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七回に亘った「Inner-clastic 内部砕屑石」特集、今回が最後です。
では、ご紹介致します。

第29片と30片は輪切りではなく長手方向に切断しています。
この長手方向に切断した断面の様子は私が「セプタリアン(亀甲石)」にて紹介している他の石の写真と見た目同じです。
石を輪切りにすると同心円状となり、長手方向に切断すれば砕屑模様が明確に見えてきます。
見た目を重視すると長手方向に切った方が良いですね。

よく見ると上半分近くの断面に金属質の層が全くない場所が有ります。
これは#23の内側辺りから始まっています。
コンクリーションとしての層構造が有るには有るのですがいつも全周に均一に存在するのではなく、場所場所によりその構成鉱物が違っています。
このように幅広い範囲で同心円状の特定の層が全く無くなっていたり、鉱物が粒状に集まりそれが層を構成したりと、一般的なコンクリーションが出来る過程から考えるとチョットつじつまが合わない気もします。

以上、全ての断片の写真を掲載致しました。
如何でしたか?
他ではお目にかかれない石の断面と自負しています。
この倍の重さの同様の形をした石も持っていますがこれは切断致しません。
何れX線CTスキャンにて3D画像を作成できる機会が有ればそれを試してみたいですが重くて大き過ぎますのでチョット無理かな?