「Mさんが、GPAをぐんぐんと上げています。」
昨日、Mさんのお母様と久しぶりに電話でお話しさせていただきました。2時間間くらいの長話になりました。そして、わかったことがあります。
「西條先生、うちの娘も3年生になって、学校教育専攻だからレポートの量がほかの学部よりも多いんです。それでも、英検1級を取りたくて、頑張っています。この間、娘と話していて、GPAが高くなっていることに気づいたんです。西條先生から、GPAを上げるように言われて来て、3年目になったようやくGPAの大切さを気付いたらしいんです。」
そう言って、お母様は私にMさんのGPAを教えてくださいました。
「GPA3.3」
そうなんです、いまのMさんは以前と違っていて、履修科目すべてに頑張っているのだと分かったのです。
「娘の成績が、『A+』や『A』ばかりになっているので、私も驚きました。」
「それはすごいですね。」
「それに、娘からこんなことを言われたんです。『このGPA3.3を落としたくない』って。もっとGPAをあげたいという気持ちがあるみたいなんです。」
私はそれを聞いて、Mさんもようやく「狩猟民族」の気持ちになって来たかと感じました。ただ、1科目だけ『B』をとってしまったそうです。だから、累積GPA4.0は不可能になりました。惜しいですね。
『B』を取ると、今までのGPAの数値が、音を立てて崩れていくのが分かります。
「ゴロゴロゴロゴロー・・・・」
だから、これからGPA3.5まで伸ばそうとするには、相当の努力が必要です。一旦GPA至上主義に目覚めると、一般の学生とは全く別の世界で勉強するようになります。提出物に関しては、単に提出期限を守ればいいのではなく、「内容の質にこだわる」ことを心がけるようになるのです。
いままのレポートの作成より2倍、3倍の時間をかけて、何回も見直しながら、細かな点まで気を配って書き直していきます。それだけの配慮が必要なのです。1つ1つのレポートに最善の注意をしながら作成していくのです。
私は、Mさんが英語の勉強のほかに、こうしてGPAを上げていく覚悟をしていることに、とても頼もしさを感じます。
私の指導は、単なる英語指導だけでありません。全科目の成績を上げるように言い続けるのです。Mさんに毎回、GPAを上げることで手に入れる選択肢の多さを説明しています。口が酸っぱくなるくらい、言い続けて来ました。そして、この 累計GPAを上げ続ける上で、大きな試練が待っています。
「GPAが下がるかもしれないという恐怖感」
みんな、この恐怖感を抱えながら勉強するのです。
「次回はAが取れるのだろうか?A-だったらどうしようか、最悪Bだったら?」
そんな思いを感じながら、試験シーズンを勝ち抜いていくのです。GPAを上げれば上げるだけ、GPAが下がる恐怖感を味わいます。それは、どれだけのストレスを感じるかお判りでしょうか?常にオールAを狙っている学生は、「Aしか取ってはならない」という掟を自分に課すのです。それがどれだけのプレッシャーを自分に与えるかを想像してみてください。
4年前に出会った時のMさんは、英語以外の科目はすべて「3」だったんです。それが、高校卒業直前で英検準1級に合格してからは、自信がついて、勉強に拍車がかかりました。私もうれしかったです。そして、それからずっと一緒に勉強してきました。
「GPA3.3」
ここからどれだけ伸ばせるか、あと1年ちょっとの期間ですが、さらに伸びていくと期待しています。本気になっているMさんを見て、来年1月の英検1級の再挑戦が楽しみになってきました。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
感謝