私のケーナ個人練習ルーティン | ふぉるくろーれ夜話/mitaquenaのブログ 

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仕事をリタイアしてから始めたケーナの演奏をきっかけに、思い出したり思いついたりした、主にフォルクローレに関するよしなしごとを綴ります。

ケーナ吹きのみなさーん、今日も猛暑ですが、元気にケーナ吹いてますかー!? 

普段どういった練習をしてますか? どうやったら少しでも上達できるんでしょう?

そんなことを思いながら、今回は、初級レベルの私が現在行っている個人練習のルーティンを、一例としてご披露したいと思います。

 

もちろんこれがベストプラクティスだとは思っていませんが、一か月半くらい試行錯誤して、いま大体こんな形に落ち着いています。

もしも皆さんの練習の参考になるところがありましたら、幸いです。

(なんか今回は「ですます体」で書き始めてしまったので、このまま「ですます体」で行きますね)

 

1.必要なものをリュックに詰める

そもそもケーナは、結構大きな音が鳴る楽器。特に倍音・三倍音の音慣らしをすると、耳障りな音が出ることも。

 

さて今日もケーナの練習をするぞー!と思い立っても、私は都内の住宅密集地のアパート住まいで、自宅での練習が難しく(今のアパートの賃貸借契約書で「部屋での楽器演奏禁止」って明記されちゃってるし、隣に大家さんが住んでいるし💦)、練習のために外出する必要があります。

そこでまずは、練習に必要なモノをパッキングしてリュックに詰めるところから、練習準備が始まります。

 

では持ち物検査~

まずは楽器類

何はさておいても①ケーナですね。

別の記事でも書いたように、私はケーナを「攻め」「守り」「遊び」で使い分ける派

「初級者は使うケーナをまず一本に絞った方が、吹き方が決まってくるので良い!」という意見があるのは承知していますが、私の場合1本だとヘタで技量が無いので、1本でやれることが少なく、すぐ練習で行き詰ってしまいます。それよりは、長くケーナを吹いて練習の絶対量を増やす方が良いと思うので、敢えて複数本を節操なく吹いています。

手持ちのケーナから、その日の練習目的や気分に合わせて、10本くらい選択。それをAmazonの17.3インチノートPC用のケースに収納して持って行きます(ちょうどGケーナ約10本が納まります)。そのうち実際には、5本くらい吹きますかね。

ヒトをとっかえひっかえしてしまうと、イロイロ問題が生じてきますが、まあ、楽器のとっかえひっかえは罪が少ないでしょう(^^;)

 

課題曲によっては②サンポーニャが入るので持って行きます。

本当はクロマティカが良いんでしょうが、嵩張るし重いし、まだサンポーニャに本格的には取り組んでいないので(^^;)、いつも2列マルタ(9列+10列)を連れて行きます。

これもAmazonの17.3インチノートPC用のケースにギリギリ納まります。

 

次に教則本・楽譜関係

まず、いま加入している社会人同好会の指導をして下さっているプロのケーナ・サンポーニャ奏者・菅沼ユタカ先生の③「楽しいケーナテキスト」(非売品)。

菅沼先生のケーナ教室で使用している教材だと思います。

こちらは後述の基礎練習のパートで使っています。

 

それから、別の記事でも紹介したエルネスト河本氏の④「『コンドルは飛んで行く』が吹けるケーナ講座/テキスト」

こちらは後述のキャッチアップ練習のパートで使っています。

こうしてみると、菅沼ユタカ先生も元「グルーポ・カンタティ」だし、エルネスト河本さんは言わずと知れた同グループのリーダーだし、私はケーナの練習において、かなりカンタティのお世話になっていますね。

 

さらに、社会人同好会の⑤課題曲の楽譜集

こちらは後述の課題曲練習のパートで使っています。

 

最後にその他小物類

意外と重要。

まず、⑥楽譜立て

これが無いと譜面が見づらくて肩が凝ります。

私はちゃんとした譜面立てではなく、書見台で代用しています。そっちの方が軽くて安くて取扱いがラクなので(^^;)。

 

それから、⑦お掃除キット(おそうじ棒+ウエットティッシュ)

これが無いと、ケーナの寿命が縮まるおそれがあります。

ケーナを吹いた後に管内に溜まったツバをふき取る道具です。篠笛で言うところの「露切り」っちゅーやつですかな。

おそうじ棒は、同好会の先輩からの頂き物で、G管ケーナ用の手作り品です。これが非常に便利~♪

 

さらに、⑧ポータブルCDプレイヤー+イヤホン

上記④の付属CDを再生したり、参考演奏を聴いたりするのに使っています。

まあ、mpgに変換してスマホに入れているのですが、音源一杯入れすぎてワケわからなくなっているので、結局CDでじかに再生するのに落ち着いちゃってます('◇')ゞ

いまどきCDプレイヤー持ち歩いている人って奇特だと思いますが、Amazonで最近ポチったこれ、安いし、軽いし、充電式だし、スピーカーも付いていて意外と便利ですよ。

 

そして、⑨スマホ

まあいつも持ち歩いているワケですが、練習においては、これに仕込んだアプリで、メトロノームやチューナーとして使ったり、参考演奏をYouTubeで探したりしています。

 

■■20240716追記■■

最後に⑩自立型のコンパクトな鏡

これ、大事。先日別記事「ケーナ選びのポイントと試奏の方法(模索中)」を書いた時に、楽器店へ試奏に出掛ける際の持ち物として、やはりコンパクトな置き鏡を紹介した。試奏で特に高音部を出す際に初級者の私は口の形が崩れて、被験体のポテンシャルを見誤る恐れがあるので、その対策として持って行く、という話を書いた。

個人練習においても事情は同様のはずなのに、なぜか今まで鏡を持って行く発想が無かった。。

試奏と個人練習ってやること共通しているのに、今まで気づかないだなんて、アホなのだろうかワシ。。

そこで本日、キャン★ドゥで買った税込110円のスタンド鏡を個人練習で試しに使ってみたら、これが大正解!

鏡をチラ見しながら吹いていると、やがて自分が疲れてきて口元が緩み始めると高音が出なくなるのが、如実に分かり、すぐ是正できた

よって、これを個人練習の際に必要な持ち物として追加する。

 

 

2.練習場所(近所のカラオケボックス)へ出発~到着

必要なモノを詰め込んだら、いよいよ練習場所へ出発です。

練習場所については、近所の公園とか、公民館とかも考えたのですが、利便性から、近所のカラオケボックスで定着しています。

私の行きつけのカラオケボックスは、平日の11~19時が一人カラオケのフリータイムプランで、税込1,500円(ソフトドリンク飲み放題付き)。

現状、だいたい週3~4回のペースで通っていて、大体いつもお昼ごろに通り道でお弁当やパンを買って、カラオケボックス入りして、18時過ぎまで籠って練習しています。

正直いつまでこの頻度で続けられるか分かりませんが、ケーナ熱があって楽しくやれているうちは、できる限り練習頻度を上げたいと思います。

 

3.基礎練習を行う

カラオケボックスに着いたら、飲み放題のソフトドリンクを注ぎ、譜面台をセットして、まずは基礎練習。腹式呼吸を意識して、音出しをします。

G管最低音のソから、3オクターブのミまでロングトーンで吹いた後、上記③菅沼ユタカ先生の教本ベースで、スマホのメトロノームも適宜用いながら、音階練習(2拍3連など)を行い、ケーナを吹く身体に整えていきます。

単調な練習ですが、だいたい30分から一時間くらいは、基礎練習に当てるようにしています。

 

4.キャッチアップ練習を行う

身体が整ったら、次に、「キャッチアップ練習」へ移ります。

「キャッチアップ練習」というのは私の造語。歴史あるケーナ同好会(もともとケーナ教室の生徒さん達が、教室終了後に立ち上げて20数年続いているサークル)に5月に初心者かつ新参者として入った私は、古くからの会員さんよりヘタっぴなので(^^;)、既存の会員さん達向けの課題曲が高度すぎて、リズムとか情感とか言っておれず、正直音を外さないようにするだけで精一杯。基礎から初級者レベル卒業くらいまで、自力で地力をアップwさせなくてはならず、先日の記事で書いたように、改めてケーナ入門書を探し、辿りついたのが、上記④のエルネスト河本氏の通信教育教材セットでした。

目下、この教材を頭から順番に何度か繰り返してこなしているところ。

 

この教材、本当に出来が良いと思います。「コンドルは飛んで行く」を吹く、という目標に向かって、音を出すところから基本曲の演奏まで練習が積みあがっていく構成が素晴らしいし、練習曲も目的意識をもって取り組むことで、ケーナを吹くために必要なスキルが身に付くように作られています。

テキストにCDにDVDに楽譜集に、オマケにボリビア直輸入ケーナまで付く5点セットで、これでもかー、これで無理なら、おとなしく教室に通って直接先生から教えを受けましょう~!! というくらいの内容。

 

5.課題曲の練習を行う

そして、練習の短期的な目的である同好会の課題曲の練習に入ります。

私が現在通っている同好会は2か所。それぞれ水曜夜と金曜夜が定例の練習会なので、その当日や前日には、次回の練習で演りそうな曲を中心に10数曲くらい、楽譜を追って吹いていきます。

 

個人練習のメリットは、自分がつまずいた部分を納得できるまで繰り返しやり直せること。指が追いつかなかった難所は、何度もゆっくり吹いて指運びを手になじませて、少しずつ乗り越えていきます。

楽譜をできるだけ忠実に再現しようとしても、また参考演奏を聴いても、うまくニュアンスが出せなかった箇所は、いまの自分の限界ということで、課題として残し、グループ練習にお預けにします。

 

6.ケーナを持ち替えて、自由に吹く

特に課題曲の練習は、行き詰ったり、飽きたりしやすいので、「あ゛~~!!」となったら、肩の力を抜いて、ケーナを「守り」のケーナから、「遊び」のケーナに持ち替えて、頭の中に浮かんできた、自分が本来吹きたい曲のフレーズを自由気ままに吹いて、気分転換を図ります。

実は、この時間が一番長い気もします(;^_^A

 

7.日本の曲であれば、歌ってみる

ケーナは唄うように吹け」とよく言いますね。フォルクローレギターの名人・木下尊惇さんは「鼻歌を唄うように」ギターを弾いて、近作CDを録音したそうですが(別記事参照)、人に備わった声帯という楽器を奏でて唄うように、自然にケーナを吹きたいものです。

「コーヒールンバ」苦手意識克服の記事でも書いたように、課題曲が日本の曲などでカラオケに入っている場合は、スマホからYouTubeで本人の歌を聴いたうえで、目の前のカラオケを使って自分で歌って、曲調を確認したりもします。

カラオケボックス本来の利用ですねw

まあ、一度もマイクを使わずに退室する日の方が多いですが(^^;)

 

――以上、現状、大体こんな感じでケーナの練習をしています。

練習を本格的に初めて1か月半。カラオケボックスを昨日まで21回利用して、同好会の例会も含めれば累計130時間くらい練習を積んだところです。

現在、上述④の河本さんのケーナ講座テキストが一応一通りできる(最終章の「コンドルは飛んで行く」のワイニョのパートもゆっくりとなら、吹ける)ところまで来たので、初級者卒業がだんだんと見えてきたところですかね。

 

まだまだ先は遠いですが、これからもケーナの練習を弛まず倦まずコツコツと続けていこうと思います。■