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今回鉱物鑑定に使用致しました石は全部で30片に切断しています。
それらを管理する為にそれぞれの石に連番を振っています。
この中の#27が鉱物解析・鑑定に使用した小片です。
今回から連続して7回にわたりこれらの切断された小片の写真を掲載致します。

断面として両面有りますので一個の断片につき最低でも2枚の写真を撮っています。
上下に重ねている写真はそれぞれの切断面で向き合っていた断面です。
カッターの歯の厚さが4mm前後有り、その幅が粉として消えてしまいましたのでその分断面の模様が両面で微妙に変わっています。

では、、、
まず最初に30片全部を並べて元の形を復元した写真を見てください。
丁度良い感じの先細りが一見鰐の頭のように思えます。
いたるところに小さな凹み、割れ、さらには大きく脆弱的に破屑された段差が見られます。
でも私が切断するまではまったく割れていませんでした。
内部に見られる無数の脆性破屑痕から考えると多分数多くの衝撃を受けたのでしょう。
でもどんなに大きな衝撃を受けても元の形は維持したようです。
ところで、石に表面とか裏面って有るんでしょうか?本人がそう思って決めればそれなりなんでしょうけどね、、、
でも、一部の隕石にはOriented:”方向付けされた”と言う意味で方向が有るように思えます。
Oriented (meteorite) - a meteorite often displaying a conical shape which has resulted from very stable flight through Earth's atmosphere and thus undergone even
引用先 (私の好きな隕石紹介のWebサイトの一つです)
http://www.meteorites.com.au/odds&ends/oriented.html

この石も私が定義したように表面(比較的ツルツル)と裏面(比較的ザラザラ)が有ると考えます。
他の石でも似たような事が言えますが表面積が広い面に表面や裏面が確認出来る事が多いです。宇宙に空気が無いですから空気抵抗など気にする必要が有りませんが多少なりとも抵抗が無い方向に石が自然と向くんじゃないか、つまり「先端の細い方がツルツルした面になる」なんて思っちゃいます。

ただ、更に空想的な発想をすると別の見方も出来ます。まず石自体がゆっくりと自転を行っている。
ゆっくりと自転を行っていても長時間のうちには扁平化して横に広がる方向と薄くなる方向が出来ます。
その際に薄くなる方向に直角の方向が自転軸です。
この何らかの自転なりの回転活動が有った事は他の石のサンプルから言えます。
そしてたまたまその自転軸のどちらかに強い熱源が有ったり、一時期にしても或る熱源を基準に周回軌道を取った時が有ったとすると熱はたえず一方向から受けますので、大きな面積を有する側にその方向性が表れる事が有ってもおかしくは無いです。
勿論これは誰も唱えていない馬鹿な発想ですが。

PS:
写真#001の左側は持っていません。
一番最初、切断する前に見た時に既に無くなっていました。
今となっては、なぜか消滅してしまったと、考えるしかないです。