裏切りませんでしたね。入りとしては完璧ですよ。

 

 で、エディ・マーフィー、警官から逃げようとして、

 

↑ダン・アイクロイドとぶつかりました。

 

 たまたま、なんですけどね。まあでもここは違和感ないです。よくこういうのって、ムリヤリ感満載だったりもするんですけど、本作ではそれはまったくないですね。ずーっと普通になんのギモンも持たず流れてきてます。ものすごく心地いいです。

 

↑エディ・マーフィは捕まりました。

 

 ぶつかってダン・アイクロイドが倒れて、エディ・マーフィーがダンの落としたカバンを拾って渡そうとしたらダンに「ひったくりだ!」と言われてあわてて逃げて、でこんなことです。エディ・マーフィもいい迷惑ですね。

 

↑ラルフ・ベラミーが熱弁をふるいますよ。

 

 貧しい環境の犠牲者で、彼(エディ・マーフィ)に悪いところはない、と言ってます。そしたら相変わらずドン・アメチーが反論するわけですよ。

 

↑彼の悪いところは、「ニグロ」だということだ、て……。

 

 いやあ、思い切ったセリフやなあ、とはなりました。そうとうな差別用語ですからね。まあただこれ、エディ・マーフィが出てるから許される、てことでもありますね。本作を観た黒人の人たちがこのシーンで「なんや、オラ!」てなっても、「まあでもエディ・マーフィが言わせとんのやし、えっか」、てなりますよね。ちゃんとコメディになるわけですよ。

 

 ただでも今の時代じゃこれもムリかもしれないですね。それはそれとしてあいつはやっぱり許せん、とか言ってドン・アメチーが襲われそうです。

 

↑けっきょくエディ・マーフィは連れていかれます。

 

 こういうカメラ目線はものすごく笑えます。ハリウッドのコメディ映画ではよくやる手ですから、お約束なのかもですけど、わたしは好きです。

 

 さあ、でここからいよいよ二人のクソじじいのアホな賭けが始まる、というわけですよ。

 

↑いつもこやつが元凶みたいですね。

 

 ラルフ・ベラミー、機会と環境を与えればあんなエディ・マーフィだってこの会社を動かすことができる、と。それを受けて、

 

↑ドン・アメチーが、ほんなら賭けよまい、となりました。

 

 このあとのセリフが怖いですよ。

 

 ウィンソープ(ダン・アイクロイド)が失業すれば人に銃を向けるかな、ですと。

 

 いやあ、怖いですね、恐ろしいですね、って淀川さんなら言いそうです。

 

↑賭けは成立した、というわけです。

 

 いやただこれわたし、ちょっとギモンです。エディ・マーフィーとダン・アイクロイドを入れ替えるって実験をする、てわけですからね、このじじいどもの目指すところは同じじゃないですか。それって賭けになってるんですかね。よくわかんないですね。ドン・アメチーは入れ替えてもうまくいかないって思ってる、てことなんでしょうか。まあいいですけどね。ちなみに賭けの額は「いつもと同じ」だそうです。

 

↑いつ見てもこのデンホルム・エリオットがいいんですよ。

 

 いいとこの執事でしかないです。で、

 

↑このクレープがまたおいしそうで。

 

 このあと捨てちゃうんですけど、捨てるくらいならくれよ、ていつも思います。

 

↑ここは二人の計画を聞いたあとです。

 

 聞いたうえでダン・アイクロイドを見る表情です。いいですよね。いろんな感情がしっかり出てます。

 

↑さあいよいよ、です。

 

↑演じるのは実はハリウッドの大御所二人ですよ。

 

 言っとかないと、ほんとにクソじじいだと思われてしまいそうですね。

 

 で、この二人をとことんイヤなやつにしてるのがもうおもろいわけですよ。ここのシーンでは、エディ・マーフィが初めてあのお屋敷に来て風呂に入ってるのですけれども、デンホルム・エリオットに脱いだ服はどうしましょうと聞かれてドン・アメチー、ハキダメに戻すときに返してやれ、って言ってるのですが、もうほんと、トコトンやん、てなります。

 

↑いちいちギャグもおもしろいです。

 

 まあ「キャスパー」観たあとですからね、よけいに際立ちます。

 

↑ポール・グリースン。

 

 いい感じで男前感出してますけど、最後のほうはタイヘンなことになってました。元は大リーグの選手だったのはあまり知られてないのかな。まあこの人自体が知られてないかもですけど。わたしは「ブレックファスト・クラブ」とか「ダイ・ハード」とかでも観てましたし、イヤなヤツの役が多かったですけど、だから好きな役者さんでした。過去形になっちゃいましたけどね。アスベストの影響で亡くなったのが2006年ですからもう15年以上も前の話なんですね。67歳ですよ。もったいないです。

 

↑そうこうしてるとダン・アイクロイドが捕まってしまいました。

 

↑こやつらの陰謀ですよ。

 

 悪いやっちゃな~、ですね。そしたら

 

↑フランク・オズ、出てきました。

 

 まあランディス一家、なわけです。フランク・オズはヨーダですよ、念のため。

 

↑エディ・マーフィ、激怒してます。

 

 突然金持ちになって人が変わってしまう、ってとこなんですけれども、どうですかねえ、わたしはこのあまりの豹変ぶりにはついていけませんでした。こんなんなるもんなのでしょうか。まあだれにもわかんないですけど、わたしはちょっとここが違和感、ではありました。

 

↑豹変の一言を言い放ちます。

 

 「こいつらは友達じゃない、タダメシ食いに来た卑しいやつらだ!」って。

 

 う~ん、て思ってたら、

 

↑そのエディ・マーフィを見るデンホルム・エリオットの顔に救われました。

 

 あ、なるほどそういうことね、ではありましたけど、豹変ぶりにはやっぱり違和感は残りましたかね。

 

 デンホルム・エリオットはやっぱり名優ですね。いい表情です。

 

 わたしいつも言うんですけど、コメディってやっぱり演技力ないと成り立たないと思うわけですよ。エディ・マーフィにしたってちゃんとした演技力があるからそのコメディアンぶりが際立つわけですし、それをとりまく人たちもちゃんとこうして演技できるから安心して観ていられるんですよね。さすがのランディス監督、すばらしいエンターテインメントですよね。

 

↑で、こちらのお方は一晩牢屋に入ってこんなです。

 

 さあどうなるんや、てことになってきました。みんなが魅力あるから、興味も湧きまくりなわけです。

 

↑ダン・アイクロイドの彼女も豹変です。

 

 この豹変もちょっとなあ、という感じはします。二人を結びつけてたのはけっきょくお金だけだったのか、てことなんでしょうけど、好きじゃなかったのかよってなんかむなしくすらなってしまいます。せめて彼女くらいは味方でもいいじゃん、て思いますけど、そうなると映画は成り立たないですね。だったらもうちょっとここらへんのくだりは上手く脚本書けなかったのかなあ、というのはザンネンではあります。

 

↑ジェイミー・リー・カーティス。

 

 これで役者はそろいましたよ。どう絡んでくるのかってのは興味津々となります。

 

↑ひょんなことから二人で行動をすることになります。

 

 まあポール・グリースンの差し金ですけど、この二人が仲良くなるってのは想定外だったのかもしれませんね。

 

 ここではダン・アイクロイドはまだ状況を把握できてなくって、家に帰ればなにもかもが元通りになると信じてます。なんかかわいそうですよね。おかげであのクソじじいどもには怒りすら湧いてきますけど、それはもうランディス監督の思うつぼなわけです。

 

↑デンホルム・エリオットも断腸の思いでしょう。

 

 帰ってきたダン・アイクロイドを、お前なんか知らんと追い返してますよ。ウィンソープだと言っているのにそんな名前のやつは知らん、と。

 

 ただですね、かわいそうなんですけど、でもじゃあこれからどうする、ってのは楽しみでもあります。

 

↑で、救世主現る、というわけですね。

 

 笑顔が素敵です。

 

↑タクシーに乗っていたエディ・マーフィ、

 

 偶然隣に停まったタクシーにダン・アイクロイドを見つけました。

 

 あいつだ、って叫んでます。そのセリフで、ダンのことを最初「マザーファッカー」って言ってあわてて「ジェントルマン」て言い直してました。そういうギャグがランディス監督の面目躍如ですね。

 

↑惜しげもなく……。

 

 ここのシーンは当時、評論家の間でも盛り上がってましたねえ。ジェイミー・リー・カーティスってお父さんがトニー・カーティス、お母さんがジャネット・リーって完璧なサラブレッドですからね。そんな人が惜しげもなくダイナマイトボディを魅せつけてくれたってのは、評論家でなくても盛り上がるところではあります。ちなみにお母さんのジャネット・リーはあのヒチコックの「サイコ」で最初の犠牲者になった方ですね。

 

↑一方エディ・マーフィはといいますと、

 

 クソじじいども相手に、豚肉の値が下がる、って説明しとります。

 

 ただね、やっぱりこれはさっきの豹変とも相通じていて、変わりすぎの感は否めないですね。もはやこれは環境云々とは違う気がします。生まれ持ったもの、つまり素質、というよりも、これはちゃんと勉強してなきゃ言えないことですよ。思いつきではもちろんこうはいかないですし、エディ・マーフィの役どころでは勉強したとも思えないし。やっぱりわたしにはこの部分だけがどうしてもの違和感でした。その分でひとつ減らしておりますが、もし違うご意見お持ちの方おられましたらぜひコメントいただければ幸いです。

 

↑ラルフ・ベラミーが投げたお札の束を受け取ろうとしてお手玉しておられます。

 

 これ、なんでしょう、見事にお手玉しておられましたけど、アドリブなんでしょうかね。なかなかこんなにうまくお手玉はできないと思いますよ。このシーン見るといつもそう思います。ラルフ・ベラミーも本気で笑ってるみたいですしね。

 

 ダン・アイクロイドのほうは、彼の友だちはだあれも信じてくれませんでした。友だちだったのに今じゃもうすっかり毛嫌いしてます。醜いものを見るような眼でダン・アイクロイドをののしってました。どうなんでしょう、実際にこうなるもんなんですかね。上流階級のひとたちと付き合ったことがないからなんとも言えませんけど、上流階級の人おられましたら教えてくださいね。

 

↑ここは壁のポスターのほうに注目してください。

 

 まあどうしても違うところに目が行っちゃいますけどね。

 

↑いい感じです。

 

 なんかこっちもホッとしますね。さあ、じゃあどうなる、ってもう観ていてずっとそんな感じです。ダン・アイクロイドが復讐してあのクソじじいどもが地に落ちるに違いない、それをどうやるのか、って。イライラはまったくしませんね。コメディ性に優れているからでしょうかね。とにかくワクワクする、って感じです。そういうところがランディス監督の妙、ということなわけです。

 

↑ここで賭けの金額が1ドルだ、というのがわかりました。

 

 まあ、さっきから言ってますけど、1ドルだってわかってもそれが高いのか安いのかはわからなかったわけで、笑っているほかの客をうらやましく思ったものではありました。

 

↑で、その場面をエディ・マーフィが見ておりました。

 

 これですべてが露見する、とまあそういうわけですね。

 

 そんな中、いい感じだったダン・アイクロイドは、

 

↑とんでもないことになっとられましたよ。

 

 さあでも、いよいよ、なんです。

 

↑復讐のメンツがそろいました。

 

 デンホルム・エリオットも助けにかけつけてるじゃないですか。ちょっと泣けましたよ。

 

↑ジェイムズ・ベルーシ。

 

 いやあ、こういうカメオ出演もうれしいよなあ、なんて思ってましたけど、よく考えたらジェイムズ・ベルーシ、これがまだデビューしたてでしたよ。いい映画に出演できたんだな、ということですが、そもそもお兄さんはあのジョン・ベルーシでランディス監督とも縁が深かったわけですから、運がよかったということですね。でもその後の活躍はすっかりお兄さんを超えてしまいましたから、運も実力のうち、ということでもあるのでしょうね。

 

↑特殊メイクのゴリラ、です。

 

 当時パンフレットで特殊メイクだと知って、普通に驚いたものでした。ちゃんと鼻毛まであるのが笑えますよ。

 

 ということで、ここからラストへの大団円。痛快です。

 

 単なるコメディ、とは違いますからね、見ごたえはバツグン、でありましたね。

 

 まあですね、実際にこんなことがあるのかってなったら、そりゃ難しいですよ。入れ替わってどうこう、ってのもそうですし、最後はオレンジの商品取引の売り買いでクソじじいどもを出し抜いて大儲けするってことなんですけど、それも収穫予想を事前に知ったっていうだけですから、じゃあその予想で売値の上げ止まりがいくらで下げ止まりがいくら、ってのがわかるとは思えませんしね。ただ、そういうところもちゃんとダン・アイクロイドに自信満々の顔をさせることで、観ているこちらもなんだかナットクさせられてしまうわけですよ。

 

 コメディですけどコメディにあらず、ってのはランディス監督の専売特許ですけど、それが見事にハマった、ほんとにいい映画、でありました。豹変だけがもったいなかったな、という感じです。

 

 

今日の一言

「ではまた来週水曜に!」

 

 

レビューさくいん

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