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弁護士みなみかずゆきのブログ - ON AND ON -

南森町の「なんもり法律事務所」の弁護士の南和行のブログです。同性愛を公言するカップル弁護士,弁護士夫夫です。
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ブログに載せる写真がないー。ノンアルコールビールとじゃがりこ。前に乗った新幹線。


パンダ吉田さんがここんところズーッと頭痛で大変だったから、今日の午前中は頭痛外来のある病院に2人で。しかし付き添いの僕は待ち時間ばかりなので、仕事の本を読んだりスマホをいじったり。


で、この記事、読み耽ってほんと何度も読み返しました。電ファミニコゲーマーというアプリで配信されている、マシリトこと鳥嶋さんのインタビュー。鳥嶋さんというのは、鳥山明さんのヒット作品の編集者として、週刊少年ジャンプの編集長として有名な人です。




単なる裏方話ではない、仕事が社会を変えるという仕組み、あるいはクリエイターの創作がいかにして経済価値ある商品として流通するかということ、そして仕事人として生きるということ、読みながら正直怖かった。


自分がやっぱりダメ出しされてる気持ちになるし、真剣に厳しい仕事をしている人に睨まれた怖さというか、「ヌルくやってるヤツやなぁ」と速攻で切られそうな緊張感がインタビューだけでも伝わってくる。どんだけ厳しいねんみたいな。


出版にせよテレビにせよメディア産業は、社会に与えるインパクトが大きいから、そこに登場できる役者を選ぶ立場の人は自ずと厳しくなる。情やらナンやらではなく「使えるヤツか」「才能があるヤツか」というところでバシバシされるワケで、お客さんに対する距離感やシビアさでいうと弁護士は甘いなぁと、自分のヌルさに不安になる。


こういう緊張感って、会社員1年目の時に、新入社員研修でバリッバリでキレッキレの営業部長から受けた講義を彷彿とさせて、新入社員の教科書としてむっちゃいいインタビューなんじゃないかと。


編集者の仕事はQCD(クオリティ、コスト、デリバリー)でいうと、デリバリーとクオリティを同時に底上げして売れる作品にするということなのかと読んで僕なりに理解しました。クリエイティブな仕事だとコストはむしろ、売上高をどれだけ積み上げるかということになろうし。


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こんな僕ですが、過去に2年間ほどとあるサイトで匿名でエッセイ風フィクションのエログロ小説を連載していました。それは今も見られるのだけど読み返すとエグい内容だけど、ちゃんとスジがあって面白い。


で、僕が1人で好きに書いたらそうなるかというとたぶんそうならない。同じようなエログロの繰り返しになるだけだと思う。


その時は実はインターネットサイトでありながらも編集担当さんが付いてくれて、毎月締め切りにメールで原稿を送ると「おもしろくない」「イマイチ」「この展開の前に何か入れて」と容赦ないダメ出しが入った。時には「こんな原稿だと使えないから明日までに全部を書き直して」とも。


そのときは「こっちはプロの作家でもないのに」「ほならアンタが書いてよ」とか思うのだけど、やっぱり言われた通りに書き直したり、アイデアをひねり直すと、「あ、やっぱり良くなった」とちゃんと整う。


それはなんかほんとに不思議なことでもあり、かつ、数少ない「自分の才能?」を感じることができる作業だった。やっぱり編集者という仕事は、すごい仕事なんだと、単なる「エロい妄想空想好き」の戯言を、人に見せられる商品にしてくれる人なんだと。


弁護士になった今、たまーに、唐突に知り合いやあるいは知り合いになった人から「あれって、南くんが書いてたんでしょ」と言われて、ヒェッ!とビックリすることもあるのだけど、それはとても嬉しい。


で、今はスッカリ弁護士の仕事だけど、裁判所に出す裁判の書類にしても、パンダ吉田さんに見せてダメ出しされるほうがちゃんと整うし、そうでなくても自分で編集者になったつもりでダメ出しできたほうが整う。


ちょっとした原稿や講演のお仕事も、依頼してくださる方からあれこれ指示をもらったり、内容や時には言葉遣いの希望をいただいたほうが、自分で「書きたいこと」を書くよりも、読みやすい、聞きやすいことができる。


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「自分は自分でできる」「書きたいことがあるんだ」などというのは、ほんときっと、すごい不遜なことで、イニシアチブはやっぱり受取り手を知っている編集者の人、あるいはその場を作ってくれる人にあるんだなと思う。


ということで、経済社会の中で、いかに「送り出す役割」が大切かということを思い直すことができた、素晴らしいインタビュー記事でした。久しぶりにこんなにドキドキした記事だった。


こんなこと書くなんて、すっかりオッサンになったなぁ。だって今日、二十代前半の男の子に「昔はインターネットはパソコンしかなくて、僕が大学生のときはiモードもなくてさぁ」と言うたら、「iモードってなんですか?」と言われたトホホのホ。

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なぜ、最初からペットボトルも一緒に書いてないんだろう。今日はなんか体調イマイチ、イマニ、イマサンなんですが、昨日の原稿も無事に仕上がりました。


ところで「子どもがほしい」ゲイ、レズビアン、バイセクシュアルほかセクシュアルマイノリティのための、「出会い系ビジネス」なのか「精子提供斡旋ビジネス」なのかはたまた「結婚斡旋ビジネス」なのかわからんサイトを見てしまいました。


なんかリンクとか貼るとまるで宣伝?ステマ?みたいですが、正直、「あかんやろー」という感想しかわかない。感想はツイッターにも書いたのですが。


【疑問いっぱい】
同性カップルが子どもを持つマッチングサービスのサイト。有料で弁護士紹介までするのに運営主体が不明。精子提供なのか養子のあっせんなのかも不明。わかるのはお金がかかるということだけ。怪しいという感想しかない。


【子どもを大切にしていない】
子どもに生まれてきたいきさつを伝えること、親たち大人の事情や都合が子どもの負担にならないこと、それは生まれてくる子どもの人権の問題である。しかしこのサイトには子どもの人権への配慮が見受けららない。


【そんなに簡単ではない】
差別や偏見はする人が悪い。社会が悪い。それは事実。しかしそれと向き合い身をかわし、子どもを守っていかなければならない。「家族の形に決まりはない」というキャッチコピーは「あとは知らん」というもの。無責任。


【問題点はないのか】
精子提供の場合は医療機関では男女の事実婚のフリをさせる(嘘をつかせる)のだろうか?セックスではない自家受精の場合の衛生面の危険は誰が負担するのだろうか?もしかして婚姻届出して戸籍上の夫婦となるのを薦めるのか?


【子どもをダシにした出会い系】
出産や養育は本人たち任せというのであれば「子どもが持てない」で心を揺さぶるレズビアン、ゲイ、バイセクシュアルのための出会い系サービスにすぎない。「結婚できない」で心を揺さぶる友情結婚斡旋業者と同じ。


ということでこのサイトがこれです。


僕は同性カップルが子どもを持つことや育てることそのものはアカンと思わないし、現実に同性カップルで子どもを持つ友人や知人について、やっぱり「うらやましい」「いいな」とすごく思う。


異性カップルの友人や知人が子どもを持っていることにも「うらやましい」「いいな」と思うのだけど、レズビアンカップルの友人が、あるいはそうでなくてもいろいろなLGBTの友人や知人が子どもを持ったときは、特別な「うらやましい」「いいな」の気持ちになる。


それはもしかしたら「ズルい」というような悪い気持ち、嫉妬心もだいぶあるのかもしれない。


ただ、「保育所落ちた」の話じゃないけど、現実に子どもを産み育てるというのはむちゃくちゃ大変なことで、正直、これから子どもを産み育てる人からすると気楽に「いいな」「うらやましい」なんて言われてる場合じゃないとも思う。


特に同性カップルで子どもを持つということは、大きくなっていく子どもにどのように説明するのか、不測の事態やあるいは関係解消のときに産んでない親と子どもとの間で法律上の親子関係がないことから生じる困難をどう乗り越えるのか、「うらやましい」とか「いいな」と言われるようなモンでないよというのが本音かなとも思う。


保育所、幼稚園、学校、マンションの付き合い、町内会、親戚などなどから「同性カップルで子育てなんて」と言われたり、子どもがイジめられたらどうしようかと、僕ももしパンダ吉田さんと子育てをするとなったらきっと、ズーッと子どもが大人になっても心配でたまらないと思う。


さて、そんなだからこそ、事前にしっかり考えておかないといけないだろうし、関わる人たちの信頼関係も大事なのだ。僕も弁護士だから、そういう関係での「覚え書」の作成をお手伝いすることはある。


でも、その人たちにいつも言うのは「でもね、お互いがこれを守りましょう」という紳士協定みたいな拘束力しかないんだよ。子どもが大人の決めた通りを望まないこともあるし、想定外のことも起こるし、そのときはこの約束にあってもなくても「子どもの幸せ」を考えなきゃダメだよと踏み込んで言ったこともある。


それは当たり前で、生まれてくる子どもは生まれた瞬間から親とは別の独立した人格で、個人として尊重されて人権が保障されるのだから。子どもの人権の問題をあらかじめ親が決めておくことには限界がある。


ということで、このサイトは商売として、そりゃいろいろ工夫してるんだろう。ようするに踊っている言葉は、とにかく短期的に今ここで「はい!私、買います!」と言わせるためのキャッチーなものだ。「家族の形に決まりはない」という言葉は僕も講演なんかで使うかもしれない。


でも、それは「今、目の前で同じ社会で暮らしている自分と違う家族について「間違っている」「不幸だ」と言うのはおかしいですよ」の文脈だ。「さ!だからアナタも精子提供斡旋名簿に参加しましょうよ!」の商売のキャッチコピーに使われるとなんだか軽々しく空々しく聞こえる。


「子どもほしいですか?」と聞かれたらそりゃいたらいいなと思う。子どもがいる暮らしに憧れる。僕とパンダ吉田さんのあふれる愛情を子どもに注げたらとも思う。だけど、僕のその気持ちすら商売の餌食にされてるのかもなと思うとそりゃ残念だ。


ちなみにこのサイトのサービスで、いちばん高額なのは12ヶ月で25人と出会って73万円というコースだ。真実であれば相当な登録会員が必要じゃないか。そのへんもホンマかいなと思わざるを得ない。


運営主体が法人なのか個人なのかも不明であるが、顔と名前を出している弁護士さんと行政書士がやっているのか?弁護士さんの事務所のホームページ見たけど別に家族法が専門ではないんやね。
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締め切りは明日、4月3日。原稿執筆のお仕事なんだけど1文字もたりとも書いていない締め切り前日の本日の朝。


昨年に書いた「同性婚」の新書を踏まえてということでいただいたお話で、文字数は7500文字。モノ書きが本業ではない僕はそれが多いのか少ないのかはよくわからない。


が、なんとなく「大丈夫、書ける」気がしていて、いや、実際、書けるもんです。


朝、とりあえず事務所に行って執筆要領を引っ張り出して、前の珈琲館のカフェでモーニングをハムハムしながら、項目と起承転結と触れておきたいトピックを忘れないうちにスマホにメモする。


しかし日曜日。日曜日というのはお休みなぶん、家のさまざまな用事がある。子どもがいない我が家とはいえ、いちお家の用事というのはあって、パンダ吉田さんと分担したり共同したり。洗濯物は洗濯機がしてくれるけど、スーパーに自分が行くしかない。


とはいえスーパーに行くまでの車の運転が今日の僕はやけに冴えていて、きっとそれは昨夜、夜更かしして「ガンダムUCパンデシネ」の漫画を読んでいたからだ。ニュータイプになったのだ。


んなこと考えながら、パンダ吉田さんと僕はお昼ご飯はササっとレトルトカレーで済まして、午後からもそれぞれの作業に。


そこで少しだけパソコンに向かい、原稿の最初の10行くらいを書く。「あ、この調子だと大丈夫、書ける」という安堵。きっと7500文字はこのまま進めばちょうど良い頃合いのはず。


というところで、いろいろあって僕とパンダ吉田さんは2人で車で遠方まで行かねばならぬことに。車を走らせるパンダ吉田さんは、相変わらず冴え渡る運転。助手席の僕は音楽配信サイトかららスマホに適宜の音楽を取り込みカーステから鳴らすも「センス悪いねん」のダメ出しをされる。


越路吹雪を選んだのがダメなのか?


そして行った先で、パンダ吉田さんしばらくの別行動。電源コンセントがふんだんに用意されたヒャッホウなスタバでいよいよ本格的に書き始めたのは午後6時。


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紫のsurfaceキーボードは、実はパンダ吉田さんのなんだけど、僕の黒いキーボードは強すぎる指圧でだいぶ壊れているので今日はパンダ吉田さんのを借りる。赤いマウスは、事務所で東芝のダイナブックを買ったらオマケでくれたBluetoothマウス。USBレシーバーがいらないからけっきょく僕の赤い彗星に。


んなワケで、6時に始まって、ぁぁ、書けるよ、書けるよ、スラスラ進んでしまうよ。むしろ7500文字に収めるにはあれとこれを削らなきゃ。マンマミーア。気付けば8時半、パンダ吉田さんから「大阪に撤収するべ」とのLINEで現世に帰る目が覚める。


いただいたテーマと書きたきことがうまく結びついて、ちゃんとまとまった喜びがちょっとした興奮状態みたくなる。なんか喋ってるように書けたと、自分が敏腕ライターになった気になる。興奮状態の極み。そんな興奮しまくった僕はパンダ吉田さんとの再合流を前にスタバのトイレに駆け込む。


ガマンできねー!!!


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なんでか知らないけど、トイレの大きい鏡って、なんか自分をイケメンだと錯覚させませんか?え?気のせい?トイレには誰もいなかったけど、スタバのトイレで鏡越しに自撮りするって、どーしてるの。興奮してるのです。書けて嬉しくて。


そんなワケで帰りの道でもパンダ吉田さんが軽快に運転している横ではしゃぐワタクシ。でも、原稿はまだできていない。


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そいで家に帰って、もう一度パソコンを開いて、読み返しつつ重複を削ったり、言葉を揃えたり、くどいところを直したり。僕の書くモノのいちばんアカンところは、くどい書きぷりである。あと、疑問を投げかけて、アサッテの答えを書いて、自問自答にすらなってないことも。


なんなんだ、ほんとに弁護士か?コイツ。


その作業はとりあえず最初の1ページぶんだけする。そのあたりで「あ、大丈夫。このペースなら明日の午前中に完了やな」とわかるので、パンダ吉田さんも「早く電気消してー」というので今日のところはこのへんで。


僕は365日のうちたぶん350日くらいはどっちかというと要領が悪くてどんくさいのだけど、今日はなんかすごく要領も良くて冴えていたので嬉しい。きっとやっぱりガンダムの漫画を読んだからだ。


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ニュータイプだわさだわさ。ちなみに後ろのブタのイラストは、2013年の弁護士会の運動会のプログラムのイラストで、僕が描いたのだけど、なんかすごーく気に入っているので今もスマホの待ち受けにしたり、デスクに貼ったり。


ほんと、原稿もイラストも、年に1回くらいすごく良くできることがあって、そういうことが毎日あればいいんだけど、とりあえず今日の原稿は、本屋に並ぶとかでなく、とある人権関連の機関紙的な雑誌に載せていただくモノなので、何かの機会があれば紹介します。


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しつこいようですが新刊が出るにあたり、ステマ(ステルスマーケティング)どころではない、アカマ(あからさまマーケティング)なわけで、新刊が南と吉田の日記風味なエッセイ本なので、頑張ってブログも更新するのです。



今日の土曜日は、なんとなく二人して廃人でした。最近はスマホ廃人ていうか、グデーってしんどくなっていても、スマホはベッド脇で充電しながらあって、ついついfacebookだとかツイッターたとか。


そういうのが多いときほど、グデーッとなってるんですね。


で、それじやいかん!となって、二人ともスマホを家において、近所に散歩に。うちの近所は大阪市内では有数の桜の花見の名所エリアで、大阪じゅうから人が集まったのかみたいな感じになってるところを、二人でスマホを置いてゴー。


サンダルなのに歩きすぎて足が痛いわ!とかなりながら、こんだけ人が多いのに意外と知っている人には会わなくて。


スマホを置いてきたから写真はないけど、パンダ吉田さん曰く「かずぽん、ほんまに桜が好きやな」だそうです。


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そいでアジサイ。まーだまだまだ早いのだけど、いつも仏壇のお花を買う駅前の花屋さんでもう並んでいてしかも安かったので。ベランダにまだ出してますが、玄関入ると廊下の向こうのリビングの向こうのベランダまで見える我が家は、帰ってくるとアジサイが待ってくれてる感じです。


アジサイの歌を作りたい。その前に、衝動買いしてまだ寄せ植えしてないサボテンと多肉植物をちゃんと寄せ植えしなければ。


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え?!こんなブログで何が本の宣伝かわかんないけど、とりあえず2日ばかりボーッとグデーッとしたので、明日の日曜日はバリバリ働けるかな。



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宝塚大劇場の前の花の道です。吉田さんは花よりスイーツ?いやいや、2人ともサクラ大好きです。何かと身体にガタがくる30代後半の2人は、2人の中の住みたい街ランキングにいつもノミネートな宝塚で、心と身体のリハビリの散歩道。



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こんな感じで、街の中になにかと文化な雰囲気です。


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市役所の横の芝生の公園で何気なく立つだけでもまるでイギリスのファッション雑誌みたい?

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いつも服を買う店の将司くんが「この季節が苦手なんすよね」と言ってました。わかる。特に僕は4月1日、なんかグワッとしんどくなる。


新入や転勤で世の中に当たり前のように清新な風が吹く中で、職業柄しょうがないのだけど、自分は取り残されたような、さびしいような。


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大阪地方裁判所と弁護士会館。僕はずっとここにいるよー。いつか大阪で働いたことを思い出すときに、僕と食べたご飯と僕のくだらない話を思い出してください。


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そんなことばっかりグダグダ言うてるとパンダ吉田さんが退屈で大あくびです。


そうだ!告知告知。


前から書きすすめていた2人のエッセイ本が出ます。「僕たちのカラフルな毎日」というタイトルです。新刊案内にも載りました。これから宣伝しまくりますが、まずは皆さん、よろしくお願いします。



朝に投稿した「自民党から立候補」の記事ですが、エイプリールフールのネタ記事であることがバレてしまい、残念ながら自民党からも「話はなかったことに」と言われました(T . T)。


 
そんなワケで、出馬宣言は撤回せざるを得なくなりました。申し訳ありませんm(_ _)m。




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4月1日の重大な報告です。今年の夏の参院選挙,私こと南和行ですが,自民党の全国区比例代表の候補の一人として立候補することとなりました。


LGBTをふくむあらゆる人の人権,そして差別をなくすこと,何よりも日本の男女不平等な婚姻制度をまず見直すところから始めなければと思い,「家族のあり方と法」について,徹底的に日本を変えるには自民党しかないと思い立候補を決めました。


自民党は,憲法違反の安保法制があります。私は,先日,谷垣禎一幹事長とお話をしたときに率直に,安保法制が憲法違反であること,そして自民党が参院選で掲げる憲法改正は必要ないこと,何よりも自民党の改憲草案が立憲主義を破壊し個人の尊重を軽んじるものであること,それをお伝えしました。


すると谷垣先生は,「そのとおりだ」「LGBTだけでないあらゆる人の人権が大事だ」「差別はあかん」「国家より個人ですよ」と大きく同意してくださいました。谷垣先生は「LGBT理解促進法なんて実は中身ないとわかっていた。だから,本気のLGBT差別禁止法,いやあらゆる差別禁止法を作ろう」とおっしゃてくださいました。


そしてハグした私と谷垣先生は、、、


私が自民党からの立候補を決意したのは,安保法制を廃止した上で,今の憲法の枠内でも可能な安全保障としての東アジア諸国との協調を進め,国内の米軍基地の早急な縮小を,自民党が目指すということを自民党が参院選の政策として掲げることをもはや決めていると知ったからです。


その政策転換に私は驚きましたが,今,立憲主義と人権そして平和のために結集した民進党,共産党そして社民党という野党勢力に対抗するには,自民党として全ての政策を「脱原発,憲法9条護持,個人の尊重とあらゆる平等,社会民主主義を基調とする富の再分配」をキーワードにする方向にシフトしなければならないということでした。


「私を次期総裁候補として参院選を戦う覚悟はおありですか?」と私が訪ねましたら,谷垣先生は大きくうなずかれました。私は社民党の党員であり,社民党大阪府連合生野支部に党籍がありますが,なんとそのままで自民党から立候補できるというのです。


それは社民党のユルさの問題でもありますが,自民党の懐の深さです。私は,日本の社会民主主義のハッテンに尽力するとともに,自民党と社民党の架け橋,いってみればズブズブの古き良きあの頃は良かった55年体制をも懐かしむマスコットキャラクターとして,夏の参院選,全国を回って自民党の新しい政策を訴えます。


このような報告を,エイプリールフールの4月1日に皆さんに報告できたことを誇らしく思います。もちろん,全部嘘です。エイプリールフールです。
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この半年、何かと遊んでくれた後輩が4月から異動で転勤なのに引越しの準備もせずに仕事をしている風だったので、コーナンでダンボールを買って押しかけて、ダンボールをとりあえず箱にして渡した。


最後だからと寿司を奢ってくれた。びっくりした。嬉しかった。別れる前にそんなことをしてくれたのが嬉しかった。


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「寿司の後、ラーメンも行きませんか?」と言われて、ラーメンもおいしかった。ワカモノは寿司もラーメンも食べる。僕も食べる。でも太るのは僕だけだ。


「ラーメン代は出すよ」と言ったら無反応だったから「?」と思ったら、ラーメン屋の会計は後輩が済ましてくれていた。


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さよならは、さびしいし、でも心から「がんばれれ」と応援する気持ちも湧いてくる。そして、そんなセンチメンタルに浸る間もなく、きっともう一週間後には、こいつは新しい職場で当たり前のように真正面から仕事に向き合っていくのだろうと思うと不思議な気分にもなる。


桜は別れを運んでくる。



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風邪でふせっているパンダ吉田さんにイチゴを残して、僕は土曜日、東京の豊洲PITという大きなライブハウスに、プリンセスプリンセスの最後のライブを見に行きました。


プリンセスプリンセスが解散した1996年、僕はちょうど19歳。プリンセスプリンセスの歌には何かと「19歳」が出てくる。


19GROWING UPで始まったライブは、大好きな曲たちが次々と鳴らされて歌われるうちに、最後はダブルアンコールの19GROWING UPで終わった。


プリプリが解散して20年。39歳の僕は、チケットを買って新幹線に乗って東京までライブを見にこれていることに、「僕は20年もよく頑張って生きてこれたな」と思った。


ライブに集まったみんなも、またステージの上のメンバーも、同じようにみんないろいろあった20年なんだろう。それでもこうして、懐かしい歌と新しい演奏で楽しい時間を共に抱けた。


すっかりオジさんになった。もう19歳はさすがに手が届かない向こう側だけど、19歳のとき思い描いたことは全然そのとおりにならなかったけど、心残りもなく。


名残惜しくもなく心残りもなく、ただライブの音楽を好き好き好きと繰り返し思い出せる時間だった。
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この間にあった出来事としては、パンダ吉田さんの38歳の誕生日ー!相変わらずカワイイね(笑)ほんとにパンダみたい。


そんな中、届いたお知らせ。ついに全米デブー!デビュー!



がネットでも公開されました!ハリウッド女優のエレン・ペイジが、世界のLGBT事情をレポートする旅番組仕様のアメリカとイギリス共同制作の番組。第1回は日本探訪で、番組の18分くらいに僕とパンダさんも登場してますよー。


エレン・ペイジ Gaynation

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この取材は1年くらい前で、その日、僕も吉田くんもなぜかとても太っていてエラい不細工なのです。タスケテ!


何がすごかったかというと、事務所の前の道に大きなBMWの大きなハイヤーが2台、デーンデーン!と停まって、わらわらと沢山の人たちが事務所に来て、飛び交う英語、わからない私たち、管理人さんからは「何が起こったのですか?」と言われ。実際は母メアリもちょーっとインタビュー?みたいなのあったのですが、完成版では出てきません。ホッ。


内容はほかの人たちへのインタビューや取材も合わせて、「カミングアウトすることが難しい日本社会」について。この一年で日本もずいぶん変わったのだけど、それでもたしかに沢山の人の悩みや相談は「人に知られたら」「知られたことで嫌な思いをした」「人に知られないように」が多い。


僕らもこの番組の中で「カミングアウトしてるんだったら、街で手をつないだりキスしたりするの?」と聞かれて、「あ、できない」「したら、嫌な視線を浴びせられるのわかるもん」というような答えを言うていて。


僕はパンダ吉田さんのこと好きだから、やっぱり男女だったら腕くんだり手を握ったりすると思うもん。


ということで、アメリカ繋がりですが、アメリカでfreedom to marryという団体の代表として、昨年の最高裁での同性婚判決まで闘ったエヴァン・ウォルフソン弁護士の話を昨日は大阪弁護士会で、今日は淀川区役所で聞きました。


淀川区役所では後半のトークセッションのファシリテーターをさせていただきました。榊区長はじめ淀川区役所の皆さんにはいつもお世話になっています。そして大好きです。


ウォルフソンさんがいうのは「語ろう」「話そう」なのでした。多くの人が同性婚について、同性愛について、語る社会になる中で判決が生まれる。時代と共に社会が変わるからその変化に自分たちの活動を織り込ませていく、とても心が穏やかで温かくなければできないことです。


そう考えると、大阪市の淀川区がいちばんいちばん最初に始めた「LGBT支援宣言」は、すごいのですね。淀川区は行政区分でしかないから、議会も予算編成もないけど、ただただ榊区長さんほか職員の人の取り組みとして、「どんな人でも自分を肯定できて安心して暮らせる」ことを目指して、派手なことはなんにもないけど、単純に「大阪市で良かった」と思える事業でした。


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そして淀川区役所と都島区役所と阿倍野区役所が共同で作った学校や教育現場で使えるパンフレット。すごく良い内容です。各区のホームページでダウンロードできて誰でも使えます。


僕は大阪市でずーっと暮らしてきて、住民票も生まれた時から大阪市で、大阪市がいちばん身近な行政。橋下市長の政策や発言はひとつひとつ全く同意できないことがほとんどだった。行政が被告の裁判の中で「橋下徹がアカンねやんけ!」と憤ることもいつもだ。


ただ淀川区役所の「LGBT支援宣言」は、本当に素晴らしくて、僕もその中でたくさんの人と出会い、再会し、感謝することや、泣いてしまうこともいっぱいでした。大阪市の職員さんがいちばん板挟みでしんどいんじゃないかと思う場面もいっぱい。どんどん苦しくなる市民の暮らしと、上に乗っかったどうしようもない権力。


大阪市で暮らすことが、特に意識しなくても「ホッとできるわー」となったらいいのに。


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んでもつて、そんな淀川区役所での思いをめぐらせたあと、新大阪から新幹線に飛び乗って出張先でおいしいお酒をゲットひて嬉しいパンダさん。1人で出張するのもいいけど、2人で出張するのも楽しいね。