8月10日
昨日9日は
長崎に原子爆弾が落とされた日でしたね。
11時2分に広島から黙とうしました。
8月は「ブライダル」や「マナー」の他、
さまざまな学びの機会が続きます。
特に「平和」に関するイベントが多く、
知識不足を自覚させられます💦
廿日市市で開催された
『ひろしまの満月』の作者・中澤晶子さんの
講話を聴きました。
『ひろしまの満月』は、
地域の小学校のブックトークでも
とりあげた児童書。
この本の背景を
作者から直接伺うことができるので、
とても興味深く足を運びました。
期待どおり、たくさんの学びがありました。
『ひろしまの満月』は、
原子爆弾が落とされる前と後で
一変した家族を庭の池のカメを通して
ソフトに描かれています。
「小さい子どもが読んで怖がらない話」を
書かれたとのこと。
そもそも、
122,100平方mの広島平和記念公園は
初めから公園だったのではありません。
原子爆弾が落とされる前は、
商店や映画館、飲食店、旅館、
お寺や神社、幼稚園他
民家もたくさん建ち並ぶ広島市有数の
繁華街でした。
それが、1発の原子爆弾で破壊され、
そこにいた人たちは命を奪われたのです。
住んでいた方々だけでなく、
学徒動員で建物疎開にかり出されていた
13.4才の少年少女も
一瞬のうちに犠牲になりました。
8月6日の動員学徒は およそ8,200人。
そのうち、6,300人が亡くなったそうです。
命があった子も無傷ではありません。
(学徒動員に関しても知るべき実相が
たくさんあります)
青く囲んだ のは “祈りの泉”
この “祈りの泉” がある辺りには
かつて、カメがたくさんいた “ひょうたん池” が
ありました。
『ひろしまの満月』は
そのカメと命を落とした動員学徒の少年に
インスパイアされたお話です。
カメは、
長い間 黙っていたことを話し始めます。
“伝えないといけない” と思うようになったのです。
作者の深いメッセージを受けとりました
今年、広島の被爆者の平均年齢は85.5歳。
被爆の実相、被爆者の思いを
直接 聴くことができるのはいつまででしょう。
被爆者の「伝承講話」の録画や
思い出したくない気持ちを押さえて
書き残してくださった「被爆体験記」や
「原爆詩」はもちろん貴重です。
それにもまして、
被爆者から直接伺える機会は、
ありがたいこと。
直接伺えるうちに聴きましょう!
被爆の実相はとても奥深くて難しいけど、
まずは、知ること。
そして、伝えること。
それが、平和につながります。
ある被爆者の方がおっしゃっていました。
「平和は向こうから近づいてくるものではない。
人間が手繰り寄せないといけない。」
自分ができることは何でしょう?
被曝の実相を正しく知って、
「被爆体験記」や「原爆詩」の朗読で
平和への願いを次世代へ伝えていくことが、
私にできることでしょう。
8月6日にも記しましたが
平和の原点は、
相手を尊重し思いやる 心 ではないでしょうか。
それは、日々に活きるマナーの 心と同じ。
知って、伝えて、
相手を尊重し思いやる心とともに
平和を願いましょう。