アーミテージ氏はNHKのニュース9で、沖縄返還の時に中国や台湾から文句があったので尖閣の領有権は曖昧にしておいたと語った。さらに尖閣で日中の紛争が起こったら米国の外交的敗北と考えていると述べました。

いつの間にかずいぶん後退したな、というのが率直な私の感想です。

なぜなら彼は、以前にジョセフ・ナイとの対談で次のように言っていたからです。

「日本が自ら尖閣を守らなければ、我々も尖閣を守ることが出来ないのですよ。」

なぜアーミテージ氏がこのようにぶれてしまったか理由は、よくわかりませんが、私は以前から対日政策における米国の保守派を信じるなと主張しています。

米国の対日政策における保守的な立場を最初に代表していたのがアイゼンハワー時代のダレス国務長官でした。

ダレス国務長官は「安保ただ乗り」を推進しようとする吉田茂が大嫌いで、自分のパートナーとして追放中の鳩山一郎などに目をつけるのです。

ダレスはちゃんと独立した日本と対等な同盟を結びたいと考えていたようです。このこと自体は今でも私は正しかったと思っています。

ところが、鳩山首相がソビエトと国交を結ぼうとしたら、ダレスは突然ぶれて鳩山内閣を潰しにかかるのでした。

結局、アメリカの対日政策における保守派は日本のことを最後まで信じることができないのです。

そこで憲法改正についてです。

ジョセフ・ナイは日本が憲法を改正を行うことは危険であると公言してはばかりません。

一方、アーミテージは日本の憲法改正を推進する立場です。

もし日本が現在の日米安保下で憲法を改正する場合、アーミテージを頼りにしナイを敵に回さなければならないのです。

こうなった場合、アーミテージは最後までぶれないで日本を支えてくれるでしょうか。

筆者はそうなった場合、必ず彼はぶれると思っています。逆にナイはぶれません。

ということで、やはり現在の憲法改正は不可能ですと安倍さんに言っておきます。