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このブログは僕の体験記の4回目です。

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今回は、1回目の試験に落ちた後の話です。
 

 再受験を決意

試験から2週間ぐらいたって、やっと気持ちが落ち着いてきました。
冷静になり、「今回は落ちたな」と確信しました。
 
うすうすわかってたんですけどね。
こんなんで受かる訳ないよなと。
再現答案を書いても、ボロボロでしたし。
 
それで、これからどうするか考えました。
 
来年また受けても、受かる保証はありません。
受験勉強は家族にかなりの負担をかけます。
正直、お金もかかります。
 
妻は良い人ですが、再受験を受け入れてくれるとは限りません。
たとえ受け入れてくれても、1年間耐えられるかわかりません。
 
もう無理かな。
残念だけど。
悔しいけどね。
 
でも、ここでやめたら、これまでの努力が無駄になります。
せっかくここまで積み上げたのに。
それは余りにももったいないと思いました。
 
かなり悩みましたが、意を決して、妻にもう1年やらせてくれないかとお願いしました。
そしたら妻は、「どうせそういうと思った」と答えました。
「受かる可能性があるという証拠を見せてみろ」なんてことは一言も言いませんでした。
 
こうして、僕の2年目が始まりました。
妻がやさしい人で本当によかったです。
 

 不合格から得たもの

僕が実際に論文試験を受けて、つくづくと感じたことがあります。
それは、容赦がないことです。
司法試験は、頑張ったことを認めてくれる試験ではありません。
言い訳も通用しません。
問題を読んだ瞬間に論点がわかり、考える暇もなくひたすら書く。
全論点でそのレベルにならないと合格できない。
そんな試験であることが、はっきりとわかりました。
 
中途半端では合格できません。
本当に容赦ないんです。
 
それまでの僕は甘えていました。
社会人で時間がないのに頑張っている。
わからないなりに、必死に問題文の事情を拾って答案を書いている。
その「姿勢」を見てほしい。
頑張っている部分を評価してほしい。
実力不足はわかってるから、そこをなんとか合格させてほしい。
そんな思いでやっていました。
 
本番に臨んでみて、それではダメだとはっきりとわかりました。
 
合格したかったら、合格できるレベルに達するしかない。
まぐれなんかない。
奇跡は起きない。
教材のせいじゃない。
社会人であることも関係ない。
すべての論点をマスターして、どんな問題がでても書き上げよう。
そのレベルに到達しよう。
そう覚悟して、勉強を始めました。
 
振り返ってみると、この時点が僕の本当の意味での勉強のスタート地点だったかもしれません。
 

 最初の目標は答練

第一の目標に設定したのは、答練を受けることでした。
当時は答練を受けるレベルにすらなかったですから。
 
答練を受けても、答案にはを白紙で提出するようでは、何の意味もありません。
それで、ひたすら問題演習をしました。
答案を書きまくりました。
最低でも、白紙答案にはならないようにしよう。
低い点数でも、採点はしてもらえるようにしよう。
 
今思うと、このときの勉強が大きかったと思います。

 答練で科目の特性を知る

答練では、科目の特性がよくわかりました。
公法系はかなり得意で、だいたい20位以内に入りました。
民事系は平均以下でした。
刑事系はその中間ぐらいです。
自分の苦手な部分、知らない論点、知ってるつもりだった論点もたくさん発見しました。
時間内に書くことの難しさもよくわかりました。
改めて思いますが、答練を受けないと、やっぱり合格は難しいと思います。
 
こうして、僕は2回目の試験に臨むことになりました。
 
続きはこちら
2回目の短答試験の話です。