第15回みんくるカフェ「医療と社会の壁を越えるためには?」
12月15日に第15回みんくるカフェを開催しました!
今回のテーマは「医療と社会の壁を越えるためには?」 でした。
この問いは、知る人ぞ知るみんくるカフェの原点ともいえる問いです
2011年の最後の回にふさわしいテーマとなりました(でも気負わないのがいいところ)
Twitter中継のまとめ:http://togetter.com/li/228200
今回もキーノートスピーチからの対話というスタイルで進行!
参加者は医師、看護師、作業療法士、管理栄養士、介護福祉士、医療接遇講師、医療系協同組合職員、ワーキングマザーを支援する団体の方、非医療系の会社員、文系の大学院生など総勢14名でした
オープニングクエスチョンは「あなたにとって健康とは?」
参加者の答え:
資本/ココロとカラダ両方/自分のやりたいことができるために不可欠なもの/朝気持ちよく起きられること/常に気にかけているもの/(病気であっても)幸せを感じながら元気に過ごせていること
参加者のみなさんに共通して「病気にかかっているかどうか」だけにとらわれない区別をされていたのが印象的でした
続いてはキーノート・スピーチ(1)
みんくるカフェを主宰する家庭医そんそんより「"越境"~みんくるカフェは社会を変えることができるか~」
「まだまだ医療者と市民(患者)の間に壁を感じている。医療者が壁を越えて外に出る必要がある」と、改めて当初からの問題意識・思いを語りました
みんくるの活動振り返り:みんくるカフェは参加者にとってどんな場?
「楽しい学び場」であり、「自由な語り場」であり、「出会いの場」。
人生のあらゆるステージにおいての「健康問題」について考える機会を提供する場。
少しずつ広がりを見せているみんくるカフェの次なる野望は…??
教育…新しい「学び」のスタイル
研究…社会への提言
アクション…対話/ヘルスプロモーション
みんくるカフェは市民と医療者の新しい関係(パートナーシップ)を目指します
続いてキーノート・スピーチ(2)
小児科医であり写真家でもあるひでさんより「地域医療とコミュニティー ~新しい時代の医療の創造へ向けて~」
日本の医療の構造的な問題に関して何ができるかを模索→
若手医療や地域医療のいない手を支援し日本の医療を刷新することをミッションとする法人を立ち上げることを計画中とのこと。
地域医療の構築は、地域づくりの一環。「限られたリソースで、どのようにこの地域を創っていくか」という視点が大事だと。あくまでも医療はその一環でるという話から…
ここで本日みんなの注目ワード
「地域医療ファシリテーター」の必要性について触れました。
ファシリテーターがうまく介入できれば地域医療の未来も明るいのでは
ここで、2つのスピーチを踏まえて、参加者の気付きや感想を共有しました。
「現代においては、医療という言葉の枠組みが狭まっているような印象。『生活に欠かせないもの』という表現だと、とても枠組みが広がる」
「自分自身にとっては、妊娠・出産が病気や地域医療に詳しくなるきっかけ。地域医療を考える場に『母』がいるといいかも」
「みんなが共通認識としてもつには。教育はすごく大事、有効。たとえば、学校のプログラム。生徒だけでなく親も巻き込むことでコミュニティに。そのためにファシリテーターが必要。
中には、「みんくるカフェのような対話の草の根の活動は、日本を変えるのでは?」という応援メッセージもありました!感謝です
後半は「みんくるカフェのここが好き/良い」というお題で、フォーカスグループ(インタビュー)を行いました。
「フラットな場」「あらゆる発言に価値があると感じられる」
「知識ではなく智恵を共有する場」
「ふわっとした共有感で終わらず、キーノート・スピーチによる学び、対話の方向づけがあること」
本日のみんくるカフェをふまえて、参加者の方の「まい・あいであ」をいくつか紹介します!
「心地よさ=健康!をつくれるように。仕事の場でも心地よさをつくれる人間でありたい。」
「○○ファシリテーターがいっぱいの社会。ここにいる誰もがそれぞれのコミュニティでファシリテーターとなり対話を」
「ファシリテーションの勉強をする!!」
今回も盛況のうちに終了となりました
アンケートから参加者の感想をいくつか紹介します。
「チーム医療といっても根幹にあるのは『対話』だと思いますので、1対1の対話を大切にしていこうと思います」
「対話やそれを可能にするファシリテーターの必要性を多くの方が認識されていると感じました」
「対話の重要性を改めて感じられたので、普段の生活にも少しずつ取り入れて丁寧にやっていきたいと思います」
「対話はコミュニティを作る力がある。 でもその対話の実現が難しい」
「対話して自らの意見を考えるという行為の重要性を改めて感じました」
「今後、人と人との繋がりや、対話の場を通して変革を起こしていきたい人(ファシリテーター型リーダー)を助ける働きをしたいです」
来年以降のみんくるカフェにも乞うご期待
よいお年を~
今回のテーマは「医療と社会の壁を越えるためには?」 でした。
この問いは、知る人ぞ知るみんくるカフェの原点ともいえる問いです
2011年の最後の回にふさわしいテーマとなりました(でも気負わないのがいいところ)
Twitter中継のまとめ:http://togetter.com/li/228200
今回もキーノートスピーチからの対話というスタイルで進行!
参加者は医師、看護師、作業療法士、管理栄養士、介護福祉士、医療接遇講師、医療系協同組合職員、ワーキングマザーを支援する団体の方、非医療系の会社員、文系の大学院生など総勢14名でした
オープニングクエスチョンは「あなたにとって健康とは?」
参加者の答え:
資本/ココロとカラダ両方/自分のやりたいことができるために不可欠なもの/朝気持ちよく起きられること/常に気にかけているもの/(病気であっても)幸せを感じながら元気に過ごせていること
参加者のみなさんに共通して「病気にかかっているかどうか」だけにとらわれない区別をされていたのが印象的でした
続いてはキーノート・スピーチ(1)
みんくるカフェを主宰する家庭医そんそんより「"越境"~みんくるカフェは社会を変えることができるか~」
「まだまだ医療者と市民(患者)の間に壁を感じている。医療者が壁を越えて外に出る必要がある」と、改めて当初からの問題意識・思いを語りました
みんくるの活動振り返り:みんくるカフェは参加者にとってどんな場?
「楽しい学び場」であり、「自由な語り場」であり、「出会いの場」。
人生のあらゆるステージにおいての「健康問題」について考える機会を提供する場。
少しずつ広がりを見せているみんくるカフェの次なる野望は…??
教育…新しい「学び」のスタイル
研究…社会への提言
アクション…対話/ヘルスプロモーション
みんくるカフェは市民と医療者の新しい関係(パートナーシップ)を目指します
続いてキーノート・スピーチ(2)
小児科医であり写真家でもあるひでさんより「地域医療とコミュニティー ~新しい時代の医療の創造へ向けて~」
日本の医療の構造的な問題に関して何ができるかを模索→
若手医療や地域医療のいない手を支援し日本の医療を刷新することをミッションとする法人を立ち上げることを計画中とのこと。
地域医療の構築は、地域づくりの一環。「限られたリソースで、どのようにこの地域を創っていくか」という視点が大事だと。あくまでも医療はその一環でるという話から…
ここで本日みんなの注目ワード
「地域医療ファシリテーター」の必要性について触れました。
ファシリテーターがうまく介入できれば地域医療の未来も明るいのでは
ここで、2つのスピーチを踏まえて、参加者の気付きや感想を共有しました。
「現代においては、医療という言葉の枠組みが狭まっているような印象。『生活に欠かせないもの』という表現だと、とても枠組みが広がる」
「自分自身にとっては、妊娠・出産が病気や地域医療に詳しくなるきっかけ。地域医療を考える場に『母』がいるといいかも」
「みんなが共通認識としてもつには。教育はすごく大事、有効。たとえば、学校のプログラム。生徒だけでなく親も巻き込むことでコミュニティに。そのためにファシリテーターが必要。
中には、「みんくるカフェのような対話の草の根の活動は、日本を変えるのでは?」という応援メッセージもありました!感謝です
後半は「みんくるカフェのここが好き/良い」というお題で、フォーカスグループ(インタビュー)を行いました。
「フラットな場」「あらゆる発言に価値があると感じられる」
「知識ではなく智恵を共有する場」
「ふわっとした共有感で終わらず、キーノート・スピーチによる学び、対話の方向づけがあること」
本日のみんくるカフェをふまえて、参加者の方の「まい・あいであ」をいくつか紹介します!
「心地よさ=健康!をつくれるように。仕事の場でも心地よさをつくれる人間でありたい。」
「○○ファシリテーターがいっぱいの社会。ここにいる誰もがそれぞれのコミュニティでファシリテーターとなり対話を」
「ファシリテーションの勉強をする!!」
今回も盛況のうちに終了となりました
アンケートから参加者の感想をいくつか紹介します。
「チーム医療といっても根幹にあるのは『対話』だと思いますので、1対1の対話を大切にしていこうと思います」
「対話やそれを可能にするファシリテーターの必要性を多くの方が認識されていると感じました」
「対話の重要性を改めて感じられたので、普段の生活にも少しずつ取り入れて丁寧にやっていきたいと思います」
「対話はコミュニティを作る力がある。 でもその対話の実現が難しい」
「対話して自らの意見を考えるという行為の重要性を改めて感じました」
「今後、人と人との繋がりや、対話の場を通して変革を起こしていきたい人(ファシリテーター型リーダー)を助ける働きをしたいです」
来年以降のみんくるカフェにも乞うご期待
よいお年を~
第14回みんくるカフェ「賢い患者になろう!」
11.26に第14回みんくるカフェを開催しました!
今回のテーマは「賢い患者になろう!」でした。
Twitter中継のまとめ:http://togetter.com/li/219585
患者代表の方にも参加してもらい、良い医療を受けるための市民・患者側からの様々な取り組みを紹介しながら新しい患者(市民)-医療者関係を考えていく会となりました。
参加者は12名:患者講師、フリー経営コンサルタント、介護福祉士、元営業マン、大学院生、代替医療に関わって今は農業に従事する方、医療系広報活動を行う企業の方、母親の病気をきっかけに関心を持った大学生、介護関係のNPO代表など。
まずはオープニングクエスチョン「理想の医療のための患者-医療関係とは?」
参加者の答え:
フラットな関係/目線と対話/八百屋と近所のおばさんと同じ関係(買う側=ものを提供される側は自分のニーズを自覚している)/患者の主体性/自由選択能力(決断する力)/
日常的な場で継続的に関わる/お互いの歩み寄り/夕食の相談など医療的な見地にのってもらえる関係/対等な視座と信頼関係
続いてミニレクチャー(1):
患者講師として看護大学で非常勤講師を勤めるかたわら、近所でみのりカフェを経営し、「患医ねっと」という団体の代表でもある、のぶさんによるスピーチ。
「医療は医療者に任せっきりではなく、患者主体の医療にしていく必要がある」
「でも、長年の風土、医師のエリート思想、国民皆保険、健康世代の無関心などがネックになってなかなか変わらない現状」
COMLが提唱する「新・医者にかかる10カ条」の紹介。
また「のぶさんの患者道場」という賢い患者になるために患者がレクチャーするブログを連載しており、
健康手帳の推進、メモの推進を通じて、医療と福祉の融合や主体性ある患者を育てることで『患者意識の改革』の推進に取り組んでいる、とのこと!
次に、ミニレクチャー(2)は、そんそんによる「エキスパートペイシェント・プログラム」の紹介。
エキスパートペイシェントとは「熟練患者」とも訳され、患者による患者の支援活動のこと。
日本ではEPAREC(呼吸器病患者による熟練患者の会)という代表的な団体がある。
「これからは患者が主役の時代」という言葉でしめくくりました。
後半は「ヘルスリテラシーは本当に必要か?いろんなリテラシーがあって負担になる?」というテーマで、参加者全員によるディスカッションを行いました。
「現代はWebの情報におぼれてしまう」
「様々な情報から、適切な判断や意思決定をおこなう能力(リテラシー)を学ぶことが大切」
「一度疑ってみて、自分で判断する能力」
「ヘルスリテラシー教育そのものよりも、"ディベート"の文化を小学生の頃から学んでもいいのでは」
「"医療"というものを特別視せず、他のものと同じように捉えてもいいのでは」
最後は、参加者それぞれの「まいあいであ」を披露。
「人生に必要な3つのこと "お金・健康・コミュニティ"」
「患者の品格」
「患者や市民の視点を医学教育に」
などユニークな意見が出て、終了しました
参加者アンケートより:
「患者と医療従事者の考え方が違っていた」
「医療だけでなく、教育・政治・法律・産業などの広い教養をつけてその中で医療について考えるとよりよい社会を作れるのではないか」
「結局は教育というところに行き着く感じを受け、医療という範疇で考えられない奥深さを再認識しました」
「市民にリベラルアーツとしての『生命、医療への関心』を広めたい」
今回のテーマは「賢い患者になろう!」でした。
Twitter中継のまとめ:http://togetter.com/li/219585
患者代表の方にも参加してもらい、良い医療を受けるための市民・患者側からの様々な取り組みを紹介しながら新しい患者(市民)-医療者関係を考えていく会となりました。
参加者は12名:患者講師、フリー経営コンサルタント、介護福祉士、元営業マン、大学院生、代替医療に関わって今は農業に従事する方、医療系広報活動を行う企業の方、母親の病気をきっかけに関心を持った大学生、介護関係のNPO代表など。
まずはオープニングクエスチョン「理想の医療のための患者-医療関係とは?」
参加者の答え:
フラットな関係/目線と対話/八百屋と近所のおばさんと同じ関係(買う側=ものを提供される側は自分のニーズを自覚している)/患者の主体性/自由選択能力(決断する力)/
日常的な場で継続的に関わる/お互いの歩み寄り/夕食の相談など医療的な見地にのってもらえる関係/対等な視座と信頼関係
続いてミニレクチャー(1):
患者講師として看護大学で非常勤講師を勤めるかたわら、近所でみのりカフェを経営し、「患医ねっと」という団体の代表でもある、のぶさんによるスピーチ。
「医療は医療者に任せっきりではなく、患者主体の医療にしていく必要がある」
「でも、長年の風土、医師のエリート思想、国民皆保険、健康世代の無関心などがネックになってなかなか変わらない現状」
COMLが提唱する「新・医者にかかる10カ条」の紹介。
また「のぶさんの患者道場」という賢い患者になるために患者がレクチャーするブログを連載しており、
健康手帳の推進、メモの推進を通じて、医療と福祉の融合や主体性ある患者を育てることで『患者意識の改革』の推進に取り組んでいる、とのこと!
次に、ミニレクチャー(2)は、そんそんによる「エキスパートペイシェント・プログラム」の紹介。
エキスパートペイシェントとは「熟練患者」とも訳され、患者による患者の支援活動のこと。
日本ではEPAREC(呼吸器病患者による熟練患者の会)という代表的な団体がある。
「これからは患者が主役の時代」という言葉でしめくくりました。
後半は「ヘルスリテラシーは本当に必要か?いろんなリテラシーがあって負担になる?」というテーマで、参加者全員によるディスカッションを行いました。
「現代はWebの情報におぼれてしまう」
「様々な情報から、適切な判断や意思決定をおこなう能力(リテラシー)を学ぶことが大切」
「一度疑ってみて、自分で判断する能力」
「ヘルスリテラシー教育そのものよりも、"ディベート"の文化を小学生の頃から学んでもいいのでは」
「"医療"というものを特別視せず、他のものと同じように捉えてもいいのでは」
最後は、参加者それぞれの「まいあいであ」を披露。
「人生に必要な3つのこと "お金・健康・コミュニティ"」
「患者の品格」
「患者や市民の視点を医学教育に」
などユニークな意見が出て、終了しました
参加者アンケートより:
「患者と医療従事者の考え方が違っていた」
「医療だけでなく、教育・政治・法律・産業などの広い教養をつけてその中で医療について考えるとよりよい社会を作れるのではないか」
「結局は教育というところに行き着く感じを受け、医療という範疇で考えられない奥深さを再認識しました」
「市民にリベラルアーツとしての『生命、医療への関心』を広めたい」