ザ・シークレットガーデン(283)
そして、彼らが戦いの準備をしている大地の前方には、我々の子孫が暮らすケルトの村が点在していて、
彼らは自分たちの目の前に危機が迫っていることにも、気がついていないということも伝えた。
それを知ったマクワートの心には、やっと敵に追いつくことができたという安堵感とその圧倒的な数の敵から
我々の子孫が暮らす村々を救うことができるのかといった葛藤が彼を苦しめていた。
その状況の一部始終をキャロラインのそばで見ていたわたしに彼女は
「アキラ、これからの戦いは光と闇の戦いになるの。アキラにはこの戦いを体験して決して忘れないでほしいの。
アキラのこの体験は、あなたの未来でのステージでの使命を果たすために絶対に必要なものになるの」
続く・・・・・
ザ・シークレットガーデン(279)
激しい戦いを繰り広げて疲れきっているはずの戦士だっ
たが、彼らの前にあらわれた光の軍団を目の前にしたときから、よみがえったようによりいっそう力強い戦士となって、キャロラインの前に姿をあらわしたのだった。
その時、戦士たちの中からマクワートがしずかに姿をあらわした。
キャロラインは、歓喜の表情を浮かべて、マクワートの前に馬を進めた。
その瞬間、彼女は彼の左肩から流れ出る血潮を見て、表情を曇らせた。
しかし彼にとっては、それよりもキャロラインに再会できたことの方がよろこびだった。
キャロラインは次の瞬間、身をひるがえすように馬上から地上に降り立ち、荒野に一面に生えているホワイトセージを抜きとると自分の口で噛み砕き、それを馬上のマクワートにさしだした。
続く・・・・・
ザ・シークレットガーデン(278)
彼女はまぶたを閉じると戦場で戦っているマクワートに向かって、意識で呼びかけた。
その瞬間、彼は彼女に視線を向けると、すべてのを了解したように、仲間の戦士たちにこの戦線からはなれるように持っていた剣を前方に向け、前進せよとの合図を送った。
戦場で戦っていた戦士たちは、目の前に光の軍団があらわれたことで、すべてをさとりマクワートにしたがって、いっせいに戦場からはなれはじめた。
その時のわたしは、今まで分かれていたタマシイがひとつになるような感覚になり言いようのない安堵感に包まれていた。
その後、先に進んで彼らを待っていたキャロラインの戦士たちとおくれをとる事なく、合流することができた。
続く・・・・・・