第14回みんくるカフェ「賢い患者になろう!」 | みんくるカフェのブログ

第14回みんくるカフェ「賢い患者になろう!」

虹11.26に第14回みんくるカフェを開催しました!
今回のテーマは「賢い患者になろう!」でした。

Twitter中継のまとめ:http://togetter.com/li/219585

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患者代表の方にも参加してもらい、良い医療を受けるための市民・患者側からの様々な取り組みを紹介しながら新しい患者(市民)-医療者関係を考えていく会となりました。

参加者は12名:患者講師、フリー経営コンサルタント、介護福祉士、元営業マン、大学院生、代替医療に関わって今は農業に従事する方、医療系広報活動を行う企業の方、母親の病気をきっかけに関心を持った大学生、介護関係のNPO代表など。

クローバーまずはオープニングクエスチョン「理想の医療のための患者-医療関係とは?」
参加者の答え:
フラットな関係/目線と対話/八百屋と近所のおばさんと同じ関係(買う側=ものを提供される側は自分のニーズを自覚している)/患者の主体性/自由選択能力(決断する力)/
日常的な場で継続的に関わる/お互いの歩み寄り/夕食の相談など医療的な見地にのってもらえる関係/対等な視座と信頼関係

クローバー続いてミニレクチャー(1):
患者講師として看護大学で非常勤講師を勤めるかたわら、近所でみのりカフェを経営し、「患医ねっと」という団体の代表でもある、のぶさんによるスピーチ。
「医療は医療者に任せっきりではなく、患者主体の医療にしていく必要がある」
「でも、長年の風土、医師のエリート思想、国民皆保険、健康世代の無関心などがネックになってなかなか変わらない現状」

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COMLが提唱する「新・医者にかかる10カ条」の紹介。
また「のぶさんの患者道場」という賢い患者になるために患者がレクチャーするブログを連載しており、
健康手帳の推進、メモの推進を通じて、医療と福祉の融合や主体性ある患者を育てることで『患者意識の改革』の推進に取り組んでいる、とのこと!

クローバー次に、ミニレクチャー(2)は、そんそんによる「エキスパートペイシェント・プログラム」の紹介。
エキスパートペイシェントとは「熟練患者」とも訳され、患者による患者の支援活動のこと。
日本ではEPAREC(呼吸器病患者による熟練患者の会)という代表的な団体がある。
「これからは患者が主役の時代」という言葉でしめくくりました。

黄色い花後半は「ヘルスリテラシーは本当に必要か?いろんなリテラシーがあって負担になる?」というテーマで、参加者全員によるディスカッションを行いました。

クローバー「現代はWebの情報におぼれてしまう」
クローバー「様々な情報から、適切な判断や意思決定をおこなう能力(リテラシー)を学ぶことが大切」
クローバー「一度疑ってみて、自分で判断する能力」
クローバー「ヘルスリテラシー教育そのものよりも、"ディベート"の文化を小学生の頃から学んでもいいのでは」
クローバー「"医療"というものを特別視せず、他のものと同じように捉えてもいいのでは」

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最後は、参加者それぞれの「まいあいであ」を披露。
「人生に必要な3つのこと "お金・健康・コミュニティ"」
「患者の品格」
「患者や市民の視点を医学教育に」
などユニークな意見が出て、終了しました!!

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参加者アンケートより:
クローバー「患者と医療従事者の考え方が違っていた」
クローバー「医療だけでなく、教育・政治・法律・産業などの広い教養をつけてその中で医療について考えるとよりよい社会を作れるのではないか」
クローバー「結局は教育というところに行き着く感じを受け、医療という範疇で考えられない奥深さを再認識しました」
クローバー「市民にリベラルアーツとしての『生命、医療への関心』を広めたい」