今まで3D CT Scanの動画等に使用したデータは Sample #2でした。
Sample #1も有るのですが、こちらは石の部分的なCT Scan画像でそれを3D化しても事情が判らない人が見てもやはり訳の判らない3D画像でしかありません。
と言う事で、Blogに載せる事すら躊躇するような画像ですが、「折角なので」って事で載せてみます。
先ずはこのコンクリーション・ノジュールサンプルの出どころから。
これは切断後でも最大寸法長さ520mm 幅265mm 厚さ85mm 重さは20kg以上ある大きな扁平ノジュールです。
形が大きな笹蒲鉾のようでしたので思い切って30片に細かく切断してみました。
個々の断面写真は以下のBlogに載せています。
30片も有りましたので何回にも分けて掲載致しましたが、基本的には何処切っても同じ様な炭酸塩鉱物部分、黄鉄鉱部分、白鉄鉱部分で構成されるコンクリーション・ノジュールです。
個々の写真から見て頂ければ判りますが、大きく扁平で細長くても断面は「同心円的」になっていることが明確に判ります。
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506842329.html?frm=theme
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506843945.html?frm=theme
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506843972.html?frm=theme
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506843995.html?frm=theme
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506844046.html?frm=theme
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506844073.html?frm=theme
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506844089.html?frm=theme
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506844135.html?frm=theme

更に鉱物の専門家に依頼し、X線回折(XRD)にて鉱物の同定を行ってもらい各部分がどの様な鉱物によって構成されているかを分析してもらいました。
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506843892.html?frm=theme
同時に偏光顕微鏡写真および反射顕微鏡にてそれぞれの鉱物の結晶構造も観測してもらいましたが、結果は不思議な事にミクロンum単位まで調べても特別な結晶構造は見つかりませんでした。「コンクリーション」と言う事で、何かを基として鉱物がドンドン大きく成長したと考えると結晶が無くても良いのかも知れませんが何処かに結晶質が現れてもよさそうな気もします。
まあ、専門的な事は判りませんので過去に行った鑑定結果のみ事実として載せておきます。
https://ameblo.jp/minyi517/entry-12506843918.html?frm=theme

 

前置きが長くなりましたが、本題のサンプル#1に戻ります。
これは30片にカットした中の#28番です。
この切片の全体をCTScanしていてそのイメージは以下の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=bDbJBBC4Svk

 

 

更に極一部分を詳細にCT Scanしています。
その場所は黄鉄鉱部分若しくは白鉄鉱部分の塊から細く伸びている様なイメージを含む場所を選んでCTScanを行っています。

厚さ15mm程度の部分ですがScan画像は全部で338枚も有り (0.05mm= 50um間隔でのScan)、非常に詳細なスキャンイメージです。
残念なことに私の持っているFreeのソフトでは全てを同時に取り込めませんでした。
また、各画像サイズも大きいので一枚のデータが重く8GB RAMしか持っていない私の貧弱なPCでは画像処理エラーも発生します。
と言う事で、サンプル数を半分に減らして3D化しました。
ただ、白黒のScan画像に明確なコントラストが付かなかった事と、部分的なScanの為に3D化して回転しても裏と表が混じってしまい何処を見ているのか判らなくなってしまいます。
と言う事で、また別のイメージ描画ソフトを探す必要が有るかも知れません。

まあ、3Dの透過イメージをグルグル回してスクリーンショットの動画を作りましたのでそれらを掲載致します。
https://www.youtube.com/watch?v=x4-1UMMzIP8

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=yUXsRvx4YBw