【ニューヨーク時事】玄葉光一郎外相は28日午前(日本時間29日未明)、ニューヨーク市内でクリントン米国務長官、金星煥韓国外交通商相と会談した。北朝鮮情勢や中国の台頭をにらみ、3カ国の連携を図るのが目的。クリントン長官は、日韓の意思疎通を阻害しかねない竹島(島根県)の領有権問題に関し「冷静さを維持して事態を収拾してほしい」と述べ、両国に対話を促した。
 これに先立ち、玄葉外相は日米外相会談に臨み、日中対立の原因になっている沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題で「譲れないものは譲れないが、大局的観点を見失うことなく冷静に対応していく」と伝えた。これに対し同長官は「細心の注意を払って、効果的に対中外交を進めてほしい」と要請。両会談を通じ、日本と近隣国の緊張激化は米国の利益と相いれないとの強いメッセージを日韓両国に発した。
 日米韓外相会談では、同長官が冒頭「域内各国が緊張を緩和するために、責任をいかに果たしていくかを話し合う」と表明。南シナ海を舞台にした中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部加盟国との領有権争いも念頭に、対話を通じアジアの安定維持に努めるべきだと主張した。 
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北方領土問題の歴史を振り返って、私はアメリカが日本とソ連が簡単に仲直りしないようにわざと領土の範囲を曖昧にしておいたと考えています。

このアメリカの戦略は実に有効で、今になっても平和条約すら結べて無いのです。

尖閣や竹島でも、領有権を曖昧にしていたのにも同じような考え方があったと思います。

アジアが一つになることは、アメリカが最も嫌がることです。

鳩山首相がアジア共同体を提唱した時、いつも冷静なジョセフ・ナイが怒っていました。

ただ、アメリカが迂闊だったのは、このようなちっぽけな島で戦争の危険性が高まることを予見できなかったことです。

今、クリントン国務長官は火消しに躍起になっています。
アーミテージ氏はNHKのニュース9で、沖縄返還の時に中国や台湾から文句があったので尖閣の領有権は曖昧にしておいたと語った。さらに尖閣で日中の紛争が起こったら米国の外交的敗北と考えていると述べました。

いつの間にかずいぶん後退したな、というのが率直な私の感想です。

なぜなら彼は、以前にジョセフ・ナイとの対談で次のように言っていたからです。

「日本が自ら尖閣を守らなければ、我々も尖閣を守ることが出来ないのですよ。」

なぜアーミテージ氏がこのようにぶれてしまったか理由は、よくわかりませんが、私は以前から対日政策における米国の保守派を信じるなと主張しています。

米国の対日政策における保守的な立場を最初に代表していたのがアイゼンハワー時代のダレス国務長官でした。

ダレス国務長官は「安保ただ乗り」を推進しようとする吉田茂が大嫌いで、自分のパートナーとして追放中の鳩山一郎などに目をつけるのです。

ダレスはちゃんと独立した日本と対等な同盟を結びたいと考えていたようです。このこと自体は今でも私は正しかったと思っています。

ところが、鳩山首相がソビエトと国交を結ぼうとしたら、ダレスは突然ぶれて鳩山内閣を潰しにかかるのでした。

結局、アメリカの対日政策における保守派は日本のことを最後まで信じることができないのです。

そこで憲法改正についてです。

ジョセフ・ナイは日本が憲法を改正を行うことは危険であると公言してはばかりません。

一方、アーミテージは日本の憲法改正を推進する立場です。

もし日本が現在の日米安保下で憲法を改正する場合、アーミテージを頼りにしナイを敵に回さなければならないのです。

こうなった場合、アーミテージは最後までぶれないで日本を支えてくれるでしょうか。

筆者はそうなった場合、必ず彼はぶれると思っています。逆にナイはぶれません。

ということで、やはり現在の憲法改正は不可能ですと安倍さんに言っておきます。
安部さんが石破氏を決選投票で破って自民党総裁に就任することが決定しました。これじたいは喜ばしいのですが、安部さんが次期総理になった場合についての懸念をいくつか書いておきます。

まずは、健康面について。彼は内臓の病気だと語っていましたが、私としては鬱病などの精神的な疾患の可能性もあったのではないかと思っており、また過剰なストレスでぶり返すのではないかと心配しています。

彼が総理在任中に従軍慰安婦の問題に巻き込まれましたが、最後にはアメリカで謝罪させられるような形で終わったという記憶があります。こういう問題ではアメリカも韓国や中国とほとんど変わらないので、気をつけて欲しいと思います。

また彼は憲法改正に情熱を燃やしていますが、現在では不可能だと私は思っています。なぜなら日本が改憲派と護憲派で争っていられるのは日米安保があるからです。逆にいえば、憲法改正は日米安保がなくなれば翌日にできます。

とは言え、日米安保がすぐに無くなるとは思えませんので、改憲は国内の不毛な対立を引き起こしかねません。

最後に、安部さんが首相になった場合、もっとも期待できるのが経済政策の転換です。これまでの日本は規制緩和などのネオ・リベラル路線を追求したあげく、ほとんど国内総生産が名目で増えませんでした。これまでの安部さんの発言を聞く限りこの点は期待できそうです。